それを問うならもっと確認しやすい画を出せよと自分でも思うんですが、探したけれど狼駄さんのエスクードときちんと並んでいるBLUEらすかるの写真が、意外にも無いのでした。
で、その解は「実はどちらも3型」です。
盲点だったよ。TD61Wって「2000ccクラスの3型」扱いなのです。
これはその昔、スズキがSSC出版に委託して発行した、エスクード誕生20周年記念誌の年表における、排気量というかエンジン世代での分類のようです。3型に相当するのはTA51W、TD31W後期型、TD51W、TD61W。年式による括りでは1996年式(10月期)からが3型となっています。この頃、1600シリーズは最終モデルの7型に移行し、2000ではV6が廃止されて直4にスイッチ。ディーゼルモデルは2型かなと思っていましたが、ここまでにマイナーチェンジを一度経験していたらしいです。
3型という仕様は、初代ではカタログに現れるマイナーチェンジ以外に、アームの構造などコストダウンが始まる直前の、ある意味最も頑丈でパーツの奢られたバージョンと言われていました。二代目では2型からTDからTLに替わった後、4型への変遷を追跡し直す面白さがありそうです。そして三代目の3型と言えば、中排気量の傑作と言っても良い直4の2400(及びV6では3200)を繰り出しました。それで行くと、現行1400ターボもマイナーチェンジで3型になった?
V6の2500は、二代目で2700のグランドエスクードが登場した時点で「まだ進化の途上にすぎなかったか」と思っていたのですが、3型相当とか言われると、いやいや案外ベストバランスだったんじゃなかろうか? と考え直したくなります。実際初代モデルとしては進化の到達点でもありましたから。それをもってしても、狼駄さんの世代のTDA4Wが有する総合性能の高さにはとても及ばないんですけど。