Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

みんな やるじゃん

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gs12スズキが燃費測定方法の不適切について国土交通省への報告を行うとともに謝罪会見をしてから一週間(とちょっと)。

測定方法の不適切さという点については批判を受けることもやむなしとして、一部の民放が一部の自動車評論家を起用して相良テストコースの不備について攻撃的なコメントを流すなどの波紋を呼ぶかの先週でしたが、巷のスズキユーザーの声をインターネット上で眺めていると

「やっぱり偽装していた。けしからん」

というツイッターやブログの多いこと。あまりに沢山あるのでいちいち抽出はしませんが、それらはすべて、所有する車の平均燃費を掲げており、ことごとくカタログ数値を上回っている。彼らはこれを称して「逆偽装」「スズキはで勝負する気が無い」と笑い飛ばしています。

うわーしまった、うちのクルマには燃費計ついてねーよ。仲間に入れんではないか・・・ と、ちょっと地団駄踏んでる自分ですが、このユーザーさんたちの主張は実にほほえましくも頼もしいことでした。おそらくはメーカーよりもディーラーの方がドキドキしているここ数日だと想像しています。そこに差し入れされた援護射撃としては、これ以上のものはないでしょう。

 

ほんの一瞬

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21cmつい数時間前(23日22時半)、NHKの「プロフェッショナル 仕事の流儀」を乍で観ていたら、北海道を拠点にマルチコプタ―撮影を業務としている請川さんという人が取り上げられており、4代目エスクードのCF映像がほんの数秒インサートされました。

あっ、それだけの話ですよ。Superflyの楽曲が流れるあのCFなら、メーカーサイトでいつでも見られるものです。

同番組における車両撮影のエピソードは、よそのメーカーの車で圧雪路の走行を撮るシーンの方がずっと長く扱われているので、結果的にエスクードのシーンは仕事ぶりのその他大勢に過ぎませんし、そもそもがマルチコプタ―運用に逆風の吹く昨今、プロフェッショナルの維持と葛藤を通して空中撮影の可能性を説くというのが番組の趣旨です。

とはいえ「ふーん、こういう人があのCFを映像化したのか」という意味では、録画しとけばよかった。というわけで再放送を調べてみたところ、30日の15時10分に組まれているようです(全国ネットであるかどうかはわかりませんが)

でも繰り返しお断りしておきますが、ほんの数秒です。いやもう「だからどうした」レベルの話ですから、これはよほどのマニアでコレクター向けにしか役に立たない情報です。

Team WESTWIN Warriors#092

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もう七年も前

この頃から今まで、ずいぶん走り込んじゃったものねえ

珍しく後藤誠司君から電話がかかってきまして、彼のレース用エスクードの改良について相談を受けました。

が、それを書き出したらやっぱりウエストウインにとっては企業秘密的によろしくないと思われますので、以下の対話はだいたいホラだよという前提で進めていきます。

「雷蔵さんが今回の61復旧の記事に書いていた、インクリースマシーンってどんなパーツでしょうか?」

ええっ? いきなりそこですかい!

 

いやー・・・あれは3分しか使えないしタイムオーバーすると超高圧電流噴出で車自体が蒸発しちゃうからやめときなさい。

「マーキュリー回路というのは、電装か燃調に使えるやつですか?」

いやいやー・・・あれ原理わかんないし真空地獄車とか空中地獄車とかやったら君のクルマも潰れちゃうからよしなさい。

「それじゃ超電子ダイナモ・・・」

いやいやいや・・・そもそも君のエスクード、Sマークはずしちゃってるじゃん。あれが無いと起動しないからいけません。

 

第1戦の敗退が本当に悔しかったのです、彼自身。だから彼なりにTA51Wの改良について思うところがあるのも当然だし、このタイミングで尋ねてくるのは本日開催の第2戦を付け焼刃でどうにかということではなく、今後遠征するJXCDも視野に入れてのことでしょう。

もちろん対話の内容は上のようなあほな展開ではありません。このレベルの対話をマジにやっていたら、島監督からぶっとばされます(たぶん島さんなら2つくらいは知っている)

「まだまだ僕自身がコーナリングを極める余地があると思っているんです。だけど車の方も何とかしたいんですよ。ハイパワーな別の車に乗り換えるという選択肢はありません。うちはエスクードで戦っているチームですから」

このやろー、泣かせるじゃねーか。どうあってもこちらに背中を押させたいということか。

しかしこちらは助言者であり、指揮官は監督です。どのような裁定が下るかは何とも言えない。けど、後藤君もツボを押さえて言ってくるよね。そんなふうに懇願されたら、僕は背中を押してあげざるを得ません。

第2戦の経過がどうなるかはともかく、そろそろそういう時期が来たのかもしれません。ということで、懸命な方々にはおおよそ察しがつくと思われますが、やるしかないよね。ブローアップ!

 

編集部注 ここから一旦、コメント欄をお読みいただき、時間経過を脳内補足してください。

 

そんな外野の心配をよそに、後藤君はコンセントレーションぐだぐだで参戦の末、1秒半の差をつけられ川添哲郎君に負けたようです。

ドライバーのメンタル特訓が先だ。

何となく混沌に近いグレー

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給油

まあくだらない話だと思うけどね

車の燃費基準達成の申告に対する苦肉の策や俗に云う不適切な対処などというものは、大なり小なり何処でもやっていることだろうけれど、そもそもテストコースや風洞実験で、つまり整った環境で出された数字なんか、はなから一般ユースで通じるわけがないと思っているので、車の話題で燃費を語り合うことが一番つまらないし、あほらしく感じてきました。

そこへきての、スズキによる国土交通省への報告書提出と、首脳陣の会見(リンク先文中にlURLあり)。測定方法が法律に定められた手法にのっとっていなかったという、おっとスズキもですかの釈明が行われました。

要は、国の定めた測定方法に準拠したくても「相良テストコースの立地環境は風の影響を受けやすく抵抗値が大きくなったりばらついたりする」「走行抵抗を発生させる各部ごとの測定設備を個別にやってきた」「そのため各部の数値が統一条件だったと言いきれない」(この解釈は僕によるもの)「安定したデータを得るため、風洞実験場での測定に頼った」というところが、屋外で試験しろよと定めた国の指示に従っていないということでした。

閑話休題。いやいや、情けないぞ相良の話。やりようによっては過酷な条件下で性能試験できていた。という論理も活かせただろうに(それ以前に防風対策できてない投資の在りようがとほほですが)

さて報告書と会見によれば、おおむね2010年以降に販売されている、日産からのOEMを除く16車種(スズキからのOEM出荷をあわせると27車種になる)約210万台が対象。この頃から世界的に燃費基準や環境基準がハードルを上げており、スズキも順次測定機器を更新していた。ただし4月20日以降の国の指示による再調査の結果、あらためて測定検証した数値はカタログ燃費に対して5%未満の誤差に収まっていて、「販売した車両には燃費上の問題はない」「前述の不適切な測定は設備投資の至らなさの中で苦心したものではあるが、意図して燃費データを吊り上げるような痕跡はなかった」と主張しています。

鈴木修会長は「定められた通りの測定方法を用いていなかったことへのお詫びを申し上げる」「テストコースに防風柵を設置し、測定設備環境と方法も充実・準拠させるなど設備投資を行う。これが最優先すべき改善対策」「実際のカタログ燃費とのかい離は無い。対象各車種の販売は続ける」「経営責任を鑑みた進退に関しては現時点ではコメントを差し控える」などの説明を行いました。

あとは世論に委ねるだけのことです。

ただね、僕が常々感じていることは、燃費の話が馬鹿らしいとは言ってはいても、そこにどう対面するかのアクションは無駄ではないということです。「スズキなんて信じらんねー」と罵倒するよりも、「そんなしょーもない燃費なら、リッター1キロでも上回ってやるぜ」という遊びに転じた方がよほど建設的で面白いじゃありませんか。

幸いにも、エスクードがただでさえ燃費で目の仇にされている境遇を憂えたユーザーが多く、実燃費をカタログ値よりも高く走らせる人々がいることが誇りです。つくばーどサイトでも以前、Fレイドというゲームをやっていますが、ここに参加していないユーザーの中にも、直4の2000cc4AT車で航続距離900キロに迫る運転のできる人がいます。

メーカーの不適切は是正を切望しますが、どのみち我々の声などとどかないなら、こっちはこっちで自分の所有車の持つ性能を引き出すまでです。

ESCLEVスポーツタオル追加限定版

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追加色コムロさんが基地まで届けてくれました。前回のマゼンダとは対極の色彩。一か月早かったら「桜餅コンビネーション」となっていたでしょう。なかなかきれいな出来上がりです。

実は次は黒で、と考えていたところでしたが、これなら黒にしなくてよかった。アースカラーの要請と、色指定をなさった天の声の大手柄です。

21年の邂逅

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95年式TD11Wのゴールドウインは、初代エスクードの特別仕様車として勇名をはせており、今尚現役の個体を見ることができますが、表層のクリアー塗装が年月を物語る場合も多く、車体色がくすんできます。

今回、盛岡市でお目にかかってきたエスクーどんさんのノマドは、細かい擦り傷こそあるものの、ちょっとバフ掛けしたらそれらは無くなってしまうだろうというほど状態が良かった。

「これを買う以前、エスクードに乗っていたのは父なんです。1600で水色のノマドでした。その駐車のためにカーポートを建てて屋根下保管の環境ができていたんです」

この車体のまま排気量の大きいのが出るぞ。と教えてくれたのも、現在は故人のお父さんだったそうで、お父さんご自身もV6の登場を楽しみにしていたとか。その言葉を受けて、95年に新車購入となるわけで、このタイミングが、近日退役となるν弾丸おたふくノマド(これも同年式のゴールドウイン)をkawaさんが購入した時期に重なるのです。

お話を伺うだけでも、僕のようなエスクード馬鹿にはもう面白楽しくほろりとさせられるエッセンスがすし詰めです。そしてエスクーどんさんはずっと、亡きお父さんの思いとだけ過ごしてきており、昨年意を決して「桶川」まで走ったもののその後体調を悪くし療養せざるを得なくなっていました。その辺の話はすっ飛ばしますが、要するに20年と1年、たった1人でエスクードライフを送ってきたことになります。

まあまあ世の中のユーザーさんの大半はそういうものなんでしょうけど、そのような人たちからコンタクトしていただけると、こちらだって嬉しい。そしてこんな風に、やっぱり思い思いのエスクード熱を帯びたコーディネートをしていらっしゃる(見る人が見ればわかる)。次回はもうちょっと時間をいただき、記録に残せるような写真を撮りに行きたいです。あ・・・でも、なんかリアハッチにCONTAXとか貼ってあるなあ。こっちが撮ってもらった方が良いかもしれないですねえ。

 

疾風のように

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0509というわけで、ようやく第二次試運転です。

汐留を出発してそのまま基地に戻ると距離が合わないなあと東北道に入り、栃木で北関東道に乗り換えて再計算するとまだ足りないってんでそのまま常陸那珂港までオーバーランして戻ってきました(馬鹿じゃないの?と、自分で言っておこう)

 

この間、最高速トライ、PAでの小休止間アイドリング(最初の試運転の時に不整脈が出たのでスロー調整してもらった)、巡航速度での回転安定など、ひとまず問題なくこなしました。交換したリアサスもきちんと仕事をしています。現在出張帰りで実家にビバークしていまして、夜明け前に仙台に向けて走り出します。さあて最長不倒距離まであと7000キロ。いつ到達できるかを仕切り直しします。こぞって予想願います。

いやー悪いけどさ、先週の四代目よりひいき目に見ちゃうので、同じ軽量ボディならこっちのほうが楽しいのだよ。

見せてもらおうか

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「ALLGRIPの性能とやらを!」

というESCLEV側の試走は今号のスーパースージーに間に合いませんでしたので、7月に出る095号に持ち越して、今号は まだ真っ新の四代目エスクードをいち早く乗り出してくれたcyber-Kさんの寄稿を掲載してもらいました。プロの物書きではない人に頼んでの第一インプレッションなので、伝わりきらないこともありますが、乗っている人でなければ評価というものは下せないものです。

それを言ったらESCLEVのインプレッションがどんだけ的確なんだ?とたずねられたら、次号もあまりあてになりませんとしか言いようがありません(だめじゃん)

実際のところ、高知で書いてもらって原稿を受け取って、Kさんが何を伝えたかったのかわからないことがたくさんあり、それらはこの連休に実際に長距離試走をやらせてもらって初めて判っていきました。

それで悟ったことと言えば、誕生28年でどんどん変革し、いよいよ初代とは同列で語れなくなるほど別の車種になったことなのですが、それを乖離と思うかどうかでした。様々なメカニズムの新規軸や試みを取り入れてまで「エスクード」の名でラインナップさせていることは、裏側には「それに値する商品」という気概があってのことなのではないか。

初代だって、クロカン四駆としてどうなんだ?と言われながらジャンルの確立を果たすエネルギーを秘めていました。悪く言えばあんなのクロスカントリーなんかに使えやしないモデル。だったのです。そのことを振り返ると、四代目はSUVのクロスオーバー化が進む中で、なにかしら新しい道筋を探求していけるモデルではないかと考えてみます。

Kさんが伝えたいのはそういうところだったのかと思いつつ、実はかなり安易に先代以前との比較的な試走をやっちゃったので、次号の原稿を整合性を取りつつまとめるのがけっこう難しくなっております。

東秩父の林道に出かけます

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s-IMG_0027概略はこちら

青影さんが試走してくれたルートでツーリングに出かけます。グラベル区間はまあ全体の二割というところでしょうけれど、梅雨入り前に一回くらいは山に分け入りたいので、今月29日か、6月5日のどちらかで決定します。

参加ご希望の方は掲示板にて承ります。投稿記入の際、連絡用のメールアドレスを入れていただくのは必至ですが、掲示板上に投影させないために「非表示」のチェックを入れておいてください。

鋼の機体野心を乗せて

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ブルーゲイルプラグ破裂(直接要因不明)によるCDI粉砕と右バンクのシリンダー1本並びにヘッド破損。左バンクヘッド回りからのオイル噴出と、よくまあ一度にそれだけ起きてくれたもんだと思っていたら、その修理明け試運転にて右リアサスのランチョがシール破損と追い打ちをかけ、簡単には復帰させてくれなかった4月でした。しかもこの間、代走のはずのぷらすBLUEまでもがプロペラシャフトの破損でした。

さすがに参りました。あと8500キロで最長不倒距離に並ぶというところで折れろというのか? その距離を走りきるなら2か月もあればたどり着ける段階です。

インクリースマシーンとか
マーキュリー回路とか
超電子ダイナモとか

そういうの(わかる人のいない例えを使うな)を使って強制的に走りきってしまうか。実は入庫後に試してみると、破損したプラグホールを封鎖して5気筒化させても走ることは走るのです。あとは潮時をいかにして見極めるか。目的を果たすことができれば、次は誰かがそれを追い越していけばよいではないかと。

・・・その選択肢を、たぶん僕以外の誰一人思い浮かべないだろうなあ。

willまさしくその通りで、そうでなければ主治医自身が早朝から積車を出して仙台まで回収に来てくれるはずもなく、また誰に答えを求められるわけでもなく、負の要因には抗う術しか逡巡できない自分を確認する行為自体が愚かしい話となるのでした。

気分もうほとんど釈迦の掌の上。というわけでご想像の通り、直しましたですよ。今年の夏は熱くるしいですよきっと。