この状態は「霧」です。タープを張れば、いやビーチパラソルがあれば十分屋外煮炊きはできます(ブルーシートとはさすがに言えない場所柄)
が、ETOWA KASAMAの管理者からは「雨なので夕食と明日の朝食は管理棟で」と宣告されてしまいました。もー、やわなんだからーっ。と、グランピングに来ている人間が言えた話じゃありませんが。
そんなわけで、デッキテラスで野生動物と戦いながら過ごすはずだった常陸牛と地元産野菜のどうしたこうしたな料理は見本のような配膳とはならず、かつての管理棟・・・今はメインキャビンと呼ばれています・・・の二階にあったミーティングルームが食堂となり、そこへ通されました。バーベキューサイトの洗い場は「アウトドア・バー」となり、午後八時に開店しています。うーん、飲むなとは言わないけど、地の利に疎い客は下山を考えたら飲まない方が吉。
料理は、これでダメだったらいったい何をしに来たんだと笑われかねない。二十年にわたってこの地でカレーライスを出し物にし続けてきた我々を押しのけたんだから、まずいはずがありません。ちくしょー、ずっとカレーを作ってくれたSIDEKICKさんに合わす顔がねーよ。というくらい、晩餐は申し分ないです。そしてなんと、つくばーどサイトを見てくれたとは思いませんが、シェフが「コース料理以外にカレーライスを出したいね」と提案されたとか。
オプションメニューの中に「常陸牛の牛すじミニカレー」がラインナップされています。もう天狗の森のロッジでは開催できないであろうカレー対決を、サイドオーダーの形で継承してくれました(まあ余計にSIDEKICKさんに申し訳なくなったんだけど)。このカレーライス、子供の味覚に合わせた、いわゆる給食のカレーの辛さです。まさしくつくばーどin岩間のカレーです。スタッフはどなたも気さくで親切。しまった、辛口の感想をもう書けないじゃないか(笑)
テント内は、空調に冷蔵庫にスマートスピーカーまであり、ここまでしなくてもとつい思ってしまうけれど、グランピングサイトだからむしろベーシックな方です。だけど稜線上のサイトなので、天候が急変して嵐になったらすっ飛ぶかもしれないなあ。
こうしてやわなアウトドア遊びの夜は更けていくのでした。あ、野生動物ですが、猪を警戒していたら、現れたのは「ネコ」二匹。
昔からキャンプで凝った料理を作るのが趣味な方もいますが、それをすべてお任せしてベットで就寝なんて・・・素晴らしいじゃないですか多様化のニーズにこたえそれなりの金額を出せる層が増えてきたという事は日本も豊かなんですなぁ。。。
暑気払いGOTO
グランピングは「キャンプ経験のない人をいかに不慣れな環境から守るか」。というのが初期の理想像だったらしいですが、ビジネスチャンスと絡まなければ普及しないし、そうすると利益も生まなきゃならない。
富裕層でない僕なんかだと、今回のような招待枠でもなければ縁遠い世界ですねえ。だって基地の庭にテントを張ったらもうそれで似たようなものができるという「安近短」と、グランピングは対極の存在ですもん。
皆勤賞ではなくて恥ずかしいですが、二十年もやってきたんですね(しみじみ)
大した物でもないのにお付き合いくださった皆様にはただただ感謝しかないです。
グランピング、そういう需要があると踏んで供給しようということになったのですから
是非とも頑張っていただきたいものですね。
だけどインバウンドとかを含めてなーんかバブル臭がするんですよねえ。
くださった、ではなく、くださっている、です。
終わらせる考えは持っていないので。
今の支配人には、「浜松から寸胴ごと持ってくる伝説のカレー職人がいて」と吹聴してあります。いくらグランピングで高級志向に行っても、しょせんここは田舎。今後の宣伝にはそういう都市伝説的なシナリオも必要だよ、と。
伝説じゃなくて現実だけどね。