事の起こりはESCLEV・・・ではなく、SUZUDASさんの昨年のブログ。まったくもって恐るべきアンテナの切り巡らせぶりです。そういうことであればと、こちらでは捜索隊を編成しようという展開で、北海道在住のかわねこさんに「機会があったらエスクードの慣熟運転を兼ねて見に行ってください」と依頼したのでした。
かくして、ちゃちゃワールドに展示されている「スズキ ヴィトラ」の姿を確認するとともに、その出自について調べることができました。が、世界の木のおもちゃの館が開設される時に、ドイツのザイファート社のものを買い付けてきた。という、流通品ではないらしい程度のことしか判明せず、さほどの進展にはいたっていません。
しかしそれで諦めないかわねこさん。博物館のスタッフに、買い付け当時の記録が残っていないかどうかを調べてもらうことをお願いしてくれたそうで、再び気長に待てる楽しみを得られました。ザイファートって、人の苗字のようですし、木工品メーカーというより、個人の工房っぽい雰囲気がします。
コンバーチブルの幌の解釈がなぜこうなったのかは謎ですが、おそらくは幌車タイプの自動車に対する既成概念が混じってしまったのでしょう。そこを差し引いて、この造形は実物を観察しなければ再現できないかもしれないという部分と、ひょっとしたら昔発売されていた日本の電動ラジコンを参考にしやがったか?という処理の部分とが錯綜しているように思います。
でも、ここでもまたヨーロッパにおけるエスクードへの認知度の高さを突きつけられた気分です。もちろん、嬉しいことなのですけどね。