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  ~懲りない傾向~

百年の帰還

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円谷英二さんが映画の世界とコンタクトするのは18歳のとき。1919年のことです。その経緯は端折りますが、いま、生誕の地須賀川市で建設されている市民交流センター「tette」に、円谷さんの生涯を紹介するミュージアムが内包される予定で、施設全体が2019年1月に開館する。奇しくも円谷映像職人の誕生から100年めという巡り合わせで、英二さんの世界が須賀川に帰還してくることとなります。ウルトラマンに関する展示は1階のフロアに、最上階にはゴジラ(1954年版を中心に)の展示という構成が考えられているそうです。

まだ市内の松明通りにウルトラ兄弟や怪獣のモニュメントなど無く、電線地中化の際に設置された点検ボックスにウルトラ影絵が描かれた時代、ちょっとした仕事で僕が須賀川を訪れたのは平成の始まったころでした。その当時は、青年会議所だったかが円谷英二記念館の構想を論じていて、科学特捜隊の流星マークをモチーフとした建物のイメージが描かれていましたが、これが実現することはなく、しかし松明通りをはじめ近隣の福島空港などを拠点にして、ウルトラマンの世界観をアピールする仕掛けは地道に続けられてきました。

そうして東日本大震災での内陸地震被害を大きく受けた須賀川市が、復興事業の一環として市内の中心地で閉鎖されてしまった施設の解体と新築を実行し、市民交流センターが実現したそうです。「建物の中にウルトラマンの部屋ができるんですよ」と、関係者の声を聞いたのが建物の着工の頃で、地元にしてみれば30年来の努力が実るのだなあと感じさせられたものです。今日7月7日は、英二さん生誕117年めの日。松竹映画入社後第1作の『怪盗沙弥磨』から90年を迎えます。

 

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