Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

凝り性の意匠

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「獣奏剣」が届きました。

何のアイテムかと言えば「ドラゴンレンジャーがドラゴンシーザーを召喚する」ために用いるダガー。1992年のスーパー戦隊・恐竜戦隊ジュウレンジャーは、衣装やらツールやらのデザインに秀でたものがありましたが、6人目を登場させたり、いわゆる2号ロボを単なる1号ロボのパワーアップパーツだけとして扱わない独立した活躍の場も見せるなど、目を引く場面が多かった。

それにしたってドラゴンシーザーにゴジラばりの動かし方をさせるかと思えば、変形した剛龍神なんか戦隊ロボ屈指の男前なんですが、それに輪をかけて男児用なりきり玩具のデザインと音声再現は凝りに凝っており、商品を売るというより作り手が趣味全開でやっちゃったんじゃないかという出来栄えでした。

それの「15歳以上向け」(笑)版は、つまり子供向けサイズではない一分の1再現。各部のパーツに金属製品を使ってわざと重くしているし、当時のチップよりも高性能化した音源記録は電池の続く限り奏でるし(当時の玩具は長時間収録できなかった)、安全対策として軟質樹脂を使った刃にも金属風塗装が施されているしの凝りようです。

付属のライナーノーツをみたら、当時は知らなかったけれど、後に超合金魂シリーズを手掛け、うちの家計を苦しめやがった(失礼)野中剛さんの作品でした。その制作記は、やっぱり「こういうのを作りたい」という凝り性ぶりが延々と綴られていましたよ。しかしこの商品自体がアメリカのパワーレンジャーものとしてリリースされた経緯があり、その再販だというのはコスト的に商売っ気あるなあとあきれるばかりです。

遠い昔、はるか彼方の銀河系で・・・

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本国で「エピソードⅣ」が封切られてから、今日でちょうど40年。日本での上映はさらに1年後ですが5月25日ではないので、あわや来年、スズキエスクード誕生からちょうど30年という日とぶつからずに済みました。

宇宙活劇物はそれでも、この映画以前は欧米でも躊躇するジャンルだったかもしれず、この映画にしたところでダース・ベイダーのあの不細工な造形だったら、まだ「超電磁ロボ コン・バトラーV」のデザインの方がましだろうと思ってました。

しかし特撮づくりの本気度が違い、その特撮にしたところで日本では仮面ライダーもウルトラマンも休止していたアニメーション台頭の時期。それらがサブカルチャーにさえ引っかかっていない時代に、スターウォーズの封切りは「こんな単純明快な物語をここまで見せる」と、映画雑誌の記事だけを頼りにしながら驚かされたのです。この時点では、まだ放送前の「無敵超人ザンボット3」を知らないわけですが、せめてザンボットが先に来てくれていたおかげで、同年暮れの『惑星大戦争』を観てしまって大いに落胆したダメージをいくらか和らげてもらえた記憶があります。なにしろアニメーションの方ではすでに「宇宙戦艦ヤマト」から時間が経過していましたから、あれがあるのに特撮だとこれ?(惑星大戦争)という出来栄えだったので。

スターウォーズが少なくとも9つのエピソードで大枠を構成しているという話は、日本公開のあとに知ったことでした。なぜいきなりエピソードⅣなのだ? という疑問は当然、好奇心を持続させる仕掛けにはまったものでした。ただ当時、ジョージ・ルーカス氏でさえ「資金がないから全部作るのは無理なんで、6作くらいでやる」といった発言をしていて、その6作をすべて観終えるのに2005年までかかるとは思いもしませんでした。そしたら昨年から残りの3作が始動するなど、そういう時間軸で世代を超越して楽しめる大河ドラマだったことを痛感します。

振り返ると、エピソードⅣでまだ自身の素性も知らない少年ルーク・スカイウォーカーが閉ざされた人生に悶々として、空虚な心境で暮れてゆく空を眺める姿は、当時の自分を見ているようだなあとあらためて考え込んでしまいます。この映画は、来年も「日本公開40年め」という話題を引っ張れますが、なんだかわかんないけどすごいのがアメリカで出来た。というインパクトは、特撮からアニメーションに移行していた自己内カルチャーに強烈な一打を叩きつけてきた出来事でした。

一つ確かなことは、ほんとに遠い昔の出来事になっちっゃたよという歳食った自分(笑)

 

敵を欺く影、影、影!

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宮古で仕事が早めに終わって時計を見たらば、仙台のレイトショーに何とか間に合うということで、「破裏拳ポリマー」を観ようとひとっ走りしましたですよ。冒険活劇だけに冒険しちゃって、東北じゃ仙台の1館でしかやっていないのですよ。いやしかしあんなの(笑)に約2時間もの尺で映画作るとは。と驚きですが、2時間あればまあまあ見せ場がちゃんと確保できるものだなあとちょっと感心。それでもポリマーのあれとかそれとかこれを描ききる余裕はなかったようです。

でも、ドラマの仕立てはそこそこ面白かった。格闘をやる人の目から見た場合、破裏拳の形であるとか組み手の良し悪しがどうとかあるのだと思いますが、まあいいんじゃないかなと思えました。ただやっぱりこのスーツがかっこわるい。正面から見るとどんぐり頭なポリメットもかっこわるいのでした。

ビギニングの時代

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アトムザ・ビギニングのコミックスやテレビアニメーションを見ていてふと気になった。この物語は「いつの話なのか?」。ドラマの骨子は「鉄腕アトムの誕生前史」なので、アトムが誕生した2003年よりも過去のお話だとは承知しているのですが、どのくらい遡るのか筆算したら、なんと1980年代半ばでした。いやそれすごいわ、その当時だと筑波の工業技術院(今の産業技術総合研究所)でも、自律型で自立型の2足歩行人型ロボットはまだ形になっていなかったはず。

ホンダのASIMOの前身となるEシリーズはその頃すでに開発着手していたようですが、公式に世に出たのは96年のE2から。それだってA10‐6と比較したら足元にも及ばないレベル。なるほど天馬午太郎とお茶の水博志だけでなく、練馬大学の学生たちは半端じゃない天才なのです。特に天馬くん、この作品では飛び級を5年分重ねて大学院生というただものじゃない設定。彼は1966年生まれだそうですから、お茶の水くんなんか僕と同世代だったのかと二重にびっくりです。

謎のTB2号搬送POD

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僕は昔から「ポッド」と呼んでいますが、多くの人には「コンテナ」とした方が馴染みがあると思われます。これこそがウルトラ警備隊にマグマライザーを配備させ、搬送能力としてウルトラホーク3号をあてがうこととなった元祖。エレベーターカー(高速エレベーターカー)は最初に搬送された救助ツール。1号車から無線操縦される2号車以降合計4台が格納されています。3号車が不調の末アクシデントで大破し、急きょ4号車を繰り出す展開がリアルさを演出していました。

ところがですよ。玩具ではちゃんと3台収まっていたからスケール的な疑問を持たずに過ごしていたのですが、この搬出シーンを見ると、車両としてはかなり大きい。こんなのほんとに4台も搭載できるのか? ポッドの鉛直方向、左右に立てかけでもしないと格納しきれないような気がします(Thunderbird are Goではポッド内で組み立て式の超小型になってましたが)。先駆者がこうなんですから、マグマライザーとホーク3号のことはもう不問にしちゃってもいいでしょうねえ。

苦節十六年

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つくばーどサイトのコンテンツに、可能な限り飛行機と船舶類を除外したビークル博物館を開設していますが、さらにその枝コンテンツにあたる「仮面ライダーの専用マシン」というコーナーで、ようやく昭和ライダー分で欠けていたVマシーンを掲載することとなりました。このコーナーの最初の掲載が2001年4月のサイクロンからでしたので、16年もかかりましたよ。

しかし実は、Vマシーンについてはジャンク品をもとに、ハーレーダビッドソンのパーツを寄せ集めてレストアを行うつもりだったのです。で、この作業が遅々として進まないうちに、フィギュア物としてリリースされてしまったのは痛恨事でした。などと言いながらまあ加えてしまうんですが。

ところでこの商品が届くよりも早く、販売元から謝罪メールが入りました。

なんでも、同梱されている仮面ライダースーパー1の武装であるエレキハンドの「右手のスイッチの色分けに塗りミスがあったので、あとで修正品を送る」とか。

いや、何を言われているのかわかんなかったです(腕側の基部の小さなボタンの赤と黄色を塗り違えたとか)。クレームが入ったんでしょうか。調べに調べてどういう塗りミスかようやくわかったけど、そんなのこっちで塗りなおしてあげるし。そもそも使わないし・・・

さてこのライダーマシンの欄も、ここまできてもまだコンプリートには至らない、何台かのバイクがあります。ドラグサンザーとダークレイダーは生理的に受け付けないので放置していますが、それでもあと3、4台不足。いつになればそれらが埋まっていくのか、定かではありません。

そんな折、メカコレクションでのシリーズ化が始まるとか。こっちはどうなるのか。全車種揃えるなんてことが実現するなら大したものですが。

宇南山への遠い道

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連休です。暦以下の、と冠付いちゃってますが。

こんなもん手にしてしまったからには、宇南山公園(存在しません)とか飯田線の田切駅(実在します・・・って、今さらな話だね)まで持って行って撮影なんかしたい衝動に駆られるんですが、椎間板も久しぶりに悲鳴を上げているので無理なんだよなあ。

4号か5号で焼いてこそ・・・

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だからってこんなのにわざわざトライX買ってきて万全な撮影なんてやってらんないです。

行楽の準備に

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イギリスじゃこんなのが売り出されて人気らしい

こんなの(なかなかの値段だ)

とはいっても、スターウォーズのファンでないと、この味わいは理解できないかもしれない(アイアンマンもあるらしいけど)

 

だから僕らの場合だと、どうせならこんな奴の方がいいなあと(パイルダ―型鍋を載せる、という別デザインがあっても良いかも)

もっとも、これで調理って、どんな料理をやってもかなりブラックだけどね。

 

「いま」でした

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東日本大震災前の、仙台赴任直後に書いていた「蒼い残像」、二年前の年末に駆け込みで綴った「もうひとつあった2015年」。気まぐれに時折読み返してきた石渡治さんの『パスポート・ブルー』の物語とリアルな時間軸がクロスする、今のところこれが最新で最後のタイミングになります。仙台で高校生次代を過ごした主人公・真上直進はその後アリゾナ州立大学を経て日本の宇宙飛行士選抜試験に見事最終選考で落選(笑)。民間のミッションスペシャリストになっています。

それを収録した単行本11巻は、大半が前年の選抜試験に明け暮れていて、2017年春の場面は最後の20ページだけですが、おぉ、奴ら今ちょうどNASAで専門訓練に入ったところかと思ったりできるわけです。物語は最終巻に引き継がれていきますが、その12巻はいきなり2020年に跳んでしまうので、次にブログで扱えるのは少なくとも3年後。またしばらくしたら読み返しとなります。連載が1999年から約2年でしたから、ずいぶん長いこと楽しませてくれています。