四月の霰に続いて、霙も転勤だそうです。計ったように片道50キロという通勤距離は、クルマの管理にはちょうど良かったのですが、今月から15キロほど、職場までの道のりは短縮されるそうです。
今までは3つの市域を通過して通っていましたが、今度は隣町だというのも、会社も考えてるじゃんと思ったのですが、
「となりまちにもいろいろありますからねえ」
と、本人は複雑な顔をしております。最短のルートをとると、こっちの町を出たら目的地まで、ガソリンスタンドもコンビニも無いそうです。
「なんだお前は。樵でもやってんのか?」(注 樵さんに偏見は持っておりません)
「そんなことよりですよ!」
この転勤にもいろいろあるのだそうです。聞けば霙のあとには今年入社の男の子が配属されることになっていたのですが、これは霙のときにも行われた「新入社員を1年置いて、翌年に入れ替える」仕組みらしいです。ところがこの男の子が、入社3日目に辞めてしまったとかで、後任は来ない、転勤は中止されない顛末。しかもそれが発覚したのが先々週だというから、職場は大慌てだという。
「うへー・・・俺も仙台で中途採用にひとり半年で辞められ、その翌年に採用した新卒に3か月で辞められたもんなあ。配属前ならまだ上司の査定に響かなくてよかったかもよ」
「はじき出される方はたまったもんじゃないですっ」
しかし日曜日でメーデー。そんな日に転属先に初出社というのもたいへんな彼女です。