タイヤが滑ったらいかんのですが4月1日からブリヂストンで平均して6から7%の値上げだそうで、BLUEらすかるで2本残していたデューラーAT001を発注しました。昨年秋に入れた分も合わせ、4本合計すると、仙台時代のガソリンスタンドの店長は大盤振る舞いしてくれていた(その後の値上げの差分もあるけれど)と痛感します。うちのサイズになると、きっと平均値の値上げじゃすまないんでしょうねえ。
徐々に参加表明の連絡をいただいており、エスクード12台、ジムニー1台(予定)の布陣となりました。
初代はクロさんのハードトップ、テンロクノマドのsuuuさん、あとはうち(幌とV6)の4台。二代目は昨年の相模川に愛知県から来られたリクさんとSIDEKICKさん。三代目がやはり昨年福島県から来られたくろさん、コムロさん、通りすがりの正義の味方さん、SPFYOさん。四代目は新月さん&風花さんとおいたマンさん。
ジムニーは・・・怪我をして肩の養生に入っているらしい和邇さんに代わってお嬢姉妹が来てくれるという和邇さんからの遠慮がち情報ですが、お嬢姉と父のコンビネーションになったそうです。
まだまだこんな状況です。お弁当調達の都合もあります(これが本音だ)。行こうかなと考えている方々、お早くご連絡ください。
そういう引き合いにわざわざ持ち出さんでもいい
エスクードの認知度が高まらない理屈の一つに、各世代ごとに方向性ががらりと変わったことは幾ばくかの影響を与えたかもしれませんが、それを問題視するのもかまわないけれど、「解決策はジムニー5ドア」だって、なんだか土手を転がり落ちるような展開。少し前には「あれは軽自動車規格だよ」というコラムもあったし、書き手によって意見様々なのもありでしょうけど、エスクードを引き合いに出すくらいなら、スズキにとってジムニー5ドアは可否どっち?を延々とやるべきです。
ジムニー5ドアって本来エスクードの役割では? という問いかけは、どっちにウエートを置きたいのか。エスクードが変わりすぎたというなら、ジムニーなんかほっといて、なぜ変えてしまったのかを展開してほしいところです。 だいたいね、四代にわたってコンセプトをここまで変えてるところに、冒険的チャレンジがある。とだって書けるわけです。そうなったからこそジムニー5ドアの芽が出たんじゃないですか。ただ単に迷走とまとめたらその先は無いのです。そんなコラムはちっとも面白くない。どうせならセダン化(まだ言ってる僕)とかの発想できないの?
エスクードはもともと、ジムニーからステップアップして次に乗りたくなる新型ジムニーとして企画され、路線変更の末初代エスクードが生まれた。三十何年かけて、もともとの路線として「次期ジムニーでありジムニーの次に乗りたくなる四駆」が、ようやく実現した。ただそれだけのことです。もしも、その路線変更がなされなかつたら、果たしてJA71はジムニーの形をしていたかどうか? JA51あたりが詰め腹を切らされていたかもしれません。ジムニーは伝統を継承し、エスクードはドラスティックな開拓路線にいるのです。
まそこが不幸っちゃ不幸なんですけど。
どうだっていいんだけどさ
何を今さら「軽規格じゃないよ」などと言い出すのかよくわかりませんが、いいかどうかを決めるのは雑誌の記事ではないし、書き手の主観でもない。欲しがられている事実は事実なのですから。ホイルベースが伸びてクロカン性能が落ちる。それのどこが今の市場のニーズをスポイルするのかを考えると、このモデルでぶっこわれるまでクロカンをやろうってユーザーはそれこそ少数派でしょう。ほぼ大方のニーズはこんな感じの四駆っぽいのに乗りたい。それだけです。
軽規格ではない排気量にもかかわらず、室内寸法は軽規格の延長というハンデを背負うジムニー5ドアには、エスクードノマドの再来にはなりえないという宿縁も押し付けられるのです。ノマドが広かったかというと、室内幅に関してはまあまあ程度でしたから、それよりも数値が小さかったら窮屈さを楽しむしかないでしょう。わかりきったことをわざわざ取り立ててもニーズの高騰には水もさせません。それよりジムニー5ドアって1500ccですが、そこまで言っておきながら「普通車」って書いちゃうの?
浜松の会社には、既に何台かの5ドアが納品されているとかいないとか。メーカーだって国内投入の場合何がハンデになるのかの検証はするはずです。ただそこは安全基準や環境基準に重きを置くのだと思われます。いま感じることは、80年代半ばに次期ジムニーという企画が立ち上げられ、ジムニーの次に乗りたくなる車が模索され、当時のジムニーは現状維持されてエスクードが誕生した。そこから35年して繰り出される5ドアは、ある意味ジムニーの次に乗りたくなる次期モデルに、ようやくたどり着いたのかもしれません。
だからなんてすけど、誰が描いてもこうなっちゃう新型ジムニーのいで立ちこそが、逆に哀しいんじゃないか・・・
そこがそもそも間違いの元凶か
何日か前に韓国の自動車記事に出てきた起亜の四輪駆動車(と言ったってマツダ車のライセンス生産車がベースなんだけれど)がRAV4よりも世界初だの何だのという話に対して、「エスクードがもっと先」といった反論が多かったことにはにこにこさせられました。が、「ハイラックスやテラノ」という声にはもっと頷かされたのでした。
その記事のこと自体は取るに足らない話なので追随しなかったのですが、巷の反応の中で、エスクードの開発コンセプトを「クロスカントリーセダン」と書いている人がいたので。
これまでにも何度もこのコンセプトを誤解して書いている、しかも自動車分野のライターまでもが率先して間違っちゃうのは何でだろう? と首をかしげるばかりだったのですが元凶がありました。
だからなんでもかんでもここから丸写しするなと言うのに!
こうなっちゃうと何度でもしつこく書き留めるしかありませんが、「クロスカントリーセダン」というのはエスクードの開発コンセプトではなく、「二代目エスクードに用いられた宣伝コピー」です。
それじゃあエスクード(初代)が開発されたときのコンセプトは何なの? と言う話になりますから書き出しますが、最も初期のテーマが「次世代ジムニー」でした。これは当時の社員で心底SJ30に惚れ込んでいたあの人(笑)によって打ち消され、スタッフ間で提案が行われていきます。
そこで出てきたのが「次元を超えて宇宙を駆け巡る、次世代の月面探査車をイメージした『Space Car』」と、「スズキの車はコンパクトで小さいけれども魅力的、このイメージを表現した『キュート』」というキーワードが原点となっています。
そんな話、ネットや公式のどこにもないって?
当たり前じゃん、デザイナーから直接聞いたエピソードだもん。もはや初代には触れたこともない世代がSUVの端くれとしてエスクードを評価してくれる時代ですから、また聞きの丸写しは仕方がないかもしれませんが、とりあえずカタログに書いてあるコピーを混同しないでほしいです。多言語インターネット百科事典に書き出した人の記述も、鵜呑みにしちゃいけませんよ。
他人(ひと)の話の盗み聞きには真実がある
と、國村隼さんが毎夜『TOKYO SPEAKEASY』の終わりにつぶやいていますが、そんなものかなあと思っていたらその通りだった話。
カウンターのいつもの席に座って、誰かと誰かの話に耳を傾けるんです。一応礼儀として、マミポコさんには引用させてねとお伝えしてあります。彼女と、彼女のエスクードをレストアしている鈑金屋さんの対話。
「県内にこれと同じ車、何台あるの?」
「しらんがな、あたし自分の車以外興味ないし」
「アンタそれでよく車のクラブとか入ってるね」
「いや、あれクラブじゃなくて、その〜…?ピカチュウだいすきクラブ…的な?」
「しらんがな」
はいここ! ピカチュウだいすきクラブ…的な?
ネット上にあるのは「ポケモンだいすきクラブ」ですが、マミポコさんはマンガのポケットモンスターやポケGo、他のゲームに出てくる方を喩えています。これはクラブと問われたESCLEVについて、極めて端的正確に言い当ててくれていました。どういうことかというと、同だいすきクラブの解説をご覧いただければわかります。
そういうことなのです。ESCLEVはクラブではない、部室のようなもの。と、常々アピールしているのですが、まあたいていのメディアはわかっちゃくれません。最近は、しょーがねーかなーと半ばあきらめかけていたのです。
そこへきてマミポコさんの的確な表現に目から鱗が落ちる思いです。
マミポコさんはこうも言っています。
ちなみに全く興味ないわけじゃなくて、テンロクのショートだったらパーツ取りに使えるかな〜、ぐらいは思うけども(追い剥ぎか)、自分の車開けてみてわかったけど、現存してる個体のパーツが使いまわせるほどのクオリティかどうかは微妙なので、パーツ取りのために車一台確保とかはやんないかな〜…と
これも真実です。実際、写真だけで見てきたお嬢(彼女のエスクード)は、その撮り方もあいまって非常にきれいな個体に見えていました。が、切った貼ったをしなくてはならないほどの重症だったことに、レストア中の写真を拝見して驚くばかりです。
そして何がどう真実かって、うちのBLUEらすかるだって同じような状態なのです。まさにもう、身につまされる話でした。
そういうのをな、「アジアじゃ仏陀に教えを説く」というんだ ←うちの記事の方のことね
ただし軟派だったのは内外装と、ストラット&コイルスプリング独立懸架だったフロントサスのみ。
ふーん、軟派は性能を左右するのだろうか(レンジローバーのくだりはこちらの間違いでしたわ)。硬派な内外装とは、やっぱりビス止め鉄板フェンダーに鉄板パネルでメーター丸穴くりぬけばいいのか?
褒めてくれているんでしょうけど、なぜ独立懸架だと軟派なのかを論理的に解説してもらいたいものです。事実、エスクードの前脚にはストローク不足があり、これを後ろ脚の伸び縮みでカバーすべきウイークポイントがありましたが、そこもコイルのレートやストラットのしなやかさを選択することで、そこそこのクロカンは可能です。
スタイリッシュだなんだと言われますが、少なくとも初代に限ってはフロントフェンダーのデザインには機能的問題があり、でかい水たまりに突っ込んだら跳ね上げがフロントグラスを直撃して視界ゼロになります。一般道路の走行中にそれを経験してみなさい。さらにエンジンルームの熱抜きがまったくダメで、夏場はエアコンフル稼働で挑まねばならないのです。
こんな記事を書くために、今どき探しても撮れないよなあと初代の画像のためにわざわざ歴史館の展示車まで引っ張り出してくる苦労も、この一文で台無しです。あとね、2リッターV6忘れないでくださいね。
「総力戦には位置も、設備も因縁も申し分ないさ!!」って、何が総力戦なんだかさっぱりつながりませんが、固定ページにて告知したとおり、スズキエスクード35周年のための記念撮影の仕切り直しと、簡単なオフラインミーティングを開きます。
急な話で恐縮ですが、ご協力いただける方、ぜひとも3月19日のご予定を空けておいてください。
位置に関しては主催者が卑怯者呼ばわりされるような場所です。設備は駐車場とあずまやしかありません。因縁に関しては、ほんとに申し分ないところです。なにしろ天狗の森スカイロッジが以前のスタイルで無くなってしまったため、大勢の車両を入れられません。
しかしこの展望台については20周年記念イベントや3月のやせ我慢花見や夏の暑気払いと、幾度もエスクードユーザーにお集まりいただいた場所です。
コロナ禍の継続も懸念されますので、その対策は個々にお願いします。
参加していただける方は雷蔵までご連絡ください。
困った時にそれを使うのだ
そうすると、フッフッフッフ。心配する事はない。
βカプセル・・・ではなく、背面に背負ったスペアタイヤのことです。「リアの最も後端に重たいスペアタイヤを装着するということは、言うまでもなく運動性能にマイナスな影響を与えてしまう」
馬鹿馬鹿しい。初代や二代目のV6エンジン搭載車なんて、それでもフロントヘビーですわ。
もちろんウエストウインのダートラマシンなどのように、車体全体を軽量化するためにまず取っ払うのがスペアタイヤという事実もありますが、そもそもSUVと呼ばれる以前の四輪駆動車の源流がAFVであるジープの機能性を流用していたのですから、コストやウエート理屈以前の問題です。背中にしょってて悪いかよ、と言いたい人は少なからずいらっしゃると思います。
スズキの四駆に関して言えば、その昔、社長兼会長様(当時)が「クルマの方をなんぼコストダウンしてもタイヤだけは買ってこなくてはならないというジレンマがあって」という冗談めいた談話に端を発したコストカットがあったりなかったりします。でもジムニーには例外のように取り付けられている(外しちゃうユーザーも多いですが)。安全・機能論として必須だとメーカーが判断しているからです。エスクードのことで言えば、追突されたら危険なのはスペアタイヤよりもほぼ後端むき出しのガソリンタンクの方です。
スペアタイヤの処遇は、昨今のSUVデザインに変遷していったら、タイヤを背負わせられる場所なんか無くなっているのは見ての通りです。しかし昔のゴルフカントリーや、ラリー仕様のランチァ・ストラトスのように、それでもテールエンドやリアゲート上にスペアタイヤを搭載する姿は、見てくれでも悪くない。
僕もなにをかいわんやなことを書いてますが、最近車雑誌も読まないので一概には言えないけれど、かのパンク修理剤がどのくらい役に立って、あれを使った後のタイヤなりホイールなりの持続使用にどの程度の弊害やコスト発生があるのかないのか、細かく解説したところってあるのでしょうか?
まずそっちじゃないの?