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  ~懲りない傾向~

駆け足の春

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桜の満開は入学式の風物だったはずでしたが、ことしは特に前線の足が速くて、ついでに花散らしの雨も手伝ったりして、花見の設営どころではない。と思っていたら天狗の森には「さくら祭り」の幟が延々とたなびき、連日よその県からの来場者が絶えない様子です。さすがに野外の宴席は激減しているし、泥酔して路上昼寝やらへたくそなカラオケ大会のスピーカー音も無くなりましたが、これをやらないと落ち着かないという風潮と心情は見てとれる桜見物が続いています。

樹齢から来る開花の勢いも場所によって変化していて、とっておきの桜が少しずつ衰えを隠せなくなったり、いつの間にか立派になったなと感じさせるものが育っています。河津から始まり(今年は伊豆並みに早かった)ソメイヨシノや枝垂が駆け足で通り過ぎていきながらも、このあと八重桜が五月までつなぐという趣向は、実は笠間市に合併する以前の町の観光政策によるものでした。だけど将来、季節感だけがずれていってしまうのは食い止めようがないかもしれません。

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