3月6日は、1992年から「弟の日」とされているそうです。本年は30周年の年回りですが、僕んちには弟居ないんで、妹の亭主と家内の実弟がそこに近い存在です。
なんにしても絵にならんわと諦めかけたら、差し入れにもらったリポDがいよいよ「4年後の3月8日に月に降り立つ」南波日々人だったよ。
「ゴーゴー・レッツゴー真紅のマフラー」と、石森章太郎さん作詞で歌われて久しいことから、ずーっと、仮面ライダーの首周りのアレをそう呼びならわしていたのですが、サイボーグ009の「赤いマフラーなびかせて」の形状ほどマフラーとは言えない。といって今更宇宙戦艦ヤマトよろしく「真っ赤なスカーフ」と歌詞を置き換えるのも無粋じゃないかと思いはしますよ。でも・・・やっぱりアレはスカーフなんだよねえと、何で今どきそんなことを持ち出しているかというと。
日本スカーフコーディネート協会(そんな団体があるんだ!)によると、3月4日って「スカーフの日」だそうで、もともとはカトリックの女性がミサに出るとき、三角なり四角なりのベールを頭に纏うしきたりから、これを忘れてはならないのよと首に巻いて過ごしていたことが始まりだと。そこから一般化して装飾傾向に広がるわけで、三角と四角のという部分から「スカーフの日」が制定されたのですが、じゃあマフラーって何よと思えば、やっぱり「防寒具」なんです。009の「マフラー」は、確かに長さや質感からそんな風に見える。
ということは、仮面ライダーのアレは、ファッション性を持ちながらも仮面でカバーしきれない首周りの防寒と防御を兼ねた「マフラー」と言って逃げ切るのだろうなあ。
2002年2月21日夕刻、横浜ベイブリッジがミサイル攻撃により爆破されたという時間軸があります。
そうか、もう20年になるんです。と思った時点でなんとも言えない感慨に陥り、「機動警察パトレイバーtheMovie2」のことを書こうとしたのに書けなくなりました。2002年頃の記憶が、記憶していたと思っている記憶ほどに覚えていないのです。
2月の事件と言いながら、あの映画は夏の暑い盛りの封切りでしたよね? 20年前の物語だけど、実際に公開されたのは1993年でしたよね? 現実が虚構を追い越しているのに、自分は逆に取り残されている気分です。
屋根裏の物置にあるどれかの箱の中に、リアクティブアーマーを装備したAV98があるんです。プラモデルやガレージキットではなく、バンダイが出していたパトライトが光り音の出る玩具に、パテ盛りして改造したやつです。当時はデジカメなんか持っていなかったので、写真撮っていないんだよなあ。
このブログの閲覧情報で、不定期にじわじわとヒットが出始め急上昇するのが
その後の河鹿沢温泉
河鹿沢温泉
随分前の過去記事であるこれらが現れると、テレビ放送局のどこかで「海街diary」がかかっているか、「詩歌川百景」が雑誌掲載されたか。
大抵どちらかの傾向なんですが、「その後の」が付いている方が多い場合は後者です。ひょっとしてー? と月間フラワーのサイトを開けてみたら、単行本の第2巻が発売となっていました。うーむ、便利だ(なにが?)
2巻めだから、まだまだ風呂敷の広がり続けている物語ですが、「海街diary」の実在の鎌倉と異なり、温泉町はおそらく架空の場所(映画のアレは、しつこいようですがあくまで映画の世界)なだけに町そのものを組み立て構成しなくてはならないためか、やや説明的な対話がうるさい気がしました。けれどもそこは重要ではない。「詩歌川百景」は青年・和樹を中心とした物語ですから。
「海街」にも出てくる河鹿沢温泉も、知らないうちに年を経ているようで、「海街」において幸田姉妹を案内した浅野すずが登って行った坂道は階段になっているし、稲森山展望台という名称も付いた。役場の観光課が頑張っているようです。空き家問題にスモールオフィスといった社会問題対策なども描かれ、「百景」の世界観が少しずつディティールを盛り付けられています。
でも、多くの読者は「海街」のその後としての舞台を楽しんでいるかもしれず、展望台からの鎌倉に似た風景の中で、鎌倉に行ってみたいという和樹の言葉を読まされると、このあと鎌倉編が挿し込まれる(もう連載ではやっちゃったのか?)期待を持たされます。
ところで「海街diary」、来月末から東京と大阪で舞台が上演されるんですね。もちろん映画とは別のキャスティングですが、恥ずかしながら知ってる女優がひとりもいねー(汗)
ただ、かえってその方がキャラに移入できるでしょうかねえ。上演の頃までに、コロナ禍状況が好転すればと願うばかりです。
「女流飛行士マリア・マンテガッツァの冒険」が、知らない間に完結してしまっていました。例によって雑誌で読んでいないから、話題に乗り遅れを避けられません。
第一次大戦直後の、何となく平和でちょっと不穏なヨーロッパ情勢の空を駈け廻る主人公は、日本人として設定したらこれほど魅力を出せなかったかもしれません。
最終巻で、時空混乱か彼女の見た夢か定かでないですが、四代目のマリアがアストロノートとして出てくるのは、途中二代をすっ飛ばしていますが今やっている朝ドラを先取りしていたかのようです。曾孫の時代にしたのは、おそらく「火星探査」だと三代目がやっているはずで、もっともっとフロンティアに向かわせようという意図から、三世紀くらい先のマリアに「木星探査」を委ねたのかと思われます。
彼女が子を授かるニュアンスも描かれているので、四代目というのは「女流パイロット」が家系で四人目ということか。たぶん男の子はカウントされていなくて三世紀後だから、実際にはもっと世代を重ねているのでしょう。
全八巻、面白い漫画です。
髑髏のモチーフが企画段階で疎まれ、バッタやイナゴのデザインに置き換えられたことと、「仮面」というガジェットを組み合わせた「オートバイでやってくる謎の男」のいで立ちは、少なくともМ78星雲から飛来した宇宙人の神秘性(ウルトラマンだってよくよく考えると「グレイタイプ」で異形の域なんですが)とは対極を行く怪奇性を醸し出していました。
でもそれがかっこよかった。
そこから何代もの後継が生み出されていく中で、「マダラオオトカゲ」(いませんそんな爬虫類)という強硬策で、バッタモチーフからいったん離れたデザインは、当時の子供には衝撃的な事件でした。
トカゲの顔があんな卵型複眼であるはずがないのだけれど、異形どころではない姿ながら、きちんと「仮面ライダー」のフォーマットが継承されていたのは凄いことです。
最初のバッタ型改造人間から100年経つと、「仮面ライダー」はこんなデザインになるという試みが行われましたが、なんだこれは白アリ(つまりゴキブリの亜種)か? と思ってしまう異形の形ではあるものの、これがかっこいいのかと考えると、全然受け止められないのは、僕が昭和のヒーローで育った世代だからなのでしょうか。もしそうだというのなら、僕はその方がいいやと、仮面ライダーセンチュリーを見て嫌悪するのです。
「TVシリーズから『劇場版2』にフォーカスした展示会が、グリフォンの聖地・土浦で遂に開催!」
なななな、なんという外連味にあふれた文言であることか!
というパトレイバー展が来月の13日まで、土浦駅西口横の市民ギャラリーで開かれておりまして。
すごいですよねえ。「グリフォンの聖地」って言い切っちゃった主催者は他ならぬ土浦市です。「機動警察パトレイバー」をご存じの方ならば、アニメ、コミカライズ版ともに頻繁に「シャフトエンタープライズジャパン土浦研究所」が登場するので、「おー」と膝を叩いてくれることでしょう。フロアの最初のコーナーは、土浦研究所謹製のグリフォンとシャフトの面々の展示しかありません。展示画は撮影できませんが、センターにあるグリフォン立像は写せます。
展示目録が無かったことは無念でしたが、グリフォンから一歩引きながらも、特車2課の装備やイングラムの模型展示もあり、設定寸のリボルバーカノンももちろんある。上海亭の岡持ちもあれば、「あんなの」まである。一連の展示はヘッドギア側からのパッケージ貸与なのでしょうけれど、土浦以外だったら小笠原でないとグリフォン主体の企画にはなりません。いろいろと小芝居の効いた二大(よく見ると3台)レイバー土浦市役所前の激闘という葉書がもらえます。
いやー地元(広義の解釈)でこんな充実した展示会が見られるとはありがたいことで、主催者である市役所の人に「面白かったです」と申し上げながら、よくぞこんなにマニアックな企画を通されましたね、マンガ読んでないと出てこない発想ですよと伝えたら、
なぜ土浦なのかという原典はもちろんマンガや映像によるものとして正しいことですが、当然ながら三十代や二十代くらいの人だと、土浦研究所がどこにあるのかという裏話的なことまでは知らないよねえ。
って、自分の子供に言われたくないなあと感じた第一印象。過去の設計、稼働情報をもとに新しいコンセプトも加味して作られたという設定だそうですが、
こんなに細身で足長で八頭身。脚部のひ弱さがもう見ていられないくらい。今更ながらに押井守さんの2足歩行人型嫌いを理解しました。
まあね、監督ご自身が「眼玉が2つでツノついてりゃみんなガンダム」と揶揄したこともあるわけですから、これもまたガンダムに違いないのですが、こりゃ確かに背後で支持しなかったら歩くどころか自立だってつらいでしょう。立像って、動かさない方が動作の想像ができるんだなあと思わされました。少なくともお台場に作られた最初のやつはそうだった。どうせならこの足場の中に斜めに傾けて格納しておけば、それっぽく見えたのに。