永遠にも等しい命を持つ超人ではありますが、その生誕から半世紀だそうで、出典の原点が同人誌とはいえそこから数えれば、「超人ロック」は同一人物が主人公として描かれている日本最長の漫画です。
たぶん基地の屋根裏には復刻版だけれど作画グループ時代の軽印刷版も含めて蔵書が残っているはず。それらと出会っていたのが生誕11年めくらいだったのだから、こっちもいいかげん歳食ってしまったものです。
当時だと茨城の田舎では月刊OUTも含めてそんなもの手に入るわけもなく、月に一度か二度、神保町の書店街へ繰り出して漫画本の買い出しをしていて、ロックやらスター・シマックやらを見つけ出していました。それらが半分商業誌的な雑誌に掲載される頃には、雑誌も利根川を渡ってきていましたが、コミックスとなると田舎の書店では敷居が高かったのです。
そういう記憶に始まり、ロックが少年キングでの連載を開始したときには時代が変わったなあと驚きましたし、かなり早い時期にネット掲載へと展開していくことに、取り残された感もありました。だから今は、新刊を見つけるのは偶然に頼っています。超人ロックだけに絞って言えば、先取りのセンスと古典的な感覚の入り混じった作風は素晴らしい瑞々しさがあるものの、聖悠紀さんももう少しすると古希。星よりも永く描き続けてほしいというのは無茶なお願いですねえ。