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  ~懲りない傾向~

強靭化への道のり

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河川だけでも68の川で堤防の決壊があったと。

宮城県や福島県で氾濫が起きた阿武隈川などは、今年が河川改修着手から100年目という節目でした。100年絶え間なく堤防を作り川床を広げ深くしてきても、たった一度の台風で大きな傷痕を刻まされる。国土強靭化計画なんてまだ始まって4年目でしかなく、人々の記憶も含めて、災害への備えも対策も道のりは遠い。

台風なんて年内、あと何回か来るかもしれないし、間違いなく来年以降も来る。インフラやライフラインの作り方と維持の仕方は、もうやり方をドラスティックに変えていかなければ同じ被害の繰り返しは避けられないのですが、それこそ道筋が見えてきません。

地方で采配を振っている国の若い指揮官たち何人かと、昨年だったら直接訪ねて行ったけれど今は電話で覗うしかなくて、彼らと話をさせていただいて、苦労していることを痛感しました。でも彼らの部下も苦労に身を投じ、最前線の人々はもっと大変な思いをしている。復旧を待つ被災者たちはそれをも上回る辛い日々を過ごしている。それはあの震災の時に僕も経験したからよくわかる。

じゃあお前は何してんだよ。と問われると、昨年までの自分と今の自分が、彼岸と此岸の大きな違いの立ち位置にいることを知っただけです。