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  ~懲りない傾向~

オーバーハング

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河森メカだが「ブチ穴」もある

その昔、「テクノポリス21C」と呼ばれる科学捜査機動警察・・・というよりもはや対テロリスト鎮圧部署と言った方が早い近未来アニメーションがあって、この分署に配備された特殊車両、ロードレンジャーが要所要所で活躍しました。

前席ドライバーズシートをセンターに、助手席2座を後方に配置し、そのキャビンブロックに連結したカーゴユニット内に、捜査・格闘型テクロイド・ブレーダーと、捜査・分析型テクロイド・スキャニーを搭載。レスキュー・重機型テクロイド・ビゴラスを牽引するキャリアを最後部に格納しています。

 

動力はジェットヘリ用ガスタービンエンジン。全長7300mm、全幅3408mm、全高1752mmものビッグサイズながら最高速度は320km/h。主要装備は小型ロケットランチャー、各種小火器、大型投光器、追尾装置、大型拡声器など。キャビンユニットとカーゴユニットはスライド分離し、ステップによる連結状態をとることが可能。このステップ部分には、起動時のブレーダー、スキャニーを載せることになります。

思いっきり長いホイールベースのようでいて、後部座席直後のカーゴブロックは分離できるため、「ここ曲がれないかも」という路地内でもどうにか運用できそうだし、曲がれなかったら格納しているテクロイドを起動し先行させればいいわけです。テクロイドはブレーダーが身長210cm、体重105kg、スキャニーが身長170cm、体重70kg。ビゴラス は身長255cm、体重450kgでさすがに載せきれないので専用キャリアがあるのです。

このため、ロードレンジャー全体のタイヤホイール配置はリア側のオーバーウエートに気を使い、オーバーハングの極力少ない設計。テクロイド2体を積載しても後部四輪が支えるため、前輪側の果汁が抜けることは無いのですが、逆にガスタービンエンジンの重量を前部二輪だけで受け持てるのかなあという心配事もあります。

まあなんであれ積載物とフロント荷重の関係は無視できないトラックやトレーラーの世界観なんですけど、二階堂さん、そのことを「デパーチャーアングルがノーマルよりも悪いので荷台をぶつける」云々としか言わないのは、いささかはしゃぎすぎじゃないですか? 鹿を撃って捕らえた個体を運ぶためだそうですが、ニホンジカの成体だと50~120㎏(概算)。それぞれ一体ずつ捕獲したらば、偶然にもブレーダーとスキャニーを載っけるくらいか。荷台下までフレームは来ているので鹿程度の積載は可能なのかもしれません。いずれにしてもシエラのロングが出るとき、ホイルベースがストレッチされる理屈というのがわかると思います。

 

桜桃の機体

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太宰治の誕生日であり、入水自殺後の氏が玉川上水で発見された日。かつて氏を追悼しこの日に桜桃忌が営まれましたが、それと「蒼き流星SPTレイズナー」がどこでどうつながるんだよという突っ込みは、この際聞きません。レイズナー自体、33年も前のアニメーションと自分の老いを痛感させられながら、テレビ放送時のことを振り返ると、4クール予定がいろいろあって3クールに短縮され38話で終了したものの、37話から最終話までの脚本は大幅に端折られてしまいました。

第1話からスローペース気味に、しかし物語を丁寧に作り込んできた番組だけに、観ている方は「打ち切りか!」と思わされたものです。後にOVAでそれらが補完されはしまたが、37話目で敵の若大将が操るSPTがレイズナー同様のV‐MAX(非常時高速戦闘システム)を発動し、さらに15%増しのレッドパワーとかを繰り出して、金色の機体が赤色に発光してレイズナーを粉砕してしまう展開は、来週どうなるのかという緊迫感を煽っていたのです。

打ち切りの噂だとか、破壊されたレイズナーを飛行形態にも変形させるマーク2に転向させる雑誌情報だとかは流れていました。変形も合体もしないレイズナーは、登場当初には大河原デザインもそろそろ頭打ち? とも言われていましたが、ドラマが動き出すと、あれはあれでいいじゃんとも評価されていたので、いまさらバルキリーの影響を受けても仕方ないだろうと思わされたのが、打ち切りで本放送としては変形させずに済んでいます。

対する敵SPTが外連味たっぷりの金色。そこから超高機動モードで赤く熟して強くなる・・・というところで、まあこの辺で「桜桃の機体」と勝手にこじつけます。ついでに言うと、この37話が放送されたのが、桜桃忌の日と同じ6月19日でした。ただこの桜桃忌は、98年までで発展的に完結し、翌年から「太宰治誕生祭」と改められています。

もっともそれ以前に、秋元康さんが作詞している同番組の主題曲が「メロスのように」と名付けられてます。歌詞は「走れメロス」がモチーフとされているそうですが、最近は、よくよく読み込んだら意味が解らない歌詞が勢いで売れたという『譫言ソング』に属してしまっているとかいないとか。

と、だらだらとこじつけていて大変なことを思い出しました。

今日、僕のお袋の命日でしたわ。←親不孝者っ

しかしお袋の愛唱歌は「メロスのように」じゃなくて「疾風ザブングル」だったので(いや、本当にほんとです)、レイズナーとはすり合わせようがありません。

ある意味スーパー戦隊

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既に閉店してしまったおもちゃ屋の屋根上というか庇に佇む正義の味方たちのこの顔ぶれは、かなり異色の異種編成チームではないでしょうか。

今まで気に留めていませんでしたが、よく考えてみるとこの大きさのチェンジロボとかダンクーガとかって、ひょっとして世界最大サイズなんじゃないか?

 

1upさせたい

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3Aその場合、この三名に誰を加えたら良いでしょうか?

一名だけ述べよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベタ過ぎ?(一名、じゃないし)

 

実寸の脅威

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おなじみ?の牛久阿弥陀如来大佛さんは、アングルと高さによっては「何処かへ向かって歩いている」ようにも見える・・・気がします。

近くに送電線と鉄塔もありますし、これがもうちょっと夕暮れ時だったら立派に怪獣絵巻(かなり罰当たりな発言)。どれくらい高いのかと言えば、像高100mですから、グロイザーロボ、バルディオス、ゴッドライディーン並みの大きさです。

しかし、こうして森の向こうに見えているお姿は、さらに高さ20mの台座に乗っているので、それを合わせるとUFO戦士ダイアポロン、無敵鋼人ダイターン3、合身戦隊メカンダーロボ、宇宙魔神ダイケンゴー、Gforce版メカゴジラと同じ巨大さとなります。

・・・いや、最近、それは逆だと思うようになりました。ダイアポロンからダイケンゴーあたりまではね、スーパーロボットヒーロー全盛時代の産物だから目をつむれるけど、平成におけるメカゴジラなどと言われたら、もうゴジラともどもあらたまってマッドサイエンスとしか受け止められないのだわ。

フレームとか関節とか駆動系っていったいどうなってんのよメカゴジラ?

少し違うかもなあ

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異なる世界、異なる時・・・を舞台にした、天と地と生命の終焉と再生譚。と簡単に書いちゃって、これで合っているかどうか甚だ怪しいので、冒険と幻想の物語(それも違うような気がする)と前置きして『ダーククリスタル』が、今になって再び制作されるのは嬉しい話なのです。

 

映画館で、当時は一度入館したら繰り返し上映を観られましたんで、これ一本のロードショーだったか何かと併映だったか忘れましたが、丸一日暗闇の中に居りましたよ。それが1983年のことですから、いつの間にか干支も三回巡っておりました。一昨年、制作が発表されたときにはリメイクかと思っていました。が、ふたを開けてみると「前日譚」が作られたようです。

予告編やストーリーボードを見てみると、前作の作風をきちんと生かしているけれど、なんかちょっと違うかなあという印象。ゲルフリンの顔立ちは、前作(左図)の方が「すっと入ってくる」感があります。人に見えてはならず、といって感情移入できないほど怪物であってもいけないという厳しいデザインワークスから生まれている(まあその割に、このキーラという少女は後にタレントの彼女がよく似ちゃってるんですが)キャラクターだけに、ちょっとアクが強くなってしまってます。

それでも8月末の公開は楽しみです。楽しみなんですが、なにこれネット配信かい。

そういうの不得手なんだよ劇場でやってよ。

潮風よ、縁があったらまた逢おう

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とか言われて(言われたのか?)いつしか40年。あの頃のビデオソフトはそこそこ高価で全巻を揃えることはあきらめ、このサブタイトルである25話と最終話の収録された最後の1巻だけを持っていました。ところが40年。先の彼岸の頃に、突如、ぴあが「全26話を3巻に分けて完全収録した『宝島 COMPLETE DVD BOOK』が創刊決定」などとリリースしてくれちゃって、それはもう「生きてりゃこそのお宝よ!」(21話)と小躍りして予約を入れておりました。

このテレビアニメーション、内容はいまさら説明する必要もないスティーブンソンの冒険小説が下地となっていますが、ひょっとすると、あまりの個性的すぎるキャラデザインや物語のゆっくりとした進行具合から、放送当時に途中で投げ出した人も多いのではないかという作風。僕自身はとにかく毎回、我慢に我慢を重ねて見続けたのですが、最終話まで見届けた人々は「名作」と評価してくれているものと信じております。しかし毎月配本、7月まで待ちくたびれさせられるわ・・・

 

三つ子の魂

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これはその絵本じゃないです朝ドラ「なつぞら」がいよいよアニメーション編に入って、前宣伝の頃から言われていたアニメーターへの成長譚に移っていきます。主人公・奥原なつのモデルに選ばれた昭和三十年代現役の女性原画家は奥山玲子さんで、動画会社の先輩原画家にもりやすじ(森康二)さんがいる時代。そういうデータが活字や絵によって僕の頭に入ってくるのは昭和五十年代になってからでしたが、この二人が原画を手掛けた「わんぱく王子の大蛇退治」は、総天然色絵本が物心ついた頃家にありました。

実際のアニメーションはずっとあとになって、上野かどこかの映画館で、祖父に連れられて見た記憶があるのですが、これがいつだったかはさすがに覚えていなくて、そのくせ内容は絵本で補完されるし何よりスサノオだのヤマタノオロチだのクシナダだのというキャラクターの動画がものすごくて、家で見ているテレビ漫画のそれとは段違いに動き、鮮烈に記憶に刻まれるのでした。

やれやれ、齢がわかるよ。

もりさんや奥山さんの時代というのは、大塚康夫さんあたりが若手のアニメーター。この映画ではスサノオが駆るアメノハヤコマとオロチ、スサノオの戦いが大塚さんたちの仕事ですが、それ以外にも波の情景、炎や氷の描写と、手描きアニメーションの技術には目を見張るものがあります。

こういうのを二つか三つの子供に見せちゃだめだよ(笑 いいのかそんなこと書いて)。一発でノックアウトされますよ。これだから僕の人生、作り手にこそならなかったけれどアニメーションと特撮の泥沼にはまっていくのは、間違いなく絵本を買ってきたはずの親父のせいです。

ただ、アニメの世界以上にのめり込んだのは、この映画が描いた日本神話の部分で、高校までは物書きの師匠の偏った講義、大学では単位の足しに民俗学を履修するに至って、今なお抜け出せていません。親父の狙いはむしろこっちにあったのではないかと思われますが、結局「学者じゃ食っていけんぞ」とか言いやがったのも親父です。

僕らの世代は少なからず、もりさんや奥山さんの描いたキャラクターでモノクロテレビアニメを見て育っているのですが、その時代を朝ドラがどこまでやってくれるのか興味津々で、そういうことを考えていて、つまり俺って遂に朝ドラ視聴者世代に突入したのかと自覚させられるのでした。

それはそれで癪に障るので、「なつぞら」は帰宅後に録画で、霰や霙も巻き添えにして観ているのです。

ガンダムの性能を当てにしすぎる

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でもやっちゃう

人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、独立戦争が起こって、スペースコロニーを地球に落として総人口の半数を死滅させた背景を持つアニメーションドラマ設定が、モビルスーツの世界です。それをまたオリンピック、パラリンピックの応援企画に持ち上げるなんて詭弁だわ。

昨日のテレビニュースを見ていたら「(オリンピックは)戦争を中断させてまで開催した云々」という発言がありましたが、戦争で中止を余儀なくされた歴史もある。配信では「宇宙にファンタジーを追い求めて開発を続けている大人をばかにしてはいけない」といったコメントも聞かれました。しかしながら、その試みとオリ・パラ応援がコラボレーションされる企画自体が「考えろ」と言われても双方のネームバリューをあてにしているに過ぎないとしか、思われないのではないか。

冒険や挑戦に臨むのであれば、それこそガンダムなんぞに頼らず「そのために、まあまた巨大ロボットだけどさ、モビルスーツなんかじゃないまったく新たな金型起こすのよ」の勢いで、脱ガンダムな新しいキャラクターを生み出すべき(その割に僕もGメカを挿絵に使ってますが)。しかも具体的なプランがほとんどこれからって、だったら別のところでやってる「設定寸ガンダムを動かす企画」どうにかしなさいよと言いたい。声優にあほなセリフを言わせてる場合じゃないです。

 

衰退の一コマ

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特別考えも無しにトイザらスに出かけて驚いたのは、プラモデルのコーナーはあるけれど八割以上はガンダム関係。そこに用は無いのだけれど、コーナー端っこにあったはずの塗料やら薄め液やらトップコート類がまったく無くなっていました。接着剤すら買えません。

「ええ、今のガンプラはスナップフィット組み立てで接着剤は不要ですし、ランナーも色分けされているのでそのまま完成させられます」

そんなこた知ってるけど、そういうことじゃないのよ・・・ と思えど、近場の模型店はみな閉業しちゃったし、個人の玩具屋自体、トイザらスの進出で何十年も前につぶされて久しい。そのトイザらスが他の量販店や通販に押されて品ぞろえの整理をした影響を、こんなところで味わうとは。ホームセンターにも寄ってみたけど、マスキングテープなんか売ってませんわ。あり合わせと在庫で作業に臨むのですが、手持ちのスプレー缶が完成まで空にならないことを祈るばかりです。

というわけで、まあいつものろくでもない遊びなのですが、新・仮面ライダーSPIRITSの解説では、バダンが開発した特殊戦闘バイクとしか記載されていなかったので、著者の村枝賢一さんには無断で勝手に「デスハウンド」と命名しました。後に仮面ライダーゼクロスが名付ける「ヘルダイバー」という名前と対称化するなら「アークエンジェル」とでもしたかったけれど、それはあちこちで使われていたのでやめときます。