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  ~懲りない傾向~

ここはパリですか?

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1927年の5月21日、チャールズ・リンドバーグは単独飛行での大西洋無着陸横断を果たし、表題のような言葉を発していたそうです。「トイレは何処よ?」とも言っていたとか。そりゃまあそうでしょう。しかしそれらの問いかけよりも前に、「英語を話せる人、いない?」から、歴史的着陸のドラマは始まっていたようです。後にアスラン空軍・風間真大尉も同じようなことをつぶやいていますが、リンドバーグの方は史実。ただし「翼よ~」は後付けの名言だそうです。

地球と月の距離を車で往復するのに15年もかかったけれど(しかも約80000キロおまけがついてのスタートだったし)、地球一周は1年もあればどうにかなりました。ということは、ニューヨーク~パリの大西洋横断と同等の陸路だったら、大雑把に6000キロ弱でしょうか、1か月ちょっとあれば走り切れます。が、リンドバーグの場合は33時間29分でこなしています。そこが航空機と自動車の決定的な速度差です。

彼もへろへろになって飛んだわけですから、我々が一気に6000キロを走り通すなんていうのは無謀もいいところだし、33時間運転し続けるなんて考えただけでもういやです。コロナ禍でツーリングイベントができなくなり、今、長距離移動はとりあえず不要不急にあたらない仕事としての運転ばかり。距離や道のりに面白いエピソードを重ねてイメージでもしないと哀しくなるのです。

リンドバーグはサンドイッチ4つと水筒2本を機内に持ち込み飛んだそうですが、あちこちで給油できて食事にも立ち寄れる分、我々は恵まれています。持ち込みと言えば、21世紀はマスクだの消毒液だのってのが今どきの装備だなあ。いや、無理やり比べる必要もないけんだど。

 

 

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