Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

成果と評価

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親的にはおそるべし学校の夏休み課題と思っていた霙の、課題と塾(これもすごいカリキュラムをやるのよ)を除き、部活動の成果を見せるというので、夏祭りの会場へ出かけてきました。

何年前からやっているのか知らないのですが、ここ数年、夏祭りの出し物が御輿と山車に加え、なぜかねぶたを繰り出すようになっています。このねぶたの行燈の半分は、地元の高等学校と中学校が絵柄作成に協力しており、霰が引退したことしから、美術部に依頼が来たのだとか。新人戦よろしく1、2年生がこれに携わり、初出展となったのでした。

一つの行燈の片側ずつを二つの学校で制作するという手法で、相手が何を描いてくるかわからないという条件下、美術部ではスタッフのブレーンストーミングでデザイン案を出し合い、基本路線は霙が提案した「竹取物語」が採用され、あとひとりのお友達による四季の花や山野のデザインと組み合わせて、夏休み前半の部活動に総力戦で臨んだとか。はからずもディレクターとなった霙にとっては、これまで扱ったこともない大きさの和紙に、仲間と共同作業で絵を仕上げていくという日々が続いていました。

どうりで課題が進まないわけだ。帰ってくるとへろへろでしたから。

実際に練り歩く行燈を見て感心したのは、ねぶたであり、行燈であるという制作条件を熟知して描かれた絵と、色彩であったこと。かぐや姫の十二単やら竹林やら窓辺の月やら、200m離れた遠目にも識別できる図柄と発色。これは美術部の顧問の先生が上手に指導した成果でしょう。現地で顧問の先生にも会いましたが、

「みんな熱心に取り組んでくれました。相方の学校の図柄に負けていません」

そのコメントの通りで、行燈の反対側の絵柄は線が細く淡い色彩のため、行燈の光が強くて写真に撮っても白く飛んでしまう。他校の図柄にはポップなものや艶やかなものもありましたが、マンガの図版を模写しており、オリジナリティはない。竹取物語というモチーフはあっても、全ての絵柄を独自に興しているところは、ポイントでした。親ばかしながら見に行ってきただけのことはありましたが、霙は

「せっかく描いたんだけど、お祭りが終わったら骨組みからはがされて捨てられちゃうんだよねえ」

と、残念そうです。まあ、お祭りも文化祭も何かにつけてのイベントも、企画と準備の時間が一番楽しい。それを体験したということが、一番の収穫なのでしょう。

4 Responses

ほほー、遣り甲斐ありそうなイベントですね。大きな作品って、離れて見るって事を忘れると折角描いても残念な結果になってしまうのよねー(経験者)
祭りが終ると無くなってしまう(作品の)儚さは、コンクールで演奏が終った時の感情と似てるかも・・・。

  • 霙は来年もこのねぶたづくりに参加できるでしょう。ただ、作るところまでで、練り歩くのは別の人たち。私が作りましたーって、どこかで言いたかったようにも見えましたね。

  • そうそう、祭りはやっぱり本番までが一番楽しいんですよね。
    終わったあとの寂しさに負けないように、ビールで打ち上げするんですよ。

  • すでに切り替えが行われて、木曜日は部活動の一環として上野の美術館鑑賞と、動物園でスケッチだそうです。忙しいやつだなあ・・・
    ところで、木曜日に美術館と博物館に行くといっていた大樹くんは、金曜提出の課題を仕上げられたのだろうか?