とりあえず、3個収穫してみました。 このあと皮むいて全部半分こ。 (だって全部の味見してみたいもん) 我が家で初めて収穫した果実だー!(イチゴを除く) 甘味があって、売ってる枇杷と遜色なかったよ? (・・・言い過ぎ)
ここしばらく出かけていなかったファミリーレストランで昼食をとろうとしたら、あいつらが第九弾として干支になっているではありませんか。
第九弾は子、丑、寅、卯、辰、巳まで。しかし干支ですからこの六種類は「前編」だと。これ揃えられなかったら立ち直れないほどがっくりきそう。
とりあえず二度のトライでだぶらずにスタート。残るは寅と巳ですが、例によって確立はぐんと狭まってます。このパターンは意外に無かったことで、幸先が良いかも。
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結果的には2個だぶりましたが捕獲開始から2週間、4度目のトライでコンプリートというのは過去最短最速、損失最小限の戦果です。
ただしシリーズとしてはまだ「前半戦終了」に過ぎません。後半戦でどれだけ沼に落ちていくのか想像したくはありません。
ワンオーナーのまま長く走らせたクルマは、「となりの妖怪さん」的に見ればツクモ神と呼んでも差し支えないと感じました。26万キロの道のりを、クロさんはただ一人の所有者として旅してきたのです。エンジンは軽快に回っていますし、五速のミッションも小気味よく入る。でも、補機類の各部が故障しており、運転席の窓も開きません。たぶん、それらは部品が出てくれば、究極には出なかったとしても直せなくはないでしょう。
そこがこの数年の彼女の悩みでした。考え抜いた末の、TA01Wを退役させる決断です。奇しくもこの初代エスクードの任意保険満了が、2024年5月25日夕刻。スズキエスクード36年目の誕生日でした。
風は穏やかで湿度も低く5月らしい日和の午後、お疲れ様のお祓いを受け、「そんなに長く愛されているんですねえ」と目を細める参拝客にも見守られて、本当のラストツーリングに出かけていきます。
伊豆半島の付け根・・・と言ったらちょっと大げさになるかもしれませんが、箱根の山を回避して海側から進むか山側を行くかでルートを眺めると、東名高速道路は山間部を走っているようでも案外合理的な線形をしています。この区間、御殿場から大井松田に至る約43キロが、東名高速道路建設の最終工区で、1969年5月26日に開通し、愛知県と東京都を結ぶ約 347キロの東名全線が完成しています(自分の撮った写真の順序で愛知からの書き方になってます)
今では新東名もどんどん開通区間が増えつつあるので、いずれは東名川の渋滞や混雑もいくらかは解消への期待をしますが、ラジオの交通情報を聞くと、横浜町田から大井松田あたりの事故や渋滞はしょっちゅうだなあとも思わされます。御殿場あたりまでは仕事で出かけるので、めんどくさくなるとあちこちの街道にトラバースしてしまいます。でも平日の日中、この区間の混雑はそれほどでないという体感もあり、どこで降りて東京を回避するかが最終的な思案のしどころになります。
スズキエスクードの35周年は当の昨年(ところにより一昨年)に過ごしてしまいましたが、僕だけのこと、2024年が35周年にあたります。不確かながらスズキがエスクード誕生1周年記念車を発表したのが1989年の今頃で、ノルウェーのマリンスポーツブランドとタイアップした全国400台限定車が、僕とエスクードの邂逅となっています。この話も飽きられるくらい何度も書いています。ちゃんと88年にカタログ車も見てました。そのときは・・・以下略。
実際に手元に来たのはその年の6月です。あ、てことは来月も書ける(オイヤメロ)。この出会いがなければずっとジムニーに乗っていたかもしれないし、ジムニーと袂を分かつなんて大それたこともしなかったのではないかと思います。でも、出会ってしまったわけで、乗り換えはしたけど今に至っても初代ばかり乗り続けているのです。カビや錆どころかもはや化石ニンゲンです。いろんな車を素通りしてしまってますが、それすらも全く意に介さずにいられています。
「人造人間キカイダー」は1972年に生まれた特撮ヒーローで・・・などと今更書く必要もないことですが、当時うなぎ上りの人気を得ていた「仮面ライダー」に対する、悩める主人公をより強固に押し出し、改造人間とは異なる異形の姿を産み落とした石ノ森章太郎さんのトライアルでした。確かに正義の味方としては異様な形と色彩。しかし石ノ森キャラクターならではの「眼」の形が愁いを思わせ、ドラマと共に感情移入させていく仕掛けがありました。
これが2014年に「REBOOT」と称してかなり男前のキカイダーにアップデートされ、その鼻筋の高さと細面の顔立ちが石ノ森版と大きく差をつけていきました。これも今更な話題ですが、この映画に先立ちキカイダーのデザインを担当したのが村枝賢一さんで、彼の漫画の作風を思うと「あーそう言えばそうだよね」と、デザインに対する納得とは別に(納得できなかったんだよ)、そう来るのかと説き伏せられた気がしておりました。
ここに村枝さんの仕掛けがあったかどうか知りませんが、REBOOTキカイダーの顔立ちは、すでに故人ですが「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」で少年時代のジョーンズジュニアを演じたリヴァー・ジュード・フェニックスがモチーフになっていたとか。で、仕掛けというのはインディの映画ではなくもっと古い「スタンド・バイ・ミー」に遡るのではないか。そこでも彼はクリス・チェンバーズという少年役で出ています。
「スタンド・バイ・ミー」は少年たちの冒険譚を描いた小説の映像化ですが、不完全な、というより不安定な心の世代が様々な出会いや葛藤を経て大人の入り口に進んでいくという成長を、キカイダー/ジローにも投影していたかもしれないし、こんな人造人間を生み出すに至った造物主と、彼を追ってくる人造人間たちとの相容れない兄弟という立ち位置。いわゆるカインコンプレックスも、「スタンド・バイ・ミー」に共通項を見出せるように感じます。
それまでやむにやまれず戦ってきた敵の撃退とは異なり、怒りと憎悪の感情によって、兄弟とも言うべき人造人間たちを自らの意志で破壊・殺害するという結末(たぶん、これもカインコンプレックス)は、既に石ノ森版の漫画においてなされています。10年前の今日封切られたREBOOT版は割と大味な映画だったと評しているのだけれど、キカイダーの顔立ちをこのようにしたという意味合いの奥に、案外深いこだわりがあったのかもしれません。