ウルトラホークシリーズは地球防衛軍の超兵器の代表格です。分離式大型攻撃機、宇宙往還機、強行偵察機(疑わしいけど超大型輸送機も)などの用途別配備が行われ、ウルトラ警備隊が運用して侵略者を撃退するのは言うまでもありません。
何が超兵器かって、いろいろありますが今回は操縦席の話。1号は3機分離式のため操縦室が3か所存在しますが、α号には警備隊6人が全員乗り組めます。6人? モロボシダン着任以前から6人分座席があったんだ・・・
その疑問はあまり重要な謎ではなく、1号はα操縦室の広さがうまく活用され、どうやら座席数も座席位置も作戦によって変更可能な仕様ではないかと思われます。
クラタが操縦した折、1号はクラタ1名だけでの運用だったこともあるせいか、操縦席が機体中央に設定されているように見えます。警備隊の隊員たちが乗り組んでいる場合と、明らかに着座位置が異なります。しかしそれは些細なことです。
それを語る前に、ホーク2号の操縦室に見られる技術の片鱗。発進サインを送るキリヤマの後ろで、なにげに待機するアンヌですが、2号は発射体制に入っており、サイロ内に直立しています。2号の操縦席は、機首より少し後方の多段部分(2号自体は単機ロケット)に備わっていて、サイロ内で直立するということは、着座しているキリヤマはともかく、平然と立っていられるはずが無いのです。窓ごと回転させるとしたら「90度回したあと180度転回」しないと、こうはなりません。
そんなことは「できる」のがウルトラホークの超兵器度なのです。そればかりか、1号から3号まで、彼等はパトロールであろうが戦闘であろうが、誰一人シートベルトをしていないのです。これはもう、隊服の背中側とシート側で「超科学技術」による隊員の体躯の固定が成されているとしか考えようがない。キリヤマなんて、この着座のホーク3号でクラタの1号と血の気の多い空戦をやらかすのですから、いかに座席の固定技術が超科学技術化であるか、想像しなくてはなりません。
後のМATでは3点式、平成防衛チームの戦闘機には、レカロシートと4点式くらいのベルトが装備されています。写真はCREW GUYSが運用したガンウインガーに装填されるコクピットユニットのガンローダーですが、操縦席回りもよく作り込まれています。シートに関しては現用戦闘機のどれよりも座り心地が良いのではないでしょうか。それだけにウルトラホークの操縦室は、1号、3号においては機体に対して破格の広さという設計も見どころといえます。