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  ~懲りない傾向~

振り返ったら33年

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エスクードのデビューが、ではありません。僕がエスクードに乗り始めてから、33年が過ぎようとしているところです。僕が乗った最初の個体は、89年に誕生1周年記念として全国400台限定で売り出されたTA01Wでした。5月に発表され、即座に注文して乗り出したのが6月下旬です。待たされたようでも意外に早い。それよりもデビュー後ずっと「かっこわるい」と言い続けてきた僕が、突如、即座に注文したというのが笑い話もいいところなのですが。

この年の夏、オーストラリアンサファリに同じ1600cc8バルブのエスクードが、国際ラリーにという意味でも初参戦し、このレースから設定された同クラスでの競技賞でクラス優勝を遂げました。尾上茂さん(写真を見ると若いよねえ。33年前だから当たり前なんだけれど)による挑戦。エスクードとレースと言えば、ゲームに採用されたヒルクライムの奴の方が有名でしょうが、あんなのは覇道の域で王道ではない。自分が乗っている個体と同じ型式が走った事実が大事なのです。

こればかりは月日の流れで仕方がないことで、いま、TA01系を「いいクルマ」と評価してくださる人々も、大半が所有車ОBであるか、車自体を見たことのない人になってしまいました。かくいう僕自身、所有している01Rは2型で16バルブ化されています。現役で1型や2型にずっとお乗りの人も皆無ではないと思いますが、それらは本当に貴重な存在です。どこをどう比べても現行のジムニーシエラがあらゆる性能比で上である事実があっても、それはそれ、これはこれです。

そういう流転を経ながら、昵懇のチームが1型の01Rでレースを始め、現在は2型(3型?)の01Rを走らせていることは、同じ車種に乗っている者には大きな励みになります。それこそ昨今のダートラマシンとの性能比がダントツに不利になっていますから、エンジンがそのままのG16Aで戦う姿には頭が下がります。アピオのエスクードとウエストウインのエスクードには、33年の時を越えて繋がりを思い起こさせるものがあるのです。