この頃から今まで、ずいぶん走り込んじゃったものねえ
珍しく後藤誠司君から電話がかかってきまして、彼のレース用エスクードの改良について相談を受けました。
が、それを書き出したらやっぱりウエストウインにとっては企業秘密的によろしくないと思われますので、以下の対話はだいたいホラだよという前提で進めていきます。
「雷蔵さんが今回の61復旧の記事に書いていた、インクリースマシーンってどんなパーツでしょうか?」
ええっ? いきなりそこですかい!
いやー・・・あれは3分しか使えないしタイムオーバーすると超高圧電流噴出で車自体が蒸発しちゃうからやめときなさい。
「マーキュリー回路というのは、電装か燃調に使えるやつですか?」
いやいやー・・・あれ原理わかんないし真空地獄車とか空中地獄車とかやったら君のクルマも潰れちゃうからよしなさい。
「それじゃ超電子ダイナモ・・・」
いやいやいや・・・そもそも君のエスクード、Sマークはずしちゃってるじゃん。あれが無いと起動しないからいけません。
第1戦の敗退が本当に悔しかったのです、彼自身。だから彼なりにTA51Wの改良について思うところがあるのも当然だし、このタイミングで尋ねてくるのは本日開催の第2戦を付け焼刃でどうにかということではなく、今後遠征するJXCDも視野に入れてのことでしょう。
もちろん対話の内容は上のようなあほな展開ではありません。このレベルの対話をマジにやっていたら、島監督からぶっとばされます(たぶん島さんなら2つくらいは知っている)
「まだまだ僕自身がコーナリングを極める余地があると思っているんです。だけど車の方も何とかしたいんですよ。ハイパワーな別の車に乗り換えるという選択肢はありません。うちはエスクードで戦っているチームですから」
このやろー、泣かせるじゃねーか。どうあってもこちらに背中を押させたいということか。
しかしこちらは助言者であり、指揮官は監督です。どのような裁定が下るかは何とも言えない。けど、後藤君もツボを押さえて言ってくるよね。そんなふうに懇願されたら、僕は背中を押してあげざるを得ません。
第2戦の経過がどうなるかはともかく、そろそろそういう時期が来たのかもしれません。ということで、懸命な方々にはおおよそ察しがつくと思われますが、やるしかないよね。ブローアップ!
編集部注 ここから一旦、コメント欄をお読みいただき、時間経過を脳内補足してください。
そんな外野の心配をよそに、後藤君はコンセントレーションぐだぐだで参戦の末、1秒半の差をつけられ川添哲郎君に負けたようです。
ドライバーのメンタル特訓が先だ。