日本では2月の初旬に節分と立春が巡って1年の橋渡しになりますが、主にヨーロッパでは2月の終わりにこれが行われ、3月が1年の始まりとなるようです。もともと向こうの暦は古代において1月と2月が無かった。ユリウス暦が出来上がるまでの経緯を書き出すとめんどくさいので、国立天文台の解説が参考文献となります。後に加わる1月は、過去と未来を見つめるそれぞれの顔を持った門の守護神Janusに由来し、2月は災厄を清め払う祭事februareから持ってきたということです。
あちらでは28日ないし29日をかけて、前年に蓄積された悪いものを浄化し、3月から心機一転のもと農耕にいそしんできたのでしょう。我々の住むところとこの時代にあっては年度末が攻めてくるのである意味師走よりも慌ただしいんですが、啓蟄のある3月を控えて農家の方々もゆるゆると動き始めたみたいです。
上の写真、朝起き出したら凄い霧で「あー、少しは暖かくなったのか」と思ったけどなんだか焦げ臭い。縁側からの眺めに違和感を覚えて庭に出たら、近所でやっている野焼きの煙でした。これも土の祓い清めかもしれません。