マーベルコミックのウルトラマンの続巻が年末に出て、まだまだ風呂敷が拡げられていくのですが、半世紀経ってマーベル風味で構成し直すと、こんなことになるのかという象徴的な構図。冷静にとらえれば、ウルトラマンだけが何者にも怪しまれず地球に滞在していられるはずはないのですね。このウルトラマンは、ハヤタの意識に様々な場面で語りかけ、介入してきます。これほど融合者と対話するウルトラマンは、過去にはいなかったかもしれません。
かつてハリウッドで作られたウルトラマンパワードでは、カイと融合する際「君の心には決して干渉しない」と言わせたアメリカも、作画上それではまとまらないという判断でしょうか。それよりも最後の最後でこの人が出てきてハヤタを襲っちゃうのか。ウルトラマンに対して武闘派というイメージ付けは内外あまり変わらない。いずれにしても、僕のような世代が刷り込まれたウルトラはこういうものじゃないなあと、いまさらながらに思い知らされます。