2006年10月10日の再登録で、手元にやってきたのが15日。幌車に乗り出して17年になります。その幌車は既に32年前のクルマになっています。前所有者、あちこちぶつけてグリルや前後バンパーを壊していましたが、車体自体は塗装も健全。純正鉄ちんホイールと言い当時物のデューラー682を履いた姿と言い、びっくりするほどのノーマル車だったというのは（廃車時に元に戻したのかもしれませんが）、買い付ける側としては小躍りするような物件でした。
仕組みとしては掌握していましたが、幌をどの手順で開けていくかまでは熟知しておらず、幌の理と言えばってことではまたにさんに相談したら、夫妻で動画を撮って解説してくれ、頭の上だけでも二通りの開口ができることを知りました。それで頭上だけ開けて走っていたのですが、幌乗りと言えば狼駄さんで、実際にオープンへの作業を手伝ってくれたのは彼です。長期の連休の際は、幌を取っ払ったまま車庫に置いて、そのまま出かけていました。
70000キロ台後半だったオドメータは3回、リセットさせています。それだけ酷使していながら、G16Aという1600ccの四気筒は、オイル下がりを起こしていましたが、1年半ほどかけて復調させたら、実は2500のV6よりも故障は少なく、シンプルさの強みとブロックの頑丈さを見せつけ、32年してこの始動の軽快さかと驚かされます。誰にでもそんな1台は巡ってくると思いますが、僕の場合は「こんなのに乗っちゃってこの後どうしよう」の2台のうちの片方です。
幌車さん再登録17周年、おめでとうございます。
紆余曲折あれとも、32年目を迎えてなお
今も現役の個体がいることは、とても嬉しいことです。
車と人にもそれぞれ「縁」があるのでしょうね。
幌車さんが雷蔵さんのところにやって来て、
色々な地域から地域へと、
相当な距離を走り続けられることになったのも、
車としては何より幸せなことなのかもしれません。
ありがとうございます。
まさかこんなにこき使われることになろうとは、クルマも思っていなかったでしょうから、果たして幸福なのかどうかなんともですが。
それでも日頃移動していると80年代のクルマが結構走っていますね。見習うべきものが他所にはたくさんあるなと感じます。