「雷蔵さんのエスクードって、どのくらい車高が上がっているんですか?」
と、久しぶりに尋ねられました。
BLUEらすかるはロングストロークのコイルやスペーサーおよび外形を大きくしたタイヤによって、クリアランスは計算値でフロントがノーマル比40mm、リア側では70mm確保されていることになっています。
自重で幾ばくかは相殺され、実質は少なくとも30~40mm程度の初期状態でしたが、これはタイヤサイズも企画仕様にした場合の数値で、205/80R16(当時の銘柄だとジオランダーAT+Ⅱ)が必要です。
しかしこれだとステアリングの抵抗が大きく、長期間の使用には耐えられないと判断し、タイヤサイズのみブリジストン規格の225/70R16にデチューンしました。
この結果、実際のところではフロントの地上最低高(フレーム位置)は260mm、リアで300mmと、意外に上がっていない数字となっています。しかも前側が低いという、クロスカントリー四駆としては不適当な設定が、BLUEらすかるのシルエットを成立させているのです。
これは、この足回りを最初に組んだ97年式TD51Wのノーマル状態のシルエットが、前が若干低いクラウチングスタイルであったことに由来します。つまりそのスタイルのまま車高を上げているわけです。ただし、当初の205/80R16クラスだったら、そこそこのクリアランスにはなっていたはずでした。
それでも、文字通りのライトクロカンであれば、現状の地上高と前後のサスペンション設定でどうにかなるので、常用域で扱いやすい方を優先しています。
意外に上がっていないとはいっても、テンロクノマドのノーマル車と比較すると、けっこう予定通りの値にはなっているのです。