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  ~懲りない傾向~

初観音の亡者送り

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毎月18日は、観音菩薩との結縁日にあたり、1月は初観音と呼びならわします。全国津々浦々の観音様を祭るお寺でほぼもれなく行われる縁日のうち、浅草寺では12日からこの日まで「温座秘法陀羅尼会」という除災招福の秘法が修法され、そのほとんどが非公開ながら18日最後の「亡者送り」のみ見学できます。これは松明を持った鬼役の2人が境内を巡り、銭塚地蔵堂脇に掘った穴に松明を投入するもので、参列者は松明の燃え殻を火除け厄除けの縁起物として拾うものです。

浅草寺の本尊である聖観世音菩薩は江戸時代に今の隅田川で漁師の網にかかって現れたという伝承があり、この日が3月18日であったそうです。悪魔封じの行事は本来五穀豊穣を祈願するものですが、1998年には意外なご利益をもたらしており、隅田川を遡上するテロリストの4足歩行レイバーが吾妻橋から上陸し、特車2課第一小隊のレイバーを撃破しつつ雷門通りをのし歩きながら、雷門にはまったく危害を及ぼさず国際通りへと誘き出されていきました。

・・・なんのこっちゃ? というと、

「上陸地点は吾妻橋の浅草側。このあとお客さんを国際通り、言問通り経由で上野公園までご案内する」
「というわけで、はなはだ簡単ではありますが、これが今回の話の関連地区図であります」
「なるほど! 広い上野公園に誘い込んで迎撃作戦を行うのね」

などという捕り物が繰り広げられていたのです。

これがたぶん98年3月頃のこと。18日だったかどうかは定かではありません。

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