7月放送開始の新しいウルトラマン「ブレーザー」は、シリーズで初めて防衛チームの隊長がウルトラマンとして戦う(МACの隊長とか、メビウスでゾフィーと邂逅融合した隊長とか、副隊長だけどネクサスになったとかいう部分は忘れろと)管理職ヒーローだそうで、主監督が田口清隆さんだというのでカメラワークなどにはわくわくさせられます。М78とは別の宇宙から来るウルトラマンなので、意匠も造形もかなり実験的です。
この非対称の顔立ちは、へーそう来たかと感心しますが、パワーアップして左に赤いのが出てくるとか、シンメトリックなことはやらないでほしい気もします。しかし問題は体表のめんどくさいほどごちゃごちゃした複雑さ。前作のウルトラマンデッカーが、プロテクターを纏いながらもなかなかすっきりしたデザインだっただけに、ブレーザーはこれだけで鈍重そうに見えてしまいます。
それでも、ウルトラというフォーマットの中で似て非なる造形を続けていることは、別にライダー名乗らなくてもいいじゃねーかという仮面ライダーのシリーズよりも好感が持てます。