ソメイヨシノが大半散ってしまいまして、近くの八重桜が見頃になりました。
こちらの八重は色が薄めで、ソメイヨシノくらいの桜色。
さて、山の若葉がもっさり繁る頃には落ち着くのかしらねぇ・・・コロナ騒ぎ。
ソメイヨシノの前線が北へ去っていく中、梨の花が毎年のように満開です。
でも、ミツバチがなかなか寄ってこない類の花の香りだそうで、界隈の生産者たちは手作業で受粉を進めていきます。開花の期間は意外と短くて、このあと畑の樹木の根元に落花する風情は雪が積もったようにきれいなんですが、あっという間に片づけられます。
こうやって外の景色ばかり気にしていたら、基地の裏庭にある牡丹桜がいい感じに満開です。僕の爺さん婆さんは晩年、これを見上げながら、近所のお年寄りたちと「甘茶でかっぽれ」とか言いながら花見に興じていたのですが、四月八日に限っては灌仏会(かんぶつえ)の要素もあったらしく、そうなると単なる囃子言葉でしかないはずの「かっぽれ」なんて何の関連もないんですよね。明治の人たちにはなじみの言葉だってんでしょうけど。
で、天狗の森はいよいよ山桜が最盛期に・・・なるはずなんですが、ちょっと待った。牡丹桜は山桜よりも咲くのが後だったんじゃなかったか?
というより、山桜もまだなんですけど、まだゆえにソメイヨシノもまだ頑張ってんですよこれが。なんか半日で季節の風物が破綻してしまいました。
それにしても全国的に萎縮ムードの中、北九州の永明寺のご住職は「あなたの代わりにRT数分だけ永明寺住職が甘茶をかけます」とつぶやいたものだから、三万を超えるリツィートをいただくこととなり、十四時からずーっとライブ配信していらっしゃって、十八時四十分にようやく一万回に到達。恐れ入ります。これから一時は「ご飯無いわよ」と言われながらも、どうにか切り抜け、ご飯タイムでカレーライスののち、十九時十五分から再開だそうです。
笑いを盗る荒行と言いカレーと言い、他人のような気がしません。地球と月をエスクードの走行距離で往復するというおバカな試みと一緒にしては無礼かもしれないし、二十年来、新年会はカレーライスでやってきたつくばーどの志と比べては罰が当たるかもしれませんが、いずれにしても月明かりのようにほっこりと光明をともしてくださる行動には頭の下がる思いです。
その後、二十二時四十分、本日は二万回で打ち止めとなりました。
残る一万二千五百五十一回は、九日の十四時から再開する予定だそうです。うへー、どうすんだよテレワークの身分なんだよこれ見てたらさぼりになっちまうよ・・・って、本日もずーっと見てた人間がそれを言うのか。
BLUEらすかるが4月6日、760000キロを通過しました。月への往復距離、残すところ8800キロを下回りました。地球規模の距離感で言えば、いよいよ対流圏を降下し始めたところで、静止衛星軌道から10か月もかかっているというスローペースですが、バーチャルに宇宙から戻ってきた感が得られています。
「エベレスト山頂だったら地表に届いてるじゃん」という見方もあるけれど、この残る距離を走る楽しみを削りたくないので、淡々と帰還の途に就くことにします。
明日はスーパームーンの満月です。最近流行の英語圏の言葉では、4月の満月はPink Moon(桃色月)、Sprouting Grass Moon(萌芽月)、Egg Moon(卵月)、Fish Moon(魚月)などと呼ばれるそうです。
なんだってこんな浮かれたくなる日に緊急事態宣言なんか出てくるかなあと、正直に言っておいて、世の中の流れに沿わねばならぬと気分を引き戻します。
以前の「謎の地球防衛軍」ではウルトラホーク3号の不可解を扱いましたが、一見何の不具合もなさそうな1号も、冷静に考えてみると不可解極まりない戦闘機です。だいたいが全長42mなんて、もはや爆撃機の域をも超えていますが、これは設定によれば、機体の軸となるα号に、推力とは別系統の大型レーザー砲を搭載したことで、ジェネレーターや加速器などを直列した結果のサイズのようです。そんなもん飛ぶわけないだろうってことで、β、γ号が補助し機体を構成しています。
と、言ってる傍から、1号はこの3機分離が最大の運用ギミックで、β号、γ号を切り離しても、α号は揚力を失うことなく平然と旋回までこなしてしまうのです。誰もが「うそーっ」と思っていながら不問にし続けられたα号単機のフォルムは、いざとなったら滑空していられるβやγとはあまりにもかけ離れているのです。ウルトラホークには重力制御をおこなうリパルサーリフトでも積まれていなければ納得できませんが、その技術は別番組の設定です。
U.W.W、ウルトラシリーズ・超兵器の世界という探求ムックでは、公開されているウルトラホーク1号のスチルは情報操作によって、真実の姿ではないという解釈がなされ、機体前方にカナード、中央部の張り出しに見える部分から主翼が展開しているのではないかと推理されていました。これが映像化されていれば、当時の少年たちは、もやもや感を払しょくできたのだと思います。もっともそれ以前に僕らは「なんだかドラケンみたいだなあ」と子供心に感じていたのですが。
桜祭りの中止も不要不急の外出自粛も何のそのというほど、他所の街のナンバーを付けた車が次々と天狗の森へ登っていく週末。まさしく「花見にと 群れつつ人の 来るのみぞ~」の西行の気持ちがわかる土曜日は、そんな昼日中でした。
雨も降ったし大風も吹いたのですが、まあ散りはじめにもなったけれど、この一週間よく咲き続けてくれたものです。
他所から往来する人と車を見ていて、こんな日和に新型コロナウイルス問題を語ってもしょーがないじゃんよな。などと言ったらインターネット上に渦巻く正義からタコ殴りにされそうですから、うちはおとなしく庭で日向ぼっこしながらお茶飲んで菓子食って過ごしまする。
誰も来なくたっていいのさ。自分の時間だい。
三池崇史さんが「ケータイ捜査官7」のシリーズ監督を務めたとき(2008年)、「この番組を見て、彼の10年後もぜひ注目して見てほしい」と語っていたのをなんとなく覚えていたのですが、その頃の窪田正孝さんはほんとに高校生に見える19歳(すぐに二十歳になった)で、テレビドラマデビュー2年目まだ6作目の彼でしたからまあどちらかといえば体当たり玉砕覚悟の演技でした。番組の世界観に引っ張られて見続けていたのが正直なところでした。
その後各局のドラマにいろいろ出ているのはそんなに追いかけもせず、それでも「ゲゲゲの女房」とか「花子とアン」とか「平清盛」とか「グレーテルの釜戸」(とりあえず流れでNHKに絞る)などを見ていて、ふーん、と思っていたら突然石器人で朝ドラ主演をするではありませんか! ええっ? 「エール」って古関裕而の作曲家人生を描く物語じゃなかったんかい! と仰天していると1万年にわたる人類と音楽の寄り添い、しまいにゃフラッシュ・モブでふられるという・・・
「7」のときの体当たりは、自らアクションのできる役者成長を果たしていて、いかにも窪田正孝を使ったドラマの演出となっていました。まーしかし、主題歌含めて15分のうち、主題歌をエンディングに追いやり4分半も奇天烈なオープニングを描くとは。そこから本編が始まれば「これ視点の異なる『いだてん』じゃないのか?」の東京オリンピック開会式・・・いよいよ朝ドラから団塊世代以上の高齢者がたたき出されるぞと心配にもなります。
そんな窪田さんですが、ドラマデビューの直後、柴咲コウさんが歌う「invitation」のḾVにも出演していて、それは2012年にブログで書いたのですがデータが消えてしまっているので再掲すると、そこから10年ちょっとでなんでこんなに病的なまでのガリガリ体躯に、というくらい変貌しますが、松山ケンイチ清盛の時の平重盛の頃が、一番美青年だったぜと、うちの女性陣は言い張ります。でもきっと、10年後を見てくれという三池監督の選球眼は正しかったのでしょう。
「エール」のヒロインにして窪田演じる古山裕一の妻となる、関内音に扮する二階堂ふみさんといえば、あの「跳んで埼玉」のエキセントリックすぎる美少年?役が妙に脳裏に焼き付いてしまっていただけに、今回の配役としてはそのあたりをきりかえさせてくれぃと切望しているのですが、オープニングに出てくる1カットはなんとなくアニメ版の「のだめカンタービレ」っぽいものの、ほのぼのとしていて良いなあと思っています。
ところで、音が憧れる双浦環というオペラ歌手が出てくるのですが、これは実在の歌手である三浦環さんをモデルにしたということで、ドラマ内でも歌っちゃうんだろうなあと考えていたら、invitationで紙飛行機投げてた人自身がやってしまうという、そんなの分かる人にしかわかんねーよと言われそうなキャスティングとなっています。しかし10年の時を越えてとか2年さばを読んで、わざわざこの1月にBlu-rayBOXを売り出していた「ケータイ捜査官7」って、最もあざとい。