Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

造作もない!・・・わけねーよっ

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ペガサス級の一番艦なのかホワイトベースタイプの試作艦なのかよーわからん強襲揚陸艦を初めて目にして、これ一艦で敵対勢力を打ち砕くことなど造作もないとかなんとかぬかしていた士官がいましたが、敵陣にはとんでもない搭載量を持つ空母がいたり、その空母を凌駕する宇宙要塞があるってことを考えると、こんな半端な揚陸艦で勝てると思っちゃうほうがどうかしていたんじゃないかと、今さらながらに感じます。

でも勝っちゃったんだからしょーがない。しょーがないけど、これはもう何てしょーもない商品化なんだろう・・・

 

FW GUNDAM CONVERGE WHITE BASE & CONVERGE:CORE V作戦セット【プレミアムバンダイ限定】

食玩ですよ、ガム三個ついてますよ。でもってその値段って、まさしくエンドユーザーにとっては恐るべしガンダム産業で、作り手売り手にとってはありがたし公共事業みたいな世界だわ。

いやー、ちょっとだけ「ガンキャノンはいいなー」と思った自分は地雷原に足を踏み入れるところでした。だってねー、ガンキャノンだけで最低二個ほしいですから。しかしこれらは単品で出ていないらしく、もれなくガンダムもガンタンクもついてきてしまうセットだったようで、しかもそれが発売されていたのは二年前だったわ(まさに知らぬが仏で良かったというか)。まさかこのホワイトベースを二セット買い求めるなんて、とてもできませんわ。

 

 

明白な事実ほど誤られやすいものはないよ

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BS11にて再放送が始まった「名探偵ホームズ」が今日あたり、片渕須直さんが脚本を書き、宮崎駿さんが監督した『青い紅玉』にさしかかるはずです。同作品はもともと、イタリア国営放送局が発注した同国の会社から日本のアニメ制作会社がさらに下請け受注して作られたもので、日本では先行制作された2話分が劇場公開の形をとり、後に民放で26話が放送されました。なんでそういう変則的なことになっていたかはいろいろあるんですが、本題と関係ないので省略。

本題の「青い紅玉(ルビー)」は、コナン・ドイルの原作とは物語の展開が異なり、偶然それを手に入れてしまった少女を拉致しようとするモリアーティ教授から、ホームズが守り抜く快活でわかりやすい脚本。しかもシリーズ全般、登場人物が犬などの擬人化という実に先取りな設定。中年親父と少女という組み合わせはいかにも宮崎さんが好きそうな話で、後年「この世界の片隅に」を世に送り出すことになる片渕さんが書いているところがツボです。

モリアーティとの第1ラウンドを終えて少女を救い出したホームズは、彼女をベーカー街の自宅にかくまうわけですが、このとき少女はホームズのベッドで

「たばこのにおいがする」

「パパのベッドもそうだった」

とつぶやき、本能的にホームズが信頼に足る人物であることを確信します。少女は日頃、街頭でスリを働く浮浪児なので、人一倍猜疑心が強い(はずだ)から、このシーンは地味ながらちょっと大事な場面になるのです。

お父さんと同じにおいとは、ヘビースモーカーであるホームズが愛用しているパイプ煙草のけむりが染みついた部屋と寝具のにおい。あぁなんというおおらかな19世紀であることか。そして受動喫煙のじの字も語られはしない20世紀のアニメーション!

↑そこを言いたかったんだい

はてさて21世紀の現代、名探偵ホームズ自体はCS放送もあわせて何度目かの再放送になるのですが、いまこれを視聴する人の中には「ホームズだって女児連れ込み」だとか「受動喫煙許すまじ」とか言い出すんでしょうか。もしそうだとしたらこの番組そのものがもう、「子供に見せられね」のレッテル貼られかねない。

 

 

79→17

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「機動戦士ガンダム」がロボットアニメの存在に様々な変革をもたらしたことを今さら書く気もありませんが、これが「THEORIGIN」としてリメイクされるに至り(至ったけどまだガンダム自体が動かないんですが)、変革に変革を加えるとこうなんだなあと思わされるのが、プロモーションとして作られた「大地に立つ瞬間」の構図とCGです。安彦良和さんが自ら手掛けたラインがわかる柔らい表情ながら、模型立像がフィードバックされたディティール。

対する最初のこのシーンは、もちろんガンダムの頭部と顔が持つ複雑な線を表現しながらも、作画の技術はここまでが精いっぱいだったことが見ただけで感じ取れるし、カット割りを駆使して立ち上がりに移る動きの無理をうまく打ち消しています。どっちがどうという優劣の話ではなく、この造形をどのように動かそうかというイマジネーションが絵コンテに表れたときのセンスなのですが、ここだけ切り取ってみて、最初のシーンというのはやはり緻密に描かれていたんだなと感じます。

でもってこの両者の描き方に一つ、決定的に異なるものがあって、今頃になってそれに気が付いたのですけど、これを続けると長くなるのでいずれ紐解いてみようと思います。

ロケーション

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さて、このシーンで「何というアニメーションであるか」、そのタイトルを言い当てられますか?

一枚め、二枚めとも、別々の作品です。それぞれドラマの展開上、背景は実在の街を描いております。

蛇足ですが、全く関連性のない作品同士ですけど、一つだけ共通項があって、確か監督が同一人物でした。

判った人はコメントをどしどしと!

月面基地のある風景

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宇宙航空研究開発機構が10年前に飛ばした月探査衛星「かぐや」の観測データが解析され、月の地下に総延長50キロに及ぶ空洞の存在が示唆されました。

という内容のニュース記事

太陽系スケールでいったらほんとに見上げる距離でしかない月ですが、アポロ計画によって送り込まれたわずかな人間以外、まだ未踏の地と言っても過言ではない。

単に見上げるだけの距離がそれを阻んでいるのです。その意味では月における人類の活動というのは空想科学の時代を脱していないけれど、とてつもない昼夜の温度差と宇宙放射線からの防護という条件が、この空洞で賄える可能性があり、月の資源開発であったり火星探査への橋頭堡であったり、様々な空想科学を現実のものにするための展望が開けるかもしれません。

月面基地と言えばいろいろ出てくる中で、「謎の円盤UFO」に登場したムーンベースは、70年代初頭に制作され80年代を描いていました。接近するUFO迎撃とはいえその都度核弾頭撃っちゃうのは疑問ですけど、常駐司令官や管制オペーレーターが女性という設定こそが、今思えば最も現実を先取りした描き方でした。月面基地建設が具体性を帯びてくると、先進国の利権や都合でもめ事も起きるのでしょうけど、今回のニュースは宇宙を見上げる良い機会にもなったと思えます。

ただこういうときに限って、明日が新月ですから、夜空を見上げても月は出ていないんだよこれが・・・

真理の扉

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1911年10月3日、アメストリス国東部のリゼンブールにあった実家を焼き払い、12歳のエドワード・エルリックは弟で10歳のアルフォンス・エルリックとともに、賢者の石を探す旅に出ました。同国にて発達していた錬金術の禁忌を破ったために、兄弟は過酷な運命に翻弄されていくのですが、艱難辛苦を乗り越え大義を成し遂げていくのが「鋼の錬金術師」の物語。原作者である荒川弘さんの構想では、エドワードは米寿で天寿を全うするそうです。

ということは1987年まで存命だったと(ただしこの暦は「大陸歴」というものに準ずる)

何度かアニメーション化され、原作漫画も2001年から2010年にかけて連載され完結しましたが、ここへきて特撮映画として年末に封切られるというから根強い人気を持つ作品です。まあ根強いだけに特撮版のキャスティングにはだいぶブーイングも出たそうですが。

かく言う我が家でも、登場人物の一人、ロイ・マスタングに関しては「及川光博さんでないとだめでしょー」と、それこそ映画の企画が公になる以前から母娘らが騒いでおりました。実際にはディーン・フジオカさんなわけで「それはー・・・ちがうけどしょーがないかー」というあきらめムードで、もうその時点でエドワード役なんかほっとけや状態です。

この手の映画化は、なんだかんだ言って「味が出せるかどうか」でしょうから、観てみないことには何も語れない。実は全然期待もせずにどうせこの布陣だしなあと夫婦で観に行った『銀魂』が、予想を大きく裏切る面白さだったので、上手に転がってくれれば『鋼』も化けるかもしれません。

 

 

 

コスモスに君と

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1980年のアニソンですが、インターネットを探すと様々な人がカバーして歌っていることを知りながら、その中の「茂木ミユキさん」の歌声が突出して素晴らしいなあと感じました。したら、youtubeにおいてアップロードされている彼女のカバー楽曲のなかではダントツの一位なのだとか。

ライブ以外のリミックスされた仕様はこちら

1/fゆらぎ という、心拍のリズムや鉄路を走る列車の音や川のせせらぎと同質の心地を与える声の持ち主だそうです。そういった声帯を備えていた歌手は過去にも沢山いるのですが、80年にこれを歌った「戸田恵子さん」も同様だったのではないかと思ったりするわけです。どっちが好みかと言えば、なんだかんだ言ってオリジナルの方なんですけど、今考えるとこの頃の戸田さんは20代前半だったのねー。

華の神酒~ハナノミキ~

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J・J・エイブラムスが「作らせーっ」て言うんだからやらせればいいんですが、彼が「怪談とホラー映画」の微妙な違いがわかって、「ましてやホラーはスプラッタームービーではなく」と言えるような人ならば間違いはないような気がします。

ああ、君の名は。はもちろん怪談でもホラーでもないですよ。でもハリウッドが束になってかかってきたら、たぶん新海誠のセンスとは異なるものが出来上がることは避けられない。

こればかりは習慣も宗教感も異なる国のセンスだから仕方のないことですが、しかしエンターテイメントもやり過ぎたら引くじゃないですか。ご婦人方が絶賛した「ゴースト ニューヨークの幻」なんか、途中までは解るけどクライマックスで一気に嫌いになる作りなのです(俺だけか)

ハリウッド版には「越えてはならない壁」を意識してほしい。とか言ってて出来を見たらアニメを実写化してしょーもないもんやっちまう邦画より素晴らしかったら恥ずかしいけどなあ。

謎の仮面ライダーV3  Ω

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V3誕生と共に忽然と現れる彼の専用マシン・ハリケーンは、設定においてはダブルライダーから贈られたものとされています。この考え方には異存はありません。が、不測の事態から誕生させるに至った3人目の仮面ライダーに対して、ここまで手際よくバイクを用意できるのか? という疑問は自然に生じてくるものです。ハリケーンはV3の誕生とは関係なく、サイクロンを引き継ぐアイテムとして既に完成していたと考えるのが妥当ではないかと思うのです。

ハリケーンのデザインは当時のスズキのデザイナーがベースを手掛けているお話は有名ですがそれはさておき、旧サイクロン、ニューサイクロンからの変遷としてはドラスティックに変化しており、それでいてニューサイクロンの格納式フロントウイングを押し進めた安定翼とブースターなど、サイクロンシリーズの強化策が各部に盛り込まれています。これがまったく無縁のXライダーにもつながり、クルーザーのフロント推進レシプロポッドにもつながっていく想像もありますが、それもさておくとします。

ダブルライダーの次期マシンとして立花レーシングで(スズキの協力も得ながら)開発されたというハリケーンの出自は明確に説明できますが、もしそうだとすれば、この形に落ち着くまでのトライ&エラーもあったかもしれない。

そんな発想から、ひょっとしたら「四代目サイクロン」のテストベッドもあったんじゃないかと、サイクロンカラーに戻して、風車も外して、後部安定翼も無くしてしまうと、案外サイクロンっぽく見えるような気がします。でもなんとも地味。本郷猛だとそういうことは頓着しないでしょうけど、一文字隼人なんかは「もっと見栄えのいい色にしようぜ」とか言いそうじゃありませんか。こうして開発過程で風車や安定翼を追加しながら、カラーリングも一新されたのでは・・・?

しかし、すると、車体横の「V3マーキング」は、なんで最初から描かれているのだ? という問題も残ります。それについてはV3改造手術の合間に藤兵衛さんあたりが仕上げたのでしょうけれど、旧および改造サイクロン(初代)、ニューサイクロン(2代目)に続く「3度目の変革」として、これに関わった幾つかの出来事、何人かの人々を示すVariousという言葉が使われていると、つくばーどは非公式に解釈しています。

 

ロボそっちのけ

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 『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』 

エヴァンゲリオンぽい画面やらモビルスーツ然としたパーテーションラインだらけなリデザインのディティールとか、やっぱりなーとがっかりもしたのですが、格納庫のこのシーンだけでそういうところに目をつむろうとも思っちゃうわけです。

ホバーパイルダーもジェットパイルダーも、Z本体より好きなのです。

超合金魂よりもはるか昔、ポピニカシリーズは高くて買えずとも、プラモデルのホバーパイルダーはどうにか小遣いの範疇で手に入れることができて、それこそとても買えないジャンボマシンダーなんかどうでもいいやと満足してました。

そこに追加されるジェットパイルダーは、ホバー機がぼろくそに破壊されてしまった番組ではありえない、2機のパイルダーを並べて眺められるという、当時の子供としてはマジンガーZ対デビルマン並みの自分イベントを展開できたのです。

そこを突かれるとは「やられた」「やりやがったな」でした。

Zの10年後という続編ならホバーが飛ぶのはおかしいとか、以前の予告映像に対してブーイングしていた人がだいぶ多かったようですが、溜飲が下がったのか上げた手を降ろせなくなったのかは定かではありませんね。