Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

縁は異なもの味なもの(恋愛ものじゃないですが)

2 Comments »

山形県河北町に220年を営む醸造業があって、この蔵元八代目にあたる和田多門さんが、どういうわけかうちの親父を「先生」と呼んでくださるのです。うちの親父は団体職員あがりなので教員でも政治家でもなく、そんなふうに呼ばれることは無いはずなのです。

親父の忌明けも済んだので、その報告と挨拶を兼ねて、和田酒造さんをお訪ねしまして、謎だと思っていた件についてお話を伺うことができました。

結論から言ってしまえば他愛もない話で、親父とその遊び仲間が以前、酒蔵見学にやってきて、造り酒屋の製造システムに組み込まれたボイラーや給湯に関しての技術論を説いたらしい。その道に関しては専門家でしたから、窯の時代から給湯器の近代にいたる歴史の貴重さを、親父は解説できたのだと思います。

けれども、そんな珍客に親愛をこめて先生などと呼んでくださった多門さんの人柄がありがたいことでした。

「うちのような小さな酒蔵は、地域の顧客に支えてもらって成り立つんですよ」と、多門さんは話してくれましたが、和田酒造の主たるブランドである『あら玉』(おめでたい、新年という意味)は、河北や山形の地域を超えて有名な銘柄になっています。そのひとつが親父の遊び仲間での話題で、それが昔の常磐線通勤の、帰宅列車内での酒盛りというかーなり不名誉な場で語られていたであろうことを想像すると気恥しいですが、縁というのは味なものとあらためて考えました。

珈琲を飲む蕎麦屋の図

珈琲を飲む蕎麦屋の図 はコメントを受け付けていません

珈琲のために出かけたのではありません。お冷ならぬ湯飲み茶碗でお茶が出ているこの店は、実は和風喫茶でもありません。

まあね、その昔、煮込みハンバーグを出す蕎麦屋にも行きましたから、蕎麦屋で珈琲が出ることくらい驚くに値しません。が、セルフサービスですけどエスプレッソマシンが置いてあって、(良識の範疇で)おかわり可能というところがエポックなのです。

蕎麦は二八で山芋のつなぎ感がわかる標準な歯ごたえですが、水切りが上手なのでつるつると行けます。ただそばつゆが今風で甘め。わさびを入れても甘め。

この組み合わせは中通りから会津にかけて時々出会った蕎麦だなあと思ってうかがったら、店主は福島県出身の人でした。関東で濃いめのそばつゆになじんでしまうと、これは甘めな上に薄い。むしろ蕎麦よりもうどんで食った方が合うのかもしれません。

それよりインパクトがあったのは天ざるの天ぷらの盛りです。品書きからは「海老とキスの天ざる」を頼んだので、これほど野菜天を盛り合わせてくるとは想像していませんでした。

海老二尾、キス一尾、茄子、南瓜、蓮根、オクラ、山菜、舞茸、椎茸という大盤振る舞い。「魚坊主」って、釣りと魚をイメージしたらそりゃまずいんじゃないか? な店名なんですが、釣果で言ったら大漁です。

 

ここはパリですか?

ここはパリですか? はコメントを受け付けていません

1927年の5月21日、チャールズ・リンドバーグは単独飛行での大西洋無着陸横断を果たし、表題のような言葉を発していたそうです。「トイレは何処よ?」とも言っていたとか。そりゃまあそうでしょう。しかしそれらの問いかけよりも前に、「英語を話せる人、いない?」から、歴史的着陸のドラマは始まっていたようです。後にアスラン空軍・風間真大尉も同じようなことをつぶやいていますが、リンドバーグの方は史実。ただし「翼よ~」は後付けの名言だそうです。

地球と月の距離を車で往復するのに15年もかかったけれど(しかも約80000キロおまけがついてのスタートだったし)、地球一周は1年もあればどうにかなりました。ということは、ニューヨーク~パリの大西洋横断と同等の陸路だったら、大雑把に6000キロ弱でしょうか、1か月ちょっとあれば走り切れます。が、リンドバーグの場合は33時間29分でこなしています。そこが航空機と自動車の決定的な速度差です。

彼もへろへろになって飛んだわけですから、我々が一気に6000キロを走り通すなんていうのは無謀もいいところだし、33時間運転し続けるなんて考えただけでもういやです。コロナ禍でツーリングイベントができなくなり、今、長距離移動はとりあえず不要不急にあたらない仕事としての運転ばかり。距離や道のりに面白いエピソードを重ねてイメージでもしないと哀しくなるのです。

リンドバーグはサンドイッチ4つと水筒2本を機内に持ち込み飛んだそうですが、あちこちで給油できて食事にも立ち寄れる分、我々は恵まれています。持ち込みと言えば、21世紀はマスクだの消毒液だのってのが今どきの装備だなあ。いや、無理やり比べる必要もないけんだど。

 

 

美しい里は健在なり

美しい里は健在なり はコメントを受け付けていません

「森林の日」という記念日(本日)はなんとなく知っていましたが、それを推し進めた「美し村(うましさと)連邦」なる団体の存在は知りませんでした。1989年に、村名に「美」の文字がつく全国10村が「全国美しい村サミット」を開き、そこから10年かけて8村による連邦が成立したものの、平成の大合併で大半の村が消滅してしまい、2003年に解散していました。そのひとつが茨城県に所在した里美村で、現在は常陸太田市に里見区として編入されています。

山や川、森林など後世に残すべき自然の保護、過疎化や高齢化対策への取り組みはその2年後、北海道美瑛町で「日本で最も美しい村連合」が発足し、60を超える地方公共団体が加盟しているそうです。残念ながら常陸太田市は加盟していませんが、里見の山と森の美しさは今でも健在です。

ゆらめく影がよみがえっちゃうぜ

6 Comments »

「装甲騎兵ボトムズ」HDリマスター版の放送が21日からBS12で始まるそうなんですが、4クール分の再編集にザ・ラストレッドショルダー(ОVA)を加えて、ドラマの時系列で5回にわたる編成。当時、こんなロボット兵器で、あんな(おいおい)キャラクターデザインで、打ち切りも無くそれだけ支持を得たというのは、アニメ媒体の向こう側を子供と解釈せずに作った制作サイドと、視聴する側の年齢層が上がっていたからでしょうか。

よく言われていたのが作画監督「塩山(紀生)キリコ」「谷口(守泰)キリコ」で顔立ちがガラッと変わってしまう(フィアナなんかもそうですが)逸話。どっちが好みかで意見が分かれていました。タカラが最初に繰り出した玩具は、ギミックに関しては申し分なく、脚部のサスペンション機構にダイキャストを用いた重量感があったものの、樹脂部分の質感は塗装しないといかん、いかんのだがなんだか塗料のノリが悪いなど、下地づくりに手間をかけさせられました。

爪ロボ、ザクといった量産機は作画上の合理化手法であり脇役のポジションでしたが、スコープドッグを代表とするATは、それ自体がモブでありながら主役機にもなっていたところが、リアルロボットものジャンルの大きな成果だと思います。ただ、ドラマの方がどこへ行っちゃうのかなあと心配事を抱え込んで観て行って、クエント編がそういう落としどころなのかよと呆れもしたのですが。

さて我が家では5週分の録画枠を獲得すべく紛争勃発中です。

打ち込みの罠

4 Comments »

BLUEらすかるのオールインワンナビゲーションに搭載されている音楽プレイヤーはCDとハードディスクで、初期設定によってCDプレイヤーは音源再生とともにハードディスクに録音をします。便利は便利なんですが、かなりのケースで音盤の方に収録された楽曲データが書き込まれていない。アーティスト、アルバム名、曲名、ジャンルのすべてがNOTITLEと表示されると、自分で手作業打ち込みしなくてはなりません。

ばかやろーっ(笑)、40分くらいの音源を2分足らずで録音できるくせに、この打ち込み方法における文字変換がめんどくさかったり記号の種類が不足していたりで、ライナーノーツを首っ引きで打ち込みながらいちいち困らされるのです。ディスクの方にこういった作業を施さないのは、制作コストの問題なんでしょうか。データ入力されたCDだとほっとするのですが、打ち込みを余儀なくされた場合、それがまた30曲×二枚組なんてやつだったらもううんざりです。

しかもですよ、楽曲もアーティストも、平仮名漢字カタカナアルファベットの混在で、アルファベットなんか半角全角大文字小文字まで打ち分けなくちゃならない。こういうのってハードディスクをはずしてPCとつないでデータの読み書きをできないものですかねえ。

悪態ついでに言うと、プレイリストの編集において、あとから登録した曲の演奏順番を前にずらしたり、前の方の曲を後ろに変えたりしようとすると、UP、DOWNを一気にできない。10曲移動にはボタンをその回数だけ押さねばなりませんから、たとえば順序の演出上50曲分移動させようとすると、えらい手間になります。1曲の移動時間は約10秒かかる性能で・・・以下略。パソコンとは違うのだということを自分に言い聞かせねばなりません。

観測史上二番目に早い梅雨入りへ

観測史上二番目に早い梅雨入りへ はコメントを受け付けていません

1963年の梅雨入り(関東地方)は、驚異的な5月6日頃という早さだったそうで、その次に早かったのが2011年の5月27日頃。ことしは今日、明日あたりと言われているから、2番目の記録が更新されるようです。と思ったら今週はねばるらしい、雨降ってるじゃん。

あー、なんとか重い腰を上げて草刈した基地の敷地もこれでまた雑草に呑み込まれる季節です。

昔、メガトン怪獣が空から降ってきたとき、その事件が起こる前に東京は大雨に見舞われました。科学特捜隊のムラマツキャップは天気予報を見ずに出かけており、無線で本部を呼び出して傘を届けてくれと指示するのですが、この指示を受けたハヤタ隊員はよりにもよってジェットビートルで現場へ傘を運び、あろうことか上空から傘を投下するというとんでもない行動をとっていました。指示する方もされる方も問題ありすぎながら、なんともおおらかな時代でしたよ。

いつの日か再び皆で此処に立とう

いつの日か再び皆で此処に立とう はコメントを受け付けていません

5月16日は、島村ジョーの誕生日だそうです。はて、彼の生年はいつなの? と考えてみたところ、設定年齢が18歳であることくらいしかわからなくて、その年齢と容姿も「改造された時点で停止している」らしく、結局は不明です。推測の手立てが無いこともなく、同じゼロゼロナンバーの4番手、アルベルト・ハインリヒが、東西ドイツ冷戦時代にベルリンの壁を突破しようとして失敗したことが描かれています。アルベルトは過去二作のアニメ昭和編では28歳、平成版で30歳に改正されているのですが、これを材料にすると1930年代半ばの生まれです。

ジョーは平成版でも18歳なので、その年齢差で考えれば1950年代生まれのはずですが、平成版では初期ロットのゼロゼロナンバーサイボーグは生体と機械の融合に対する拒絶反応が現れ、技術革新が確認されるまで凍結保存されたという設定が加わったので、ジョー自身の生年がずーっと後年にずれている可能性があります。

そうか、それでめんどくさいことにならないよう、生年設定はぼやけているのかもしれない。

恥の上塗り

2 Comments »

今巻き起こっているコンパクトSUVブームのはるか昔、1989年にデビューしたのがスズキ 初代エスクードだ。

いいかげんにしなさいよっ

1988年式のTA01V(ハードトップバン)

記事の主題は四代目のコンセプトとなったiV‐4のことを紹介しているので、些細な問題ではありますが、学習能力のない超大馬鹿書き出しであることには違いないです。

あらたまると、エスクードは昭和の生まれで、当時誕生したばかりのSJ30を引き合いに、「次期モデルを模索する」という、言ってみれば三代目ジムニー開発計画会議に端を発します。これがキックオフの時点でひっくり返され、「新型小型4輪駆動車」に鞍替えされたのです。ついでに記しておくと、アメリカ西海岸で横転が相次いだサムライの訴訟問題に対処して開発された、というのも眉唾な話で、実際には彼の国で売り上げを伸ばしていったスズキのクルマを封じ込めようと、難癖をつけられたのが横転問題。ゼロではないにせよ、エスクードの開発とこの問題の因果関係は極めて薄いのです。

89年に入ると、エスクードは既にグッドデザイン賞をもらって記念にGリミテッドⅠを出していたり、誕生1周年記念として初のヘリーハンセン・リミテッド、定番化していくゴールドウイン・リミテッドなどを季節ごとにリリースしています。その傾向を四代目と比較すると、ライトクロカンというジャンルの糸口にあり、このマーケットは行けるぞと販売攻勢に余念がなかったところが大きな違いでしょう。iV‐4は記事の通り2013年のモーターショウでお披露目されていますが、それより2年ほど前には、「次のエスクードはホイルベースを伸ばしたSX‐4次期モデルとプラットホームを供用して、脱クロカンへシフトする」という話が示唆されていました。

四代目でデビューしたALLGRIPのシステムが、基本性能として悪いとか低いとかは思わないし、脱クロカンとの因果関係を持たせる必要は無いと思っています。エスクードというブランドが、新たなマーケットを狙って変化しただけのことですから。それを思い返すと、初代の開発と誕生時、SUVだとかクロスオーバーなどという概念なども存在しなかった以上、クロカン四駆の苗床で開発されていたのは必然ですし、販売に関してもバブル景気に後押しされ迷いも無かったのです。

 

 

その手は食わんぞ

その手は食わんぞ はコメントを受け付けていません

そもそも注文してねーよ

しかしまあ、仕事場のセキュリティ、基地よりも低いぞ。