我が家のクルマ事情が複雑な中(1台直ればまた1台壊れる)、ぷらすBLUEの修理明け。試運転に乗り出したこっちは、長いことだましだまし使っていたオイル上がりもオイル下がりも~双方同時に症状が出てました~解消し、単純明快にG16Aの使いやすいレスポンスが戻ってきました。
いまどきツインカムでもない直4ですが、バルブはツインカム並にくっついているところが初代1600ccエスクード2型以降の特徴です。
1、2型には20馬力弱の差がありますが、1トン程度の車体だから、カムシャフト一本の16バルブで十分。などと言うと、四代目の1400ターボに対する負け惜しみにしか聞こえない。だけど、82馬力しかなかった1型は、足回りをいじってクリアランスがとれていればクロカン四駆の末席に置けて、その特性を残しながら乗用性を上げた2型は使い勝手の良さがあります。しかし90年代初頭、こんなんでオーストラリアンサファリとか出ちゃったんだから、身の程知らずだよね。
エスクードの原初のデザインは、コンバーチブルから描き始められたそうです。デザインを担当した片岡祐司さんは、月面探検車のイメージにそれを求めたと記していますから、オフロード性能などそっちのけというわけでもなかったのでしょう。しかし大径タイヤにのみその性能を委ねた割に、量販車オリジナルの15インチホイールは、つつましいものです。ぷらすBLUEの車高は若干上げてタイヤ径を大きくしてありますが、乗ってみると「どこが?」というほど視点は低いのです。
それゆえに誰にでも扱いやすい、素性がこの四駆にはあります。超長期スパンで車の流行り廃りは繰り返されていますが、SUVからクロスオーバーへ多様化しているようで、実はちょっと洒落たステーションワゴンでしかないのが現実。はてさて初代エスクードのようなジャンルとスタイルへの回帰の時代は巡って来るのかどうか。まだしばらくこれに接していたいので、背筋が凍るであろう伝票が届くのを待っているところです。
1型のATは、全てのギアで程よいエンブレが効いたので、林道とか乗りやすかったのを思い出しました。8バルブエンジンとの相性も良かったように思います。
今のは1速が軽すぎでフットブレーキを多用せざるを得ないのがイマイチなんですよね。
うちのもエンジンのハンチング修理に手間隙をかけさせたので、いくらの請求が来るのかドキドキです。
1型は5MTに乗っていたので3速ATの使い勝手はわからないんですが、3速でもロックアップ式だったのは覚えています。
うちにあったノマドの4ATと幌車とでは、足回りやタイヤの内容も異なっていて、ダートのワインディングの下りは全く印象が異なります。2型のエンジンの雰囲気は、まだトラックっぽい感じも残していますね。
で、納品書と請求書をもらってきました。背筋は凍ったけど血も凍るところまでは行かなくて済みました(笑)
4気筒は割安です。サニーも思いのほか軽傷で済んだし・・・と思っていたらオジロが(やれやれ)