番外編というより異論です。仮面ライダークウガが制作された際のエピソードの一つとして、オダギリジョーさんが時折こんなことを言っていました。
「ヘンシンっ、という掛け声の(緊迫した叫び)は僕が生み出した」
これはそれまでの仮面ライダーの掛け声がいかにも芝居じみていて「恥ずかしい」印象であったという趣旨を述べているようです。
えー? 芝居じみた感があったのは否定できませんが、そんなにこっばずかしいセリフであったでしょうか? これはおそらく、当時の変身ブームにあやかってそれらの番組を取り上げたワイドショーやバラエティー番組のリポーターのせいではないかと思います。彼らのリポート内で読み上げられる「変身」のセリフは、子供番組を小ばかにするような、自身の照れ隠しのような「へぇんしーん」という馬鹿台詞発音でしたから。オダジョーさんはそれを勘違いしているような気がします。