初代と二代目の姿が似すぎている、というのはこの際聞きませんからね
世に産み落とされた初代の姿は、その組織が作り出していた他のグロテスクな改造人間とは一線を画した、華奢ながら精悍ないで立ちでした。そこから追随された二代目は、初代を踏襲しながら各部の強化を図り、世にアピールしやすい姿となりましたが、コアなファンにとっては初代の鮮烈なイメージが強く、二代目を蹴落としていくのです。この二代目の地道な活躍によってブランドは継承され、双方のいいとこどりで、似て非なる三代目の登場を果たします。けれども時代の趨勢で、それらの性能は別の方向へとブラッシュアップされ、すっきりした四代目へと変貌しましたが、物語後半で姿を消しました(復帰するけど)。ということは、まだ見ぬ五代目にはさらなるデバイス頼りの設計思想が重ねられるような気がしてなりません。そこを乗り切れば、六代目で再びオフロード思考へと回帰するかもしれません。
なにをとち狂ってんだこのモデル変遷論
スズキエスクードを四代にわたって乱雑に体系化すれば、それは70年代に既に予言されていたのです。1号と2号なんて、このあと再改造されるから姿は同じで中身(主にエンジン)が変わるし、ショッカーライダーテレビ版は偶然にも6人で後の「3号」を加えれば(4号は無視しますよ)グランドエスクードの乗車定員となります。三代目、四代目もマイナーチェンジは果たすのですが、基本的には歴代の変遷と仮面ライダーの変化は似たような路線を踏んでいます。
というわけで、来年登場と言われる五代目は、ある意味正念場のモデルなんですが、Xライダーくらい初代に回帰してくれないといやだなあと、大半の人が・・・思っちゃいないか(汗)。そのパターンで行くと、災害が多発したりみたびアウトドアライフが見直されたりで、手堅い進化のジムニーとは異なるオフロード趣向への脱皮が六代目で行われながらも、世界情勢がこれをあまり評価せずに次の代へと橋渡しされる。
ここまで行くのに何年かかるんだろう(行くかどうかもわかんないけど)
しかしスズキにそれほどの短期間で古いものを捨てた新車開発ができるのか、2040年以降の人口減少と環境悪化の中で自動車が生き残れるのかがなんとも言えませんが(どうせその頃生きちゃいないよ俺)、Sマークを高らかに掲げた電気自動車の一ブランドとして成長してくれれば、七代目の可能性はゼロではありません。問題は八代目ですが、空を飛んじゃうので技術的にあり得ないことじゃないとはいえ、さすがに保留しときます。九代目や十代目となると80年代に入っているので(八代目はかろうじて七十年代に始まっています)、もはやこじつけるにも先のこと過ぎてイメージできませんが、そもそも仮面ライダーの変遷とエスクードの歴代から次期モデルを想像するような馬鹿者は他にはいないです、これだけは確かな話。