2009年10月29日
WESTWINが手に入れようとしていた第4のエスクード。まあ個体数も少ないし、探し出す時間があるかなと思っていたところへ、狙った通りのTA51W(5MT)が転がり込んできました。それも地元福岡から、うちにあるという連絡を受けての電撃的な回収劇でありました。
しかし、3年間放置の不動車にて、セルモータは動かず。さらに6インチのボディリフト車という、蓋を開けるとまたハードルの、いかにも用意されていたかのような筋書きのないドラマの幕開けです。 まずはセルモータのリンク品を発注し、その間TA51Wの基本性能についての情報収集が行われました。
10月25日、後藤選手と島監督から「エスクードが3年振りに目覚めました」との連絡がありました。復旧作業の第1段階がスタートです。以下が後藤選手のメモ。
①ガソリンが満タンで放置されていた為、抜き替え作業(かなり腐っていました)
②シリンダー内の油分が切れていた為、プラグホールからオイルを流し、クランキング。
③セルモーターが壊れていた為、中古品に交換。
そして最後にエンジンオイル交換!
そうなるとやっぱり 当然~エンジン始動
「3年ぶりに目覚めたエンジンは、数回のクランキングで難なく始動。しかし煙もくもくでした。近場を試運転走行チェック。予想以上に、トルクがあり今後の走行に期待大です」
次回の作業予定内容は、リアのハブベアリングの交換、ボディーリフトの撤去、油脂類消耗品交換。その間、時間をみてボディ加工の打ち合わせを行うとのこと。
「正直、エンジンが起きほっとしておりますが、3年間も放置されていた為、車輌各部にかなりの不安があると考えております。まぁ~難しく考える事は得意ではないのですが(笑)。あらためてスタートラインに立ったな!ってちょっと感慨深げな今日でした」
E-376から始まった、闘うエスクードの道のりは、とうとうここまで来ました。狼駄ことシン大尉の白狼が退役し、赤いトライアルマシンとして復活を遂げていったドラマは、お弟子さんの世代に引き継がれて走り始めようとしています。ここから先はリアルタイムのドラマ。
監督もいくつかの仕掛けを企んでいるようですから、2010年の舞台が今から楽しみです。