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  ~懲りない傾向~

未来へ生きる

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1960年5月22日に東の彼方で発生したチリ地震の津波は、太平洋を隔てた日本には24日に到達し、三陸沿岸など各地に被害をもたらしました。宮城県南三陸町もその被災地のひとつで、この災害をきっかけにしてチリ共和国と親交を深めており、91年に同国からイースター島のモアイ像のレプリカが寄贈されました。

このモアイは東日本大震災の津波で流されましたが頭部は発見され、現地の高等学校に安置されています。

今世紀の津波の後、2013年に再び、イースター島から二代目のモアイが寄贈されました。それが志津川地区の復興拠点「さんさん商店街」に佇む像で、イースター島の石から削り出されている、ある意味本物。復興祈願の思いが込められ、命(マナ)が宿るよう「眼」が開かれています。

モアイという言葉にはモ(未来)、アイ(生きる)という意味があるのだそうです。

さすがにチリ地震は歴史的出来事に遠ざかり、最近の宮城っ子には、なぜ南三陸町にモアイ像があるのかを知らない世代が現れているのですが、それは大人たちにも言えることのようで、「どうしてチリ地震なのにイースター島から贈られたの?」という声が聞こえてきました。半世紀過ぎれば風化というのはそういうものです。

町は復興の道を歩んでおり、新しい文化や交流を築こうとしています。昔を振り返りながらも、未来に向かった方が、そりゃあ絶対に良いことだと感じます。

征くぞ目標500km

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土曜日に赤福餅の話を入れてしまったので日延べになってしまいましたが、金曜日に秋田県の横手市まで走り、そこから荷物の搬送を頼まれ筑波研究学園都市まで一気に南下し、基地へ戻るというもうどうにでもして!なことをやっておりました。

仙台から横手までの道のりはおまけとしてね、残りの移動距離は500キロ。7時間以内にたどり着かねばならないけど、高速道路主体だからって大幅な速度違反はできません(それ以前にスピード出ないし)

ということは、何を削ればいいかの話で、自動的に晩飯か。てな判断を余儀なくされ、横手を出る前に街なかのパン屋に立ち寄り、パンとコーヒーを買い求め、途中の給油の際に小休止であとはもう走るばかりよ。

しかし湯沢からの国道での山越えはどうも朝から雨が激しく、秋田道を使っても同様の天候でペースを維持できない雰囲気。そうこうしているうちにラジオからはもうちょい北の方で洪水警戒の避難準備などとニュースが流れてくるしで、これはイチかバチかの国道13号そのまま南下を決めるしかなさそうでした。うまくいけば出羽山地と奥羽山脈が低気圧の雨雲をブロックしてくれるでしょうから。

13号沿いにはところどころ、東北中央道が開通しているのでそこそこのペースで行けそう。と思っていたら周囲のクルマが飛ばすとばす。いやそれ絶対にまずかろうという勢いで追い越していくのが「つくばナンバー」(はずかしー)。そんなに慌てずとも混雑もしてないだろうにと激しくぶっちぎられて、地元ナンバーの後ろにくっついて進んでいくと、案の定取り締まりに引っかかって路傍のクルマとなっている様子を横目で見ることに。

さほどの雨にも見舞われず栗子トンネルをくぐって東北道に乗り換え、安達太良SAで給油とトイレ休憩をしている間に夕暮れも過ぎて、さらに磐越道は真っ暗に。この区間は速度上限も落ちるので、ここでコーヒーのボトルを開け、パンをかじりながら、またまた地元ナンバーのうしろで定位置確保。ここまで来ると、だいたいの時間も読めるため、規定時間内につくばへ行けそうです。

横手のパン屋は店舗内に喫茶店も併設していて、コーヒー軽食も頼めるようでした。パンのイートインも可能なのでしょう。できることならそうしたかった。マカロニパンとナポリタンパンがなかなかうまいのです。これはいい店を見つけたぞと最後にハンバーガーをかじったら、異様に甘口のソースで意表を突かれ、そこだけ失敗と悟りました。調理パン主体のお店というのはめずらしい。でも聞けば一押しは生クリームとカスタードを練り込んだメロンパンだとか。それは、苦手だ・・・

許されざるいのち

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写真は部下にもらった

再び物騒なタイトルですが・・・仙台市の市道拡幅によって、いずれ伐採されるのか移植されるのかまだ結論の出ていない「銀杏町の桜」

1963年に個人によって植樹されたものだそうですが、現在は市に移管されています。一帯は区画整理も進んで仙台駅方面への新しいアクセス道路がすぐそこまでできていて、この樹も延長上にある。

まあね、交通量的には混雑していますが、いやになるほどじゃない。このあたりで道路がくねっとシケインになっても問題ないような気がします。他県には道路を二手に分けてしまう古木や保存樹なんかいくらでもあるし。

悪魔と天使の間に

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ちょっと物騒なタイトルにしてしまいました。

例年に対して2日早い仙台での桜の満開は、その数日前にやって来た全国的な夏日の陽気に誘われたもの。それ以南の開花の具合を見ても明らかに温暖化の影響を受けてのことでしょう。このまま数年か十数年かの将来には、桜は卒業の風物になっていくのかもしれません。

しかし風花さんちの街が真夏日の猛襲を受けている頃、仙台は最高気温が20℃に届かぬまま下降していく午後。かと思えば青森県では雪景色に戻るという日本列島の縦長さと前線の動きで、平日だからというのもあるけれど、宮城県庁近くの公園にある見事な桜の広場を見ても寒くって花見なんかやってられません。せいぜい移動中に現れる満開の枝ぶりに立ち止まって見上げるだけ。でも曇天日が多かったし、週末は雨だというので、青空と桜を見られたのはほんのわずかな時間でした。

実際、ことしは「花見やりましょ」な声も上がらないし、近年稀に見る真面目な仕事ぶり(笑)な自分だし、クルマとのツーショットでは霰にやられちゃったし、桜には縁遠い春です。部下が買ってきてくれたカフェラテのカップが多少の和みですが、アイスラテだったらこの柄はお目にかかれなかったのか? いやとてもじゃないけど冷たいのなんか飲む気になりませんけどね。

春風そよふく空を見れば

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そよ吹くよりもやや強い風だったので、さながら霞める朧月夜でもなかった。

関東はすっかり春ですね。たぶん行き違いで仙台も開花したかとは思われますが、千波湖のほとりは肌寒い夜となっても花見にいそしむ人の多いこと。

入学式の頃まで満開が続いてくれるかどうか、うちは当分気にかけることもないなあ。

特殊通行規制区間のバイパス化

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なにそれ? と尋ねてみたら、落石や崩落多発、冬季は降雪凍結での通行障害、それ以外の季節でも豪雨による通行止めと、酷道とまではいかないけれど状況によっては大変な目に遭う路線だそうです。

この国道115号は、ついでに福島県の伊達市側からくねくねと上り下りし、一旦は阿武隈高地の平坦を走るものの相馬市に入ってまたもやうねうねと上り下りするため、内陸と相馬港を連絡する重要路線ながらコンテナトラックが走れなかった。

という30年来の悲願を結実させ、昨年の3月に相馬側、この10日に伊達市側の山岳部分で高速道路が開通しました。双方両端が常磐道や東北道とはまだ接続していませんが、先月走った時には福島市から相馬市まで70分かかっていたものが、40分で抜けられるようになりましたよ。

「速さだけじゃないんだぞ。浜通りの急病患者を安全に福島市の救急医療施設に送り届けられる。それほどスムーズに走れるようになった。なにしろドクターヘリは雨が降ったら飛ばないし、急患は昼も夜もないからな」

相馬の市長さんと雑談すると、この方はもともとお医者さんで、若いころに患者を搬送しきれなかった苦い体験があって政治家になったのだと。それが30年前のことだったそうです。

「今年はね、相馬の海水浴場を震災以来ようやく海開きさせるよ。福島市には温泉があって伊達市や桑折町にはうまい果物がある。この道路を使って相馬福島のいいところをどんどん見に来てほしい」

開通の日、政府のかなりえらい大臣とかえらい大臣とか国会議員が式辞やら挨拶やらをしていましたが、相馬市長の話が一番実感を伴っていました。

しかし相馬市長、伊達には果物とか言いながら、ちゃっかり相馬産の苺を(相馬市として)来場者にふるまうところがお茶目です。伊達市側からのふるまいだった豚汁をいただいているうちに、苺は品切れになっていて、美味いかどうかは確かめられなかったわ。

除雪しないところの降雪量は・・・

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これくらいで驚いていては地元の人々に笑われますが、さすがに仙台市内ではここまでにはならないので、日本海側の降雪量は毎年毎年油断ならないものがあります。

ふと思ったのは、このところ何度か起きている全国の火山の噴火が水蒸気噴火と分析されている件。これらの予測観測の中に、当該火山域の年間降水量や降雪量というのは含まれているものなのか。

十年くらい遡っても、体感と記憶では局地豪雨の数は増えているし、台風も大型化しているので、それは都市部に限ったことではないだろうなあと素人考えに及んでいます。そういうとてつもない降水量と根雪がずーっと火山域の地下に蓄積され続けると、けっこうな確率で水蒸気噴火に及ぶ要因にもつながっていったりしないのかとか・・・

ごく当たり前のことで、そんなエリアの除雪活動なんか、十年どころか百年遡ったってやったことないでしょうよね。

水曜日のカレーライス

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先月、雪天で東北道の通行状況が危うかった水曜日。時間勝負の仕事となりさすがに車ではどうにもならないので、新幹線で盛岡ダッシュをして6時間後に仙台で仕事という、どう考えても「時間の合理化は働き方改革にはならない」ことを実感した日のこと。それでも正午から1時間は、相手のことを考えれば仕事時間から外さねばなりません。どこで時間調整すればいいのやらと、徒歩で往く盛岡には地の利が無いなあと思ったところ・・・

以前「貸しきりランチ」で立ち寄ったお店の前でした。看板に「水曜日はカレー」とある。なんとなく風邪をひきそうな体調で肝臓も弱っているのか、カレーライスに引き寄せられます。

店内は相変わらずあの青年が切り盛りしていました。水曜日は400円のカレーが100円引き。何かトッピングしても通常400円が500円。しかも500円の注文には250円相当のワンドリンクがサービス。

焼肉でもトンカツでもオムレツでものっかるらしく、薦められたのはハンバーグ。注文後に手ごねして焼いてくれますが、おい、それかなりでかくない?なサイズ。ちょっとそれデフォルトで大盛り?というライスにそれがのっかり、惜しげもなくキーマカレーがよそられました。

やるなー盛岡。オーソドックスなカレーライスだったら学食並みだよ。これで新年会までカレー食わずに暮らしていけるよ。

ところで書き出しで「先月」と断っておりますように、年が明けたので僕はカレーライスを断っております。新年会までカレーは食わないことにしているのです。ですからお間違いのないように。このお話は2017年12月の記録です。

Alpha Aquilaeからの事始め

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わし座で最も明るい恒星で全天に21ある1等星のひとつ。七夕の季節には彦星、牽牛星とも呼ばれ、こと座のベガ、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角を形成している、α星。

この星は古来、アラビア語で「飛翔する鷲」の意味を与えられ「アルタイル」という名前もあるのですが、なにさ正月早々夏の星座を引っ張り出して。と思われそうな話ですので早めに展開します。

日本では、平安時代中期に作られた辞書「和名類聚抄」において、「比古保之(ひこぼし)」の記述がありますが、それ以外に「以奴加比保之(いぬかいぼし)」と呼ぶ名前が伝えられているのです。α星が、β星とγ星の間に入った配置を、古代の人々は犬を引き連れている姿に見立てたのだそうです。

というわけでアルタイルはわし座にありながら「犬飼星」とも呼ばれるのです。あー、これで干支の話と繋げられたよ。

しかし「わし座の星の配置」でそこまで想像力を働かせられるかというと、まあさっぱりわかりません。なぜ犬飼なのかは謎と言えば謎で、この犬飼という言葉を紐解いていかざるを得ないでしょう。それを始めると、もはやアルタイルなんてどうでもよくなってしまうので、ほどほどにしておきます。

岡山県吉備津に所在する備中一の宮・吉備津神社が、ひとつの鍵。神話によれば、吉備の国に住む温羅という鬼の頭目を退治し吉備国を平定した吉備津彦を祀った社で、この吉備津彦の家臣に「犬飼造」という人物がいたようです。

も少し広げると、吉備平定に臨んだ吉備津彦の家臣は犬飼健(いぬかいたける)、楽々森彦(ささもりひこ)、留玉臣(とめたまおみ)と呼ばれており、あの桃太郎伝承の原型とも言われています。

いやもうアルタイルもわし座もどこ行っちゃったのよ状態ですが、もともと出所が異なる神話同士なので無理くり繋げる方が悪いんです。じゃあどうせこじらせるんだったらともう一個。

わし座の見える東の空の、やや南寄りに、たて座があります。これまたどこをどう繋いだら楯になるのかわけがわかりませんが、ラテン語でScutumと呼ばれているたて座の楯とは、スペイン語に訳すと「エスクード」。多くの方々はスズキエスクードの名前の由来で「ポルトガル通貨単位」とか「金貨」とか「冒険のロマン」とか誘導された記憶をお持ちでしょう。その通貨単位のルーツが「楯」なのです。

もはや犬飼星すらどうでもいいじゃんという迷走ぶりで、2018年を走り出しております。

 

Ευτυχισμένο το Νέο Έτος

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