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TDG25の幕開け

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TDGって、なんだか福岡で開かれているダートトライアルや地球防衛軍の略称と間違えそうですが、これは「ティガ、ダイナ、ガイア」のウルトラ平成三部作のことだそうで、本年が第一弾の「ウルトラマンティガ」放送から25周年ということになり、そのティガの世界観を引き継ぎ「ウルトラマントリガー」を繰り出すと。今度の光の巨人は「火星に眠っていた」らしいのですが、その何らかの情報を技術化して、人類(主人公)がウルトラマンになるという流れのようです。

ということは、ティガの続編にあたる「ウルトラマンダイナ」よりも未来の話(ガイアは前二作よりも過去の設定)で、ネオフロンティアの次の時代を担う世界になるのでしょう。あくまでつくばーど仮設論理学ですが、「ダイナの最終回」がドラマ年代で2020年。しかしその15年後にダイナことアスカ・シンは並行宇宙のとある地球で、行方不明ではなく宇宙を駈ける男(ウルトラマンダイナ)として復帰してくるので、並行宇宙であるとしても一応そこには気を遣って2035年までのどこかの時代が「トリガー」の舞台になるのかもしれません。

 

ただ、「ティガ」の世界観というのも枝葉が伸びており、「ウルトラマンティガ外伝 古代に蘇る巨人」において、ウルトラマンティガことマドカ・ダイゴの子供たちが存在し、この世界では「ダイナ」の時代に在った「スーパーGUTS」の後継組織である「ネオスーパーGUTS」が2027年に編成され、2038年の世界でダイゴの子供たち、ヒカリとツバサ姉弟がここに所属しているのです。その辺を押さえておかないと、TDGを美味しく使いまわす企画が成立しにくくなりそうです。

火星から始まる物語という時点で、既に火星から始まった「ダイナ」の世界観も内包していそうですが、三千万年前の地球圏の戦いが火星圏でも行われていた設定があるらしいけれど、「トリガー」の現出にかかわるツールが人類によって解析・技術化されているところに、「ティガ」「ダイナ」で描かれた人造ウルトラマンの系譜が扱われている。どちらもろくでもない結末に至った人造ウルトラマンでしたから、このツールをまともに使える主人公には、光の巨人の末裔として遺伝情報が与えられていると考えられます。新たなウルトラマンも、ティガと同様の三タイプに変化しますが、ティガが独力でタイプチェンジできたのに対して、トリガーはツールを介して変化するあたり、発掘ウルトラマンとでもいうべきハンディキャップの上に成り立っているようです。

相対する怪獣や侵略者がどのように用意されていくのか、物語の縦筋はまだよくわかりません。その意味ではTDGのいずれにおいても、敵の存在に関する真理は意外と曖昧に片づけられています。そこに切り込んでいくのか、わかりやすい敵キャラのラスボスへと持ち込んでいくのかで、道筋は変わるでしょうけれど、まあそもそもウルトラマンは都度、時代の子供たちにとってのヒーローですので、とーちゃんやじーちゃん世代がとやかく言うのは野暮ってものなんでしょう。いやー、考えてみたら、まだ孫はいないけど、俺なんかもうじーちゃん世代だよ。それを言ったら昭和のウルトラマンになる人々を演じた役者さんたちが、ひーじーちゃん世代でありながらみなさん健在というのはすごいことです。

 

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