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  ~懲りない傾向~

未来は変わっちゃうんだけど

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すっかり忘れていた「BRAVESTORM」をようやく今頃観ることができました。「シルバー仮面」と「スーパーロボットレッドバロン」を合わせ技リブートするという意欲的な試みは、昨年秋に上映されたものです。昨年「思いきりやっちゃったらいい」と書いていますが、まあ思いきりやっちゃってるなあ。この手の映画は賛否両論を避けられないのだけれど、粗拾いしているとその分自分が損した気分になるので、及第点行っているならその気になって楽しんだもの勝ちでしょう。

シルバーもバロンも、宣伝の頃は「こんなカッコに誰がしやがった」と思いましたが、レッドバロンは格闘したらあちこちぶっ壊れそうだけれどそんなにへんてこでもない。シルバーのマスクは、これは昔の造形が(ウルトラを向こうに回した時代に)いかに優れていたのかを再確認することとなりました。それでも、この映画の味付けで再構築するなら、こうなるんだろうねと納得です。しかしシルバーいなくてもいいんじゃない?というほど、春日末っ子娘の超能力と剣技の強いこと(笑)

宇宙人の侵略で滅びかけた未来から、歴史を変えるために春日兄弟が紅兄弟の時代に時間跳躍する物語は、それ自体に真新しいところはありませんが、むしろリーグの違う主役たちを引き合わせるための大仕掛けがタイムスリップとして扱われたのでしょう。監督曰く、企画に持ち込まれた三大ヒーローはまとめきれないとしながらも、3人目の片鱗がちらっと垣間見えることで、続編を期待したくなる擽り方はなかなかのものです。問題は客が入ったのか、ソフトは売れているのか?ですが。

この映画を観て、特撮の出来はともかく時空跳躍な物語の作り方として、ずーっと以前に作られている「リターナー」を思い返さずにはいられません。あっちはあっちで、どこかで見たよなーという洋画のいくつかを混ぜ合わせているのですが、過去のヒーローに頼らない原作無しの一発勝負でした。その点では軍配はリターナーに上がるというのが感想です。ブレイブが2050年を救うのに、リターナーでは再び2084年に人類滅びかけます。未来は変われば変わるものだなあ(笑)

 

 

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