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  ~懲りない傾向~

謎の地球防衛軍 異聞の一

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NHKBSプレミアムによる4K版「ウルトラセブン」も、5月末で第9話の「アンドロイド0指令」まで放送されました。ここまで通して見直してみて、騒然。

9回中5回も宇宙人に直接潜入された!

そのうち4回分(「マックス号応答せよ」のみ山田正弘さんと連名)が、金城哲夫さんの脚本です。

極東基地、無防備すぎじゃありませんか、金城さんっ

侵略者の脅威とサスペンスや緊張感を演出してのこととはいえ、このあとも基地に直接、間接的に侵入してくる事例は後を絶たないのです。

ワイアール星人/人間生物X
ピット星人
ゴドラ星人
ビラ星人/ユシマ博士を操る
ペガッサ星人
キュラソ星人
アイロス星人/ウルトラ警備隊フルハシ、アマギの疑似生命体
ペダン星人
ブラコ星人
ガンダー/ポール星人
ボーグ星人/防衛軍通信員を操る
シャドウマン
ペガ星人/参謀本部ヒロタ、ウルトラ警備隊ソガを操る
ザンパ星人/宇宙ステーションV3~月基地跡

抜けているかもしれませんが、前後編ものを1エピソードとしてカウントしたら、46話の中でこれだけの基地侵入、ウルトラホーク強奪、作戦室や基幹ケーブル破壊、隊員襲撃が行われているのです。

基地を全滅させられた事例ではМAT、МACの事例もありますが、体たらくという意味では地球防衛軍もその比ではありません。もっとも、全話通してモロボシダンは「基地内にいた」んですけど・・・

「雨が降ったら出撃できない」←うるせーよ間違ってるよ

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そうですか、こちらも40年ですか。満を持しての太田垣康男さんでコミカライズですか。「MOONLIGHT MILE」を休載してまで(再開宣言出ました)ガンダムの外伝やるんだったら、こっちをやってりゃよかったのにと、いまさらながらに思います。本日より「Get truth 太陽の牙ダグラム」の配信がeBigComic4で始まりますが、ダグラムはアニメーション本編で75話もやっている。正直、平たん線伸び切ってた感もありました。でも打ち切られていなかったのです。

何に忖度が成されたのか不明で、当時、アニメック誌が率先してアンチテーゼ記事を展開し、しまいには今日の表題のような誤認まで活字にしてしまったのを思い出します。ワームホールで恒星間航行できる時代という世界設定に、人型機械の防水仕様ができないわけないだろうに。とか言ってたら、寒冷地仕様には防寒服を着せるといううれしい展開もありました。僕なんかはこのカオナシヘッドで、メカデザインやけっぱちになったなあと、あの頃7500円出すのは厳しかったダイキャストモデル買っちゃいました。でかい方は嵐田流星にあげちゃったんだけれど、小さい方はまだ屋根裏で、朽ちていないはずです。

ずーっとあとになって、エスクードの幌車を手に入れたときに、幌を外したキャビンまわりを眺めていた妻が「なんだこれコンバットアーマー?」とつぶやいたものです。彼女が知っているくらいだから、ダグラムは成功作だったんじゃないかと。

月一度の配信後、年末には単行本が出る(おまけ付きだから高そう)のも楽しみです。けど、なんかダグラムがウォーカーマシンみたいだ。

休  刊

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先日からでぃあごすなんとかが「仮面ライダーDVDコレクション平成版」とやらの発売を宣伝していて、あれ? と思って自分がそのでぃあごすなんとかの配本だと知らずに←かなり間抜け 買っていたあれは何だ? の反応で、買ったけど積読状態のそれを持ち出してみたら、やっぱりそれでした。

しかも第七巻で休刊だとよ!

やー、これはまんまと「こんなもの買う奴いるかな」リサーチ目的の地域限定先行リリース戦術に陥っていたようです。実際、1月には書店に並んでいたような気がします。だから先日来の宣伝で「6月15日発売」というのが腑に落ちなかった←でぃあごすなんとかだと知らなかったくせに 部分が理解できましたよ。

先行リリースの術中にはまった我々は、第八巻の配本を8月まで待たねばならなくなりました。忘れちゃうぜそんな先の話、で忘れちゃってあとから全巻購読申し込み・・・なんて罠にはかからないぜ。平成版全巻必要ないし。

ちなみに先行版では第二巻にとじ込み用バインダーが付属していて、本体から開封してしまうDVDディスクもこれに何枚か収納できるようになっています。

あーちくしょー、なんだか踊らされてるみたいで不機嫌だわ。

ここはパリですか?

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1927年の5月21日、チャールズ・リンドバーグは単独飛行での大西洋無着陸横断を果たし、表題のような言葉を発していたそうです。「トイレは何処よ?」とも言っていたとか。そりゃまあそうでしょう。しかしそれらの問いかけよりも前に、「英語を話せる人、いない?」から、歴史的着陸のドラマは始まっていたようです。後にアスラン空軍・風間真大尉も同じようなことをつぶやいていますが、リンドバーグの方は史実。ただし「翼よ~」は後付けの名言だそうです。

地球と月の距離を車で往復するのに15年もかかったけれど(しかも約80000キロおまけがついてのスタートだったし)、地球一周は1年もあればどうにかなりました。ということは、ニューヨーク~パリの大西洋横断と同等の陸路だったら、大雑把に6000キロ弱でしょうか、1か月ちょっとあれば走り切れます。が、リンドバーグの場合は33時間29分でこなしています。そこが航空機と自動車の決定的な速度差です。

彼もへろへろになって飛んだわけですから、我々が一気に6000キロを走り通すなんていうのは無謀もいいところだし、33時間運転し続けるなんて考えただけでもういやです。コロナ禍でツーリングイベントができなくなり、今、長距離移動はとりあえず不要不急にあたらない仕事としての運転ばかり。距離や道のりに面白いエピソードを重ねてイメージでもしないと哀しくなるのです。

リンドバーグはサンドイッチ4つと水筒2本を機内に持ち込み飛んだそうですが、あちこちで給油できて食事にも立ち寄れる分、我々は恵まれています。持ち込みと言えば、21世紀はマスクだの消毒液だのってのが今どきの装備だなあ。いや、無理やり比べる必要もないけんだど。

 

 

ゆらめく影がよみがえっちゃうぜ

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「装甲騎兵ボトムズ」HDリマスター版の放送が21日からBS12で始まるそうなんですが、4クール分の再編集にザ・ラストレッドショルダー(ОVA)を加えて、ドラマの時系列で5回にわたる編成。当時、こんなロボット兵器で、あんな(おいおい)キャラクターデザインで、打ち切りも無くそれだけ支持を得たというのは、アニメ媒体の向こう側を子供と解釈せずに作った制作サイドと、視聴する側の年齢層が上がっていたからでしょうか。

よく言われていたのが作画監督「塩山(紀生)キリコ」「谷口(守泰)キリコ」で顔立ちがガラッと変わってしまう(フィアナなんかもそうですが)逸話。どっちが好みかで意見が分かれていました。タカラが最初に繰り出した玩具は、ギミックに関しては申し分なく、脚部のサスペンション機構にダイキャストを用いた重量感があったものの、樹脂部分の質感は塗装しないといかん、いかんのだがなんだか塗料のノリが悪いなど、下地づくりに手間をかけさせられました。

爪ロボ、ザクといった量産機は作画上の合理化手法であり脇役のポジションでしたが、スコープドッグを代表とするATは、それ自体がモブでありながら主役機にもなっていたところが、リアルロボットものジャンルの大きな成果だと思います。ただ、ドラマの方がどこへ行っちゃうのかなあと心配事を抱え込んで観て行って、クエント編がそういう落としどころなのかよと呆れもしたのですが。

さて我が家では5週分の録画枠を獲得すべく紛争勃発中です。

いつの日か再び皆で此処に立とう

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5月16日は、島村ジョーの誕生日だそうです。はて、彼の生年はいつなの? と考えてみたところ、設定年齢が18歳であることくらいしかわからなくて、その年齢と容姿も「改造された時点で停止している」らしく、結局は不明です。推測の手立てが無いこともなく、同じゼロゼロナンバーの4番手、アルベルト・ハインリヒが、東西ドイツ冷戦時代にベルリンの壁を突破しようとして失敗したことが描かれています。アルベルトは過去二作のアニメ昭和編では28歳、平成版で30歳に改正されているのですが、これを材料にすると1930年代半ばの生まれです。

ジョーは平成版でも18歳なので、その年齢差で考えれば1950年代生まれのはずですが、平成版では初期ロットのゼロゼロナンバーサイボーグは生体と機械の融合に対する拒絶反応が現れ、技術革新が確認されるまで凍結保存されたという設定が加わったので、ジョー自身の生年がずーっと後年にずれている可能性があります。

そうか、それでめんどくさいことにならないよう、生年設定はぼやけているのかもしれない。

黄昏の時代のそれよりも未来

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「終末ツーリング」という漫画が茶の間に転がっていたので、これはたぶん霰か霙のものだろうと思いながら読んでみると、僕らが怖がった世界の破滅だとか人類の滅亡というキーワードは、若い人たちにはさほどの抵抗感が無いんだなあと考えさせられたのでした。

この漫画は、そういう世界に向けてゆるゆると止まらない時間を描いた「ヨコハマ買い出し紀行」よりも未来のお話(作者は異なります)

画風も違うのは当たり前として、どこかつながりのあるような風情を感じさせられます。この先どんな方向へ走るのかわかりませんが、意外とあっけらかんとした登場人物と、滅んだ世界のギャップはやはり痛々しい。

一巻めは箱根、横浜、横須賀から東京に舞台を移していき、廃墟となって一階部分が水没した有明のビッグサイトが割と長めに描かれています。あれを設計した建築家の細田雅春さんがこれを読んだら、にやにやするんだろうなあ。

昔はそれでよかったんだけどさ

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21年前、ポルノグラフティは「ヒトリノ夜」のなかで「♪車もしばらく空を飛ぶ予定もなさそうさ」って歌ってましたが、現実的な未来はすぐそこまで迫っていて、「空飛ぶクルマ」とやらの試験飛行が相次ぎ、日本においても再来年には運航のためのロードマップやガイドラインが出来上がり、さらに近い未来にはほんとに車が空を飛んでしまう世の中になっていく、21世紀らしくなってきた21世紀です。僕らはいくらでも「ヒーローのクルマが空を飛ぶ様」を見慣れているんだけれど、

その「空飛ぶクルマ」って表現、なんとかなんねーの?

なんかこう、昔はそれでよかったんですよ。たいていのヒーローのマシンは、自動車そのものに翼や噴射口がせり出して飛んでたので。だけどリアルな現代の技術と工業デザインとの組み合わせで登場しているそれらは、どこをどう切ってもマルチコプターやオートジャイロの延長上のようなカタチが主流のようで、オランダで有名なPAL‐Vなんか、後ろ姿がかっこいいんだけどどう見たって回転翼機に自動車が部分融合したデザインで、回転翼を屋根にたたんだ前方からの姿なんて、全然スマートじゃない。

マルチコプターをドローンと呼び始めちゃって、それが一般化してしまったように、空飛ぶクルマもこのまま一般名詞として定着してしまうのはいやだなあと感じます。厳密に言うと、国土交通省や経済産業省では「電動垂直離着陸型航空機」と呼称しており、クルマでも何でもないのに。そんなことより、自分が子供の頃は当たり前だったはずのこの言葉が、現実味を帯びてくるとこれほどダサいものに聞こえるとは思いもしなかった。スマートな名前って出てこないものかねえ。

兵は神速を尊ぶのよ

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福田雄一脚本・監督の「新解釈・三國志」が、キネマ旬報などでは酷評なんですが、このプログラムは「その悪ふざけをわかったうえで面白がった方が良い」観方をすべきで、うちでは面白おかしく視聴したのです。

が、女学生時代から諸葛亮公明のファンであるうちの奥さん

「こんだけやって赤壁どまりは許せんっ」

と憤るのです。

「だってさー、このノリで晋の天下統一までは連続ドラマでも予算が下りないぞ」

「三國志演義は赤壁のあとからがドラマなのっ」

もう吉川英治を読み直せと言うしかないのですが、女学生の頃と違って近年の彼女は活字を4ページめくったら昏睡するし、横山光輝版は絵柄が嫌いだと受け付けない。結局は公明を最も美しく作ったと評する「川本喜八郎作のNHK人形劇」を探すことになりましたよ。ありましたよ、彼女は財務大臣かねてますからあっさりと予算措置しやがりましたよ。「新解釈」が赤壁までを描くのは尺として妥当です。この人形劇だと全17巻の9巻めが赤壁ですから。しかし何かの間違いで、福田組版新解釈続編なんかができたら、また捧腹絶倒するんだろうなあ。

つぶせこわせ破壊せよ

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ジロー・キカイダーにとっては傍迷惑な存在のハカイダーですが、ハカイダーにしてみれば「キカイダーを破壊せよ」という指令を受けて産み出された以上、一方的にジローを宿敵扱いしなくてはなりませんでした。だけど、宮城県登米市の石ノ森章太郎ふるさと記念館の外壁に展示されている彼ら、戦っているというより野球拳をやっているようにしか見えない。むしろその方がほほえましい。

4月28日、ハカイダーが48年前に没した日。

などと書いていたら、菊池俊輔さんが24日に亡くなられたと。菊池さんは人造人間キカイダーではなくて、仮面ライダーの楽曲の作曲で有名だったり、宇宙からのメッセージ・銀河大戦の主題歌を暴れん坊将軍の主題曲で「だいたい歌える」などの逸話を・・・ という話はともかく、作曲家デビュー60年めの節目でした。ご冥福をお祈りします。