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  ~懲りない傾向~

作り手次第の時代感

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ルパン三世part6が始ま・・・っていなくて、6は6なのでしょうけどepisodeは0扱いの「時代」が放送されました。要は、71年から長きにわたって次元大介の声を担当してきた小林清志さんの番組引退に寄せて、敬意を表したシナリオ作りをやったと。ちょっと異例な特番ではあります。ただ、画面では特に年老いてもいない主要キャストで、50年前を引き合いに出してくるような演出や作画って、知恵が浅い。どうせやるなら、本当にあれから50年経った彼等でやるべきです。

そうは言っても、小林さんの次元は時としてルパンなんかよりも魅力的な存在でしたから、降板のニュースの後、その姿を見られるのは幸運だったのでしょう。声色はさすがに聴いているのが辛いほど衰えてしまっていますが。

あとを継ぐのが大塚明夫さん。初代の石川五右エ門をおとーちゃんがやっていたという縁は語るまでもない有名な歴史です。そちらのepisode.1は16日深夜から。怪盗なのか悪党なのかケチなコソ泥なのか、いずれも作りにくい時代になりました。なにやら前日にはファン投票上位の歴代エピソードを金曜ロードショーでまとめて放送とのことですが、それを超えるのも作り手次第です。

予言の書(途中まではだいたい当たったように見える)

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初代と二代目の姿が似すぎている、というのはこの際聞きませんからね

世に産み落とされた初代の姿は、その組織が作り出していた他のグロテスクな改造人間とは一線を画した、華奢ながら精悍ないで立ちでした。そこから追随された二代目は、初代を踏襲しながら各部の強化を図り、世にアピールしやすい姿となりましたが、コアなファンにとっては初代の鮮烈なイメージが強く、二代目を蹴落としていくのです。この二代目の地道な活躍によってブランドは継承され、双方のいいとこどりで、似て非なる三代目の登場を果たします。けれども時代の趨勢で、それらの性能は別の方向へとブラッシュアップされ、すっきりした四代目へと変貌しましたが、物語後半で姿を消しました(復帰するけど)。ということは、まだ見ぬ五代目にはさらなるデバイス頼りの設計思想が重ねられるような気がしてなりません。そこを乗り切れば、六代目で再びオフロード思考へと回帰するかもしれません。

なにをとち狂ってんだこのモデル変遷論

スズキエスクードを四代にわたって乱雑に体系化すれば、それは70年代に既に予言されていたのです。1号と2号なんて、このあと再改造されるから姿は同じで中身(主にエンジン)が変わるし、ショッカーライダーテレビ版は偶然にも6人で後の「3号」を加えれば(4号は無視しますよ)グランドエスクードの乗車定員となります。三代目、四代目もマイナーチェンジは果たすのですが、基本的には歴代の変遷と仮面ライダーの変化は似たような路線を踏んでいます。

というわけで、来年登場と言われる五代目は、ある意味正念場のモデルなんですが、Xライダーくらい初代に回帰してくれないといやだなあと、大半の人が・・・思っちゃいないか(汗)。そのパターンで行くと、災害が多発したりみたびアウトドアライフが見直されたりで、手堅い進化のジムニーとは異なるオフロード趣向への脱皮が六代目で行われながらも、世界情勢がこれをあまり評価せずに次の代へと橋渡しされる。

ここまで行くのに何年かかるんだろう(行くかどうかもわかんないけど)

しかしスズキにそれほどの短期間で古いものを捨てた新車開発ができるのか、2040年以降の人口減少と環境悪化の中で自動車が生き残れるのかがなんとも言えませんが(どうせその頃生きちゃいないよ俺)、Sマークを高らかに掲げた電気自動車の一ブランドとして成長してくれれば、七代目の可能性はゼロではありません。問題は八代目ですが、空を飛んじゃうので技術的にあり得ないことじゃないとはいえ、さすがに保留しときます。九代目や十代目となると80年代に入っているので(八代目はかろうじて七十年代に始まっています)、もはやこじつけるにも先のこと過ぎてイメージできませんが、そもそも仮面ライダーの変遷とエスクードの歴代から次期モデルを想像するような馬鹿者は他にはいないです、これだけは確かな話。

新型は何代目?

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「テレビシリーズ」全般を初代から三代目(新旧、改造のこと。変身前の常用新旧は除く)、「FIRST、NEXT」を四代目と五代目(二種類出てくるので)、「映画・仮面ライダー1号」を六代目とした場合、「シン・仮面ライダー」に登場するサイクロンは七代目と八代目にあたると思われますが、アニメ作品のSDライダーがあるから九代目にまで食い込むのかもしれません。それにしてもだ、CB650Rがベースとは。またホンダか←不穏当発言

当然のように常用サイクロンもあって、こちらはCB250Rをいじっていますが、庵野秀明監督によると、どちらも細部手直し中とのことで、封切りの頃には少しずつ変化していくらしいです。双方見比べると、今回は常用サイクロンの方が好みです。デザインは山下いくとさんの仕事で、主にナディアからエヴァまでメカ担当してきた人(間接的に、初代エスクードをデザインした片岡祐司さんの教え子じゃん)

あの謎のマークも一新されました。ショッカーがバッタ型改造人間に与えたパーソナルサインと思ったら、改造される以前の本郷猛のレーシングスーツに同じワッペンが付いていたというあれです。前デザインはバイク部分が悪魔のように見えていた(主観ね)けれど、なんだか今度はバッタというよりカミキリムシに見えてしまう(あくまで主観ね)。このマークの由来に触れていくのかどうかには興味があります。

緊急配備10-4-・・・違う

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コメントのやり取りで当事者しか盛り上がりようのない中身ですが、新帝国WANIの財政力のすさまじさに、つくばーど基地は成すすべもない状態です。

EX合金マイティジャックなどは、つくばーど基地にも配備されていますが、実は新帝国結成以前の和爾さんから供与されたものです。このうえアンドロメダやらゴーダムやら大空魔竜やらなんて、どこの財布から買い付けろというんだ? しかもたぶんきっと、絶対にこれだけじゃない(笑)

コンテナに入れて保管してしまったので写真撮れていませんが、基地所蔵の最大級のメカニックと言えば、タカトクトイスのXボンバーくらいで、ギミックとしてはビッグダイエックスに合体する三機の宇宙戦闘メカがあるから大空魔竜同等。しかし当時、それで5980円くらいでした。新帝国だったら軽く20隻くらいは買い付けてくるのか!(ご家族ご存じなのか?って、そこは人のことは言えないんだけど、うちではオープン状態の道楽)

 

寝言は寝て言え、な「1/8計画」 

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1/32でいいよ

「ウルトラQ第17話」において、人口増加問題から人間を縮小し、用意された同サイズの特定の地区に移住させ完全管理するという「1/8計画」が描かれました。

まさか地球防衛軍がこれに呼応するとは思わなかったよ「ウルトラセブン ポインターをつくる」。全巻で100冊って、いくらかかると思ってんだよ、作ったら作ったでこんなにでかいの何処に置くんだよ(しかもケース別売)。直撃世代を狙ってのことだろうけど、「高くて買ってもらえなかった当時物」の再現だよこんなの(笑 を通り越した怒)

別メーカーの超合金魂シリーズが、定価20000円台を超えた頃からおかしくなっていると感じています。少年の心を持った大人の大半は、高度経済成長後の不景気も直撃していて、自由になる小遣いなんてたいして持っちゃあいねーんだよ(泣)

 

ひょっとするとうちの親父と同世代

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2011年4月の撮影でした

9月19日。あの死神ことサイボーグ004、アルベルト・ハインリヒの誕生日なんだそうですが、例によってこういう設定がいつ頃付け加えられたのか、あるいはこの漫画が始まった頃すでに9人分とギルモア博士の誕生日設定は、原作者が作っていたのか、よくわかりません。

ハインリヒは生年があやふやな他のメンバーと違い、東西ドイツ分裂時代というバックボーンを背負っています。だから、設定された年齢(昭和版で28歳、平成版から30歳)が絞り込め、1930年代と推定されます。え? うちの親父が1935年生まれだったよ。

ハインリヒは東ドイツの国籍だった男で、いわゆるベルリンの壁は1961年8月に打ち立てたものなので、昭和設定で言うなら28差し引いて1933年、平成設定だと31年が東西封鎖時を基準とした推定生年ということになります。彼が動物運搬のトラックに恋人を隠して東ベルリンの検問所を突破しようとして失敗、銃撃されて重体となるのは有名な話ですが、壁ができた年に脱出したかどうかがカギとなっていきます。

この後黑い幽霊団が拉致

このとき彼はシャツにジャケット姿。警備兵は冬服装備なので、8月からは幾ばくか月日が経過しているようです。恋人がノースリーブなのは、着ぐるみに入るためでしょう。この脱出準備に要した手間や時間を考えると、どんなに急いでも61年の晩秋あたりかと思われます。

まあそんな忌まわしい過去は棚上げして、石巻では彼の誕生祭が開かれています。御年88歳か90歳? 改造された時点で年齢は止まってしまったともいわれていますが。

 

そう来たか!

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彩流社という出版社から、「すべてがわかる日本アニメ史1956~2021」という書籍が出版されまして、誰が書いてんのかなと呼んでみると、特定の評論家ではなくて、アニメーション好きのライター集団が企画を立てているようです。

そういうアプローチは、ありそうでなかった。けれども、内容はわかりやすい。白蛇伝や鉄腕アトムに始まって、シン・エヴァンゲリオン劇場版:||まで、古今東西のアニメーションの、代表作品を取り上げています。

この手の本は、厭が応でも賛否が出てしまう。なぜというに、推しの作品があるかないかで、「なんでだっ」という感想を抱かざるを得ないもの。と言ってすべてを網羅しようとしたら、たぶん「アニ辞苑」レベルになってしまう。

いや、アニメと特撮だけで電話帳並みの書籍なんて、1冊くらい棚に置いておきたい気もしますが、現実にこの一冊のボリューム内では、取り上げられる作品にも数の限度がある。執筆陣も頭を痛めたことでしょう。あるいは「そんなことは織り込み済みで、もう続編書いてるぜ」ということなのかもしれません。

僕の、あくまで僕の感想で言うと、やはり「なぜこれとあれとそれと、あと諸々が扱われていないんだろう」と思うところもあるし、重箱の隅をつつくような、記述に対する「えー?」という部分も散見されます。個人攻撃はよろしくないけれど、「はじめに」のパートを書いた人は文章へたくそだし。それでも、アニメーションの世界に関する知識と記憶が、老化によってぼけも出てきた僕の脳髄を補完してくれるところがあり、さすがに手を出さなくなったラノベ時代以降のアニメ化作品については情報を補填してくれるしで、面白口惜しく読み終えましたよ。

最後に、暴露しますと、この著者陣「アニメの旅人」のライターの1人が、元僕の部下であった、あの「いわさきさん」です。ついにプロデビューだ。

Submarine-Super99

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9月9日なので、掛け算の話でも書くかなあと考えていたところへ、「九十九は百から一を引いた『白』」などという逸話を読んで、へー、と思って、真っ白な巨大ロボット(なんでそこへ行く)といえば、先日まで「重戦機エルガイム」がBS12でやってたなあと、それで行くかと決めかけながらも、夏場に買ったまま忘れていたけっこう沢山の本やら漫画やらに気が付いて、松本零士さん(執筆時は松本あきら名義)の「潜水艦スーパー99」になだれ込みます。

僕が所有しているのは買い直した復刻版ですが、連載は前回の東京オリンピックの頃で、叔父貴が読んでいた雑誌に載っていました。小沢さとるさんの「サブマリン707」なども、だいたいそうやって内容も理解できずに読んでいた時代です。単行本は70年代になってから出ていたと記憶していますが、一巻目と二巻目の表紙の主人公が別人のようです。

当時はまだ戦争物漫画が多く掲載されていたなかで、石森章太郎さんの「サイボーグ009」と「潜水艦スーパー99」は、SFものの領域に踏み込んでおり、009にも潜水艦は移動に欠かせない道具として描かれていたほど、バトルシップよりもサブマリンという時代。今考えると、潜水艦の方が描きやすい形をしているからだったのかもしれませんが、隠密行動という場面がイメージを膨らませやすかったのでしょう。

スーパー99はいろいろ謎の艦で、全長は海上自衛隊のそうりゅう型より40mほど長い120mで、排水量に至っては同(水中)4200tのそうりゅう型に対して桁違いも甚だしい約12500t。動力もディーゼルでも原子力でもない、クリーンで無補給半永久稼働可能な99式2型LL3(アニメ版スペックは知りません)。描かれた時代がおおらかなので、世界征服を企む軍事組織ヘルメット党と戦う、日本の、しかし造ったのは民間人という、それでいいのだ、なメカニックです。だって海洋冒険SFですから。

 

台風シーズンの前に

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台風シーズンと言っても、最近は直撃事例が7月や8月に前倒しされてますが、突如涼しくなったらば、車中での長時間待機(そういうのがあるんです)も楽になり、その間仕事もせずに安彦良和さんの「韃靼タイフーン」を読み返していました。

第一巻が出たのが、もう20年前です。

荒唐無稽な冒険奇譚を、近未来の(執筆時が西暦2000年から2年くらいです)函館と、大陸を舞台に描く中で、都市をどうやって封鎖し戦闘状況を生み出すか、なぜそのような事になってているのか、居合わせた主人公は何の因果で巻き込まれモビルスーツを発見運命と対峙するのか。といったプロットがリアルに練り込まれていて、前半の函館編はとにかく面白いのです。

荒唐無稽が空想科学の領域に行ってしまった後半の大陸編は、初出の当時は「なんだよこれー」と思ったのですが、仕掛けの一部においては「現代を言い(描き)当てている」ところもあったりして、見直しております。しかしこれの後半戦に入る頃には「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を描き始めているので、後半はなんとも急ぎ足です。「やめてよー」とガンダムを呪いたくなったのです。まあそれでも、「韃靼タイフーン」は4巻くらいの構成でちょうど良かったのかもしれません。

今更やっちゃあくれないでしょうけど、これとガンダムを足して二で割ったら、「巨神ゴーグTHE ORIGIN」描けるんですよ。あー、安彦さんでなくてもいいよ、トニーたけざきさんとか、針井佑さんでいいですから(それはそれで、なんかとっても失礼な言い方だよなあ)

 

 

気は優しくて黄な粉もち(不謹慎発言)

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一昨昨日から不意に、「こんなこともあろうかと」の記事が検索されヒットし続けているので、これはもしや?と嫌な予感がしていましたが、そうですか、イデ隊員役の二瓶正也さんが逝去されたのですか。

科学特捜隊のメンバーは、それぞれキャラの立ち方が際立っていました。むしろ主役たるハヤタの方が、ヒーロー然とし過ぎで薄かったかもしれない。

イデ隊員は、飄々とした三枚目のようで、技術屋として天才肌というなかなかの男前でした。そんなキャラを引き継いでのマイティジャック・・・というより戦えマイティジャックでの源田隊員なども、いい味を出していました。合掌。