基地での花見は八重桜に移り変わっていましたが、作戦室近くの枝垂桜はいよいよ見頃です。まあ例年ひとりで見物してるだけなんですけどね。
でもまだBLUEらすかるの冬装備を解くことができません。できないんだけれど、後輪のスタッドレスが、もう山がなくなってきてるんだよな・・・
あらためて「接触編」「発動編」を考えると、こんなアニメーション映画なんか大嫌いなのよ、と言いたいのだけれど、たぶんそれは「めぐりあい宇宙編」のベースとなった「脱出」くらいの大団円でちょうど腹八分目でいられたからなのだろうと感じます。伝説巨神イデオン以前に、無敵超人ザンボット3が先鞭をつけていたようにも思いますが、総監督さんの「今」を拝見するに、まさしく若さだよなあと絶句する一方で、こういった作りは、幼くしてでも戦争体験者であればこその感性なのかもしれない。戦後の世代もけっこうこれに追随しようとする作品を産み落としてはいますが、到底敵わない。かく言う僕が「脱出」あたりで腹八分目になれるのも、戦争を実際には知らないからなんだろうと思わされます。
さらに言えば、「ライナー・ノート」や「だから僕は」などの当時の著書を読むと、どれだけかの脚色とフィクションを交えながらも、戦後から高度成長の時代にかけてガツガツと突き進んだり挫折したりを繰り返したハングリーさが、豊かになった時代に育った僕とでは違いすぎることもわかります。偏屈で歪曲しているというのではなく、透き通りすぎて鋭利な刃を振りかざさずにはいられない感性を圧し留めないジェネレーションという気がします。
だから肩で風を切っちゃったりもするんでしょう。たかが漫画映画と言われりゃ腹も立とうというものです。そういう発憤の頂点に作られた、本来打ち切られた4話分の、なんと後味の悪いことか。当時、インターバルを挟んでのダブルリリースを銀座の映画館で初めて観た日、打ち切られて良かったのかもしれないけれど、作り手としては納得できなかった仇討の成就なんだなあと、眉間にしわを寄せながらアパートに帰った覚えがあります。良くも悪くも、されどアニメーションという底上げを果たしたところは大いに認めなくてはならない。重箱の隅をつつけば、こんだけやっといて、最後の最後にセルを使った動画ではなく、実写映像を加工して組み込んじゃったのは動画の限界なのかよ? などと文句を言っていた記憶が蘇ります。
とはいえ、この作品すげー。と思わせたかったのではなく、アニメにハッピーなものや幻想なんか抱いてんじゃないよ。いい大人がそんなの期待するから裏切られるんだよ。というメッセージが込められていたのかもしれない。
里のソメイヨシノはどんどん葉桜となり、天狗の森の山腹も山桜に移り変わっていますから、桜前線を読むのが難しい年回りです。それでも花見を仕掛けてしまえば花見をするのです。幸いにも、つくばーど基地にはこれから最盛期を迎える八重桜があるのです。と、言い訳しちゃうぞと思っていたら、この八重桜がぴたりと満開になってくれました。枝振りはたいしたことないんですけど、満開は満開だぜ。
さらに、ここが重要なことですが、ここ数年我慢大会か罰ゲームの様相と言われていた厳寒の花見が、ことしは快晴で風もなく、日差しが出てきたら熱いじゃんという当たり年なのです。
ということは、絶好の行楽日和ってことで、花見をしますぜっと言ったところで大した集まりにはならないよな。などと、狼駄さんとタカをくくって出し物は少しでいいでしょと示し合わせたら、前夜になって次々と「行きます」コールが入り始め、たくさんの差し入れの茶菓子も集まってしまうのでした。
やべー、椅子出せ肉焼けお茶いれろっ(まあほ焼き肉以外はセルフサービスですが)という賑わいで、牛ステーキ肉に牛カルビ、ホエー豚バラ。さらに
「面倒で滅多にやらない手てこねハンバーグが足りないかも」が次々と繰り出されます。
狼駄さんといえば、焼き肉の味付けに醤油ベースで刻みネギをまみれさせるのが定番ですが、今回はこれを牛ステーキに施し、さらにバジルテイストも加味したバージョンアップが振る舞われました。
「こういうのを始めて17年になるけど、さすがに肉も高くなったね」
狼駄さんは一人ごちしながらも、昔と比べたら肉の質も良くなってます。変わらないのは仲間が集まってわいわいと雑談しながら焼きたての肉をつつくこの雰囲気。クルマの集まりなので飲むことはできませんが、焼けた肉があっという間に無くなってしまうのはいつもの通りです。
ATF交換している間、何気に見ていた雑誌の企画特集がこんなことをまとめていました。SUVの世界はコンパクトクラスに流れている(と、言う割にはポルシェ・マカンの大々的な宣伝なんですが、マカンは堂々たるミドルクラス)
ざっくり言うと全長4・6m以上、全幅1・8m(というよりまあ1・9m)以上のサイズをミドルクラス。全長でこれ以下からだいたい4・3mまでで全幅1・8から1・7m越えあたりをスモールクラスとしています。でもってこれより小さいのがプチクラス(なぜかFF主体という但し書きもついている)括りで、まあどうしたことかはさておきアメリカ車とヨーロッパ車を集めるも集めたりの展開。
ここにあがっているのがマカンをはじめBMWのX3とかキャデラックのSRとかアウディのQ5とかボルボのXC60とかメルセデス・ベンツGLKがミドルクラス。スモールクラスにアウディQ3、BMW・X1、フォルクスワーゲン・ティグアン、レンジローバー・イヴォーグクーペ、フォード・クーガなどがスモールクラス。ダメ押しにプチクラスとしてルノー・キャプチャー、ミニ・クーパークロスオーバー、プジョー2008、めずらしくここにだけホンダ・ヴェゼルが入っています(ちなみに国産車枠が別にあり)
ま、結論から言えば、こんな雑誌がスズキエスクードをハナッから扱うはずもなく、国産車枠にすら存在していませんので、念のためにサイズを記すと
全長×全幅×全高
4300×1810×1695mm
ホイールベース
2640mm
車両重量
1620kg
というわけで、ちょっと重いかなという部分が気になりますが、そういうことでしたら現行エスクードはスモールクラスということになります。重いかな、と言っても、それは僕の主観だけのことで、スモールクラスに上がっている各車と比べれば、ティグアン、イヴォーグクーペより重いだけのことで、標準と言えば標準に収まっています。軽いと言えば1・4トン台のベンツGLAというのも扱われていますから、まんなかくらいのウエートなのです。
どうせスズキ、されどスズキ。要するにこんなんだったら、エスクードはSUVの世界に居てはならない。しかし今さらクロカン四駆の世界にも戻れない。だけど逆に言えば、あなたたちこそどっちでもなさそうな4ドアハッチバックじゃないの? というやつらもSUVという便利な言葉の中で擁護されているよねえと言いたくなるのです。
あっ、原稿の締切忘れてた。ここまで書いたけど書き逃げします。各車の寸法を覚えるので精いっぱいで、どこがどうコンパクトクラスの時代なのか、記事をちゃんと読んでこなかったので(だめじゃん)
入学式が正午過ぎに会場オープンとなり、気合いの入った親子(のうちの、むしろ親)はささっとそれぞれの席を取って撮影場所の確保。下手をするとホームビデオ用三脚まで立て始めるなんだそりゃな勢いです。しかし、式自体は午後2時からで、わずか30分。ところがそのあと学生の会の入会式がどうとか、明日からのガイダンスで全入学生向けオリエンテーションがこうだとかで、解散となったのが15時30分でした。この間、親御さんたちは会場となった施設に併設された喫茶店に殺到してどの店舗も満席状態となるのが必至なので、車で10分程度のところにあるこっちの街の営業所を訪ね、そこで一時避難させてもらって時間を合わせて戻って来ました。
問題はこの解散となった時間帯です。会場併設の☆いくつかくっついているホテルでディナーでも食わせてやろうかと思ったものの、17時30分までは閉店。市内の大半の飲食店もそうですよ、と営業所長に教えられ、ホテルディナーがだめならステーキの厚いのでも、という目論見もあえなく砕けるのです。
「それなら、いつもの通りに適当に走ってここかな?ってお店に入ってみる戦術で行けばいいんじゃない?」
と霰が言ってくれたので、そういうことなら彼女が自力で来られるエリアで探してみるかと、ほんとにてきとーに目抜き通りを移動し、思いついた交差点で左折し右折し、路地の裏手に潜り込んだところで、それらしき喫茶店を発見。コーヒーとワインとケーキと、イタリアン系の料理があり、喫煙席(これは僕のために必要なのだ)がテラス席に用意されているというおあつらえ向きなお店です。しかも年中無休だぜ。
どことは申しませんが、ここのオムライスはなかなかのものです。霰がオーダーしたドリアも「おいしいよー」とのことなので、戦術的には大成功でした。霰は食事のあと抹茶のシフォンケーキを追加したのですが、このケーキもまた、季節ものとして桜風味のトッピングが施されている洒落たシフォンケーキでした。
「お父さんって、こういうお店を探すときの勝率って高い方なの?」
「どうだろうなあ。ハズレなお店なんかそもそもブログには揚げる義理がないだろう? だめな店を引き当てちゃうことだって多いよ。特にラーメン屋が(仙台では)だめだね」
少し前までは、誰がどう見たって親子にしか見ようがなかったことでしょうけれど、娘もこれっくらいの年齢になって、こんな格好をしていたら、部下を連れてきた上司にも見えるようになっているんでしょう。なにより対話の内容が昔と違っている(それは書かねーよ)
そんな時間を過ごして、僕は再び数時間の道のりをひたすら走って作戦室へと戻っていくのでした。
総勢3300人とちょっとの入学式。その中から1人を見つけ出せというのはいくら親でも無理ってもんです。そこで会場の目立ちやすい場所で陣取りしてメールでやりとりしていたのに、一向に本人が現れない。どうしたんだと電話を入れたら
「学生は搬入口から大量に押し込まれちまいまして、もう席に座ってます」
そうかその手があったか・・・
もっとも、大学の入学式なんてわざわざ引率していくほどのこと無いだろうと考えていたのですが、父親母親そろって参列するのが今風なんですね。せっかくやってきて晩飯を一緒になんて予定しているところへ
「これから新入生歓迎会に行くから、じゃあねっ」
とかやられているお父ちゃんも見かけました。だから行っても不毛だよなあと思っているのです。が、霰の場合そこまでキャンパス慣れしていないので、このあと二人して隠れ家になりそうなお店探しに出かけました。