牛タンの陣営が組まれるというのは、誰かしら仙台にやってくることの表れです。誰がやって来たかというと、この後ろ姿でわかる人にはわかる、沖縄のエスクード乗りで山girlでフォトグラファーのマミポコさんです。高山植物の撮影に乗り込むとのことで、端から見たら重装備を背負って仙台入り。その装備はとりあえず宿に放り込み、お約束の牛タンを食いに出かけるのでした。当然BLUEらすかるにだって乗りたいだろうから、今回は郊外のお店に雲隠れします。
などと書くとかなり誤解を招きそうですが、どうせ告知したところで金曜日の夜なんかにゃ誰も追いかけてこられるわけがない。とタカをくくって豪勢に晩餐を始めるものの、牛タンと聞いて食いついてこないはずのない男が一人。この時点で川崎の駅から仙台を目指して駆けつけようとしております。もちろん、おいら抜け駆けなどはしませんですから、席は3人分確保してます。しかし夜会スタートが19時。3人目の到着は21時と、ばかやろー、どうやって間を持たせるんだの展開に。
うまそうなものはほぼ食い尽くして、満腹感の中まだ、あおいろさんが到着しない。仕方なくデザート系に手を出すかと品書きを見たら「チョコヤッコ」とかいうのがある。かなり危険な香りがする。そりゃもう話の種に食うしかないだろうと、注文しちまいましたよ。いやこんなのババロアかムースだろ?と思って食ってみたら・・・かなりビターな豆腐だっ! そしてこれを二人がかりで何とか食い終えても、仙台駅からタクシーに乗ったはずのあおいろさんが来ない。
なんとタクシーの運転手が、住所と電話番号を伝えたのに道順がわからないという。もうめんどくさいから彼の分の牛タン注文しちゃおうぜ。と、ラストオーダーも近いのであおいろさんに電話を入れて食いたいものを聞き取り、それらが食卓に並んだというのにまだ本人が来ない。何をやってるんだ仙台のタクシーっ。あとで聞いたら、らちがあかないので途中で乗り捨て、別のタクシーに乗り換えてきたらしい。
かくしてラストオーダー時刻直前にあおいろさんがたどり着き、看板まで賑わう3人を、お店も和やかに見守ってくれたのでした。