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  ~懲りない傾向~

一の丑

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夏の土用の「丑の日」は暦の流れでおおむね二度あるので、一の丑・二の丑と呼ばれているそうです。平賀源内の時代もそうだったのかどうかは知りませんが、「本日土用の丑の日」は夏のこの時期、二度のセールを仕掛けられる。なるほど売り上げ的には効果ありです。しかし「丑」って、今だったら何の疑問もなく変換できますが、これ「ひも」「からむ」を意味しており、「芽が種子の中に生じてはいるが、まだ伸びることができない」ことだとか。

動物のウシはあとからくっついた当て字のようなものです。その辺のことはどうでもよくて、平賀源内はおそらく、万葉集に詠まれている夏の鰻を食する文化のことを知っていて、夏バテ防止の故事に倣って仕掛けを打ったのではないかと思っています。鰻の栄養価はご周知のとおりです。しかし丑って、あの「草木も眠る」「家の軒が三寸下り魔物が跳梁する」真夜中をも示しており、なんかもういろいろと得体の知れないモノに取り込まれていそう。

ことしはシラスウナギの稚魚が豊漁だそうで、鰻の値段が下がるのではないかというニュースを少し前に見ましたが、どうなんでしょうか。それは信用しない方がよさそう。どっちみち土用でなくてもたまに食いに出かけてしまうので(あんなもんしょっちゅう食いにいけないって)、一の丑・二の丑にこだわることもない我が家でした。でもまあ、時節なので、本日土用の一の丑。海の日とスポーツの日とやらで連休前の追い込み謀殺で、のんびり飯食いに行ってらんない(泣)

 

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