須賀川駅前から始まる目抜き通りにばかり気をとられていたので気がつきませんでしたが、比較的須賀川駅に近いところにいらっしゃるウルトラの母に対して、ウルトラの父は松明通りが終わった先の須賀川市役所においででいらっしゃいましたよ。聞くところによると、松明通りには一昨年秋、カネゴンとピグモンも登場していました。地元の人曰く、「夜中に通りかかるとこの2体は怖いですよ」。大きさがリアルだからでしょうかねえ。
カネゴンは「お金を食べ続けないと死んでしまう」という公式設定があるせいか、開いた口の中が賽銭箱状態になっています。俯いているので大量の硬貨を入れられない(いやそもそも賽銭箱じゃないから)ので、路上にこぼれてしまうのは美観を台無しにしそうだし、設定とはいえお金を与えるのは控えた方が良さそうに思います。
それとも、ちゃんと観察しなかったけど、あの硬貨までもが造形だったのか???
ピグモンって、成長するとガラモンになるんでしょうか? そういう設定は聞いたこと無いけど、そうとしか思えない。
動いているときの仕草が「かわいー」と言われていますが、基本的に両手の筋力は無さそうで”うらめしや”ポーズになる。街路灯の明かりだけでベンチに座っているのを想像すると、確かに怖いよ。
そうして松明通りをそぞろ歩いて行くのは、もう僕なんかだと息切れしてしまうので遠慮しますが、市役所に至る中心地に市民交流センター「tette」が今日あたり開館になります。この建物は本来、図書館や子育て支援センターなどの複合施設ですから誤解を招いてはいけませんが、円谷英二ミュージアムの機能も内包しています。松明通りとウルトラの歴史を振り返ると、ひとつの到達点とも言える記念施設でしょう。
「tette」のエントランスから奥に伸びるひかりのまちと呼ばれる空間では、さらにレッドキングやらバルタン星人やらキングジョーやらが出迎えます。ミュージアムは最上階に置かれていて、ウルトラに限らずゴジラや日本海大海戦などの特撮を紹介する趣向で、円谷さんの故郷ならではの地域おこし。整理券による受付入場なので、さらっと出かけて見学するにはしばらく間を開けた方が良いのかもしれません。で、ここにももう1人、「真のウルトラの父」がいらっしゃいます。
カネゴンのお口の中の硬貨、ホンモノのお金でしたよ。どこかの泉みたいに維持管理を請け負っている団体か何かが定期的に回収し、ある程度貯まったらどこかに寄贈されている…とかだといいんですが。
tetteの円谷英二ミュージアム、完成したんですね~。こんなに完成度高いとは思いませんでした。並んでも行きたいところですが、まずは地元の方優先ですね。
今日は招かれた子供たちでにぎわっていました。
落成のときに、所得税に上乗せした復興税を自分が創設して全国民から徴収したお金(の一部)でこの施設が作られた、なんて大馬鹿な自慢話をしていた顰蹙物の国会議員みたいな無粋なゲストは、今回はおりませんでしたな。