放送が始まる前からそんなこと書いてどうするんだな話ですが、本日夜からWOWOWオリジナルドラマとしてオンエアされる「白暮のクロニクル」は、サスペンスとミステリー軸でありながら、ゆうきまさみさん独特の間のとり方や笑かしがちりばめられた漫画が原作。
ゆうきさん自身が昔、連載コラムで巷のアニメ映画化に対して「原作と映画は別物ですから」などといった諷刺的なことを語っていましたが、さてどのくらいすり合わされ、乖離しているのやら。まあ言ってる傍からノリノリで読み切り書いてるし(しかもたぶん中抜きはされていないだろうけれど「伝統と伝説の2ページ」←わかる人にしかわからない話)
ドラマ化される世界観は、出自不明の不老不死者の血を後天的に受け継いでしまった主人公と、そのような種が公に存在することに鑑み厚生労働省が持つ管理課職員との出会いから別れまでの流れと、猟奇殺人事件の追跡という笑えながらも血なまぐさい物語ですが、最終回が初めから描かれ紆余曲折の末そこへ結実したところが、この原作の哀しくも儚い魅力。ドラマが多少改変されたとしても、そこをしっかり押さえてくれれば拍手です。1クールでは終わらないような気もするけど。