Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

Team WESTWIN Warriors#142

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TDA2020年シーズンは3月15日に開幕しますが、我々がかかわってからだけでもすでに10年。当然、他チームのドライバーも腕を上げ、参戦車両の性能も格段進んでいます。ウエストウインはそのような情勢下、車両の持つ素性をポテンシャルの底辺として臨む体制を変えず、基本路線は2台のエスクードで戦うことになります。その1台が、1600のレジントップ。これが・・・これがいまどきニューカマーなのかという意外性。

しかしそれ以上の話題性は、これをパイロットする梅津知浩くん。チーム内では「ところで高校の卒業はできるんだろうな?」と持ちきりですが、まだ玉石混合ながらウエストウインのドライバーとして登用されるからには、島雄司監督の眼鏡にかなう原石としての資質を持っていると思われます。

いよいよ仕上がったレジントップの最初の感触について梅津くんは

「僕の力不足で、まったく乗れていませんでした。(パジェロミニと比べたら)パワーもトルクもあるので、早く乗りこなしたいです」

とても素直な若者です。

島監督は

「ダートを走るリズムの組み立てに慣れていないので、後半になると集中力が途切れがちです。頭にも体にもスタミナをつけないといけないのは言わずもがなです。まあ一つずつ課題を消化して開幕戦を迎えますよ」

一方、梅津くんの先生のひとりとなった川添哲朗くんは、今回の練習走行後はちょっとしょげていたとか。箝口令敷かれているので書けませんが、あーそりゃーへこむわなーという何かをやらかしまして、久しぶりに監督の叱咤を受けたそうです。

いずれにしても、速いだけのチームではないウエストウインのカラーは、まだまだ継承されていくということですね。あっ、カラーと言えば、このTA01Rへの命名権をいただきましたので、黄緑色だし3台めのエスクードだし、

JADE‐Ⅲ 

「Jolly Acute Dirttrial Edition 3 ジェイド・スリー」と名付けることとします。

ジェイドというのは翡翠のことです。いや、いいんだよ黄緑っぽいのもあるよ。決してホンダのミニバンでもジュピターゴーストと遭遇した木星探査艇(Jovian Atmosphere Depth Explorer 3)でもないですよ。

と、その流れで行くと、川添君のTA52Wは

MINERVA‐Ⅱ

てことでいいですか。あっ、これもはやぶさ2に搭載されていた小型ローバーのことじゃないです。が、これについては木星太陽化計画の現地基地ではないです・・・とはさすがに言えない。ひとまず逃げを打って「Marvelic Ignited Novelty ESCUDO Racing Version Advanced 2」とでも呼びましょう。

 

 

充実の力量とそうでもない領域

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インドのマルチスズキによるS.PRESSОは、軽自動車よりちょっと大きいサイズで1000ccのガソリンエンジン。ふと高度経済成長期の親世代が乗っていた車たちのいくつかを思い出させる一方、インド発のビークルデザインなどの垢ぬけ方は、当時の日本以上に洗練されていると感じます。そこは20世紀末を駆け上ってきた日本のクルマ作りが下地になっているのだから、半世紀の進歩を一緒にはできませんが、まあ極端なことを言ったらインドは核を持ってるし(関係ないか)

ヨーロッパを意識し続けての日本のSUVがいろいろ訳の分からない迷走の末に、やっぱりステーションワゴンには戻りたくないという苦悩を抱えてクロスオーバーとかやっているうちに、アジアのあちこちから追いつかれてる。ちょっと変なグリルになっちゃったけどまだバランスの取れているビターラ・ブレッツァやS.PRESSОにそれを突き付けられている気がします。

とか生意気なことを言っている僕も、旧世代感覚なんだと思い知らされるのが、2代目ハスラーにも持ち込まれているセンターコンソールへの機能集中と、そのデザイン。やー生理的にこんなのいやなんです。だけど、そう思っている僕の方がもう遊び心の欠落で、古い感性なんでしょう。輸出先のアジアディビジョンに日本が含まれているのかまでは知らないんですが、ずっと以前からあったように街に溶け込んでしまいそうです。

比べて、外野の予想とはいえエスクードの次のモデルのこれは・・・ひどい。ざっくり言えば、初代から二代目に移行した時ほどのインパクトもないのに、ひどいと言えちゃうところが哀しい。

でも次があるのねーってところは少し安心です。今度出てくるらしいハイブリッドのやつが最終型ではないと。まーこっちのほうがまともな気がしますが。

 

 

Team WESTWIN Warriors#141

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TA52Wからデフを外す川添哲朗君の様子。5リンクの締め上げはそのままに、TA51Wから足回りもデフも移植しようという作戦なのですが、

「デフ自体の容量は52の方が大型化されているし、そもそもマウント自体がかなり設計変更されていて、なかなか勉強になる厄介さです」

という島雄司監督。

TA51Wは少なくとも向こう2年、休眠となるそうです。後藤誠司君はおそらくJB43へのスイッチを予定しているようですが、すぐに走り出せるわけではないでしょう。しかしウエストウインと言えば「ダブルエスクード」(そんなチームに誰がした? ←おい)。あの黄緑色のレジントップで、18歳の梅津知浩君が走り出すわけですが、排気系横出しだとか早くもやんちゃなモデファイが進んでいるそうです。開幕戦は3月15日。彼らの新しい10年が始まります。

4500k

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霙の就職と勤務先も決まり、車通勤が確定したので、段階的にぷらすBLUEのアップデートを始めました。大がかりなことはことしの車検時にまわすとして、現状で手を入れなければならないのはО2センサー故障と思われるチェックエンジンランプ対策と、どうにも薄暗い29年物のハロゲンヘッドライト(バルブは何度か交換したけれど)。今回はこのライトのLED化ってことで、彼女に同行して桶川まで出かけました。

霙の趣向は、ヘッドライト光が白くなることに懐疑的で、多少の色味が付いていた方が良いという意見。そうするとBLUEらすかるに組み込んでいる6000kではなく、和邇さんのサイドキックが使っている4500kの方がマッチングするだろうと選択。点灯させるとポジションランプが変に浮いてくるので、追加でこちらもLEDに交換しました。でも明るいうちに帰宅してしまったので実戦はこれから。

エミュー

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なんだかんだ言って品切れにはならなかったオールドマン・エミューのフロントショックアブソーバが届き、約五年ぶりの新調。その節は不穏情報を流してしまいましたがしょーがないじゃんそう云われてたんだもん(あ、開き直ったよ)

しかしうちのクルマで五年ぶりって、ずいぶん耐えてくれましたよ。

 

毎日乗っているとショックの劣化を感じ取れないまま過ごしてしまうと言われますが、さすがに20万キロ近くほったらかすと、これはいかんとあほでも体感しわかっていました。これが新品に交換されると目からうろこのような違いです。

48VOLTの攻防

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動画内容はあまり意味ないね

スイフトスポーツ、SX4‐SCross、そしてビターラのハイブリッド仕様が海の向こうでは試乗イベントレベルに持ち込まれており、動画も何種類か見られるようになっています。

それらはこの3月に2020年モデルとして登場するようですが、スイフトスポーツは不明ながら、あるいはスイフトも含めて、48ボルトの発電システムを搭載してくることが示唆されています。これって、スズキのマイルドハイブリッドとしてはワゴンRなどの12ボルトに対してかなりの高電圧と言えます。

軽自動車に対して、コンパクトビークルと言えどもビターラクラスになると高い発電力によって出力を確保し、パワー・レスポンスを維持しつつ二酸化炭素の排出規制などに対応しなくてはならないという事情からでしょう。ヨーロッパでは2021年から規制強化が始まり、2030年代にはもはやEVでないと売りようがなくなるほどの厳しさに引き上げられる。これを鑑みて、高価格帯に位置する欧州車のハイブリッドモデルは48ボルト仕様に推移していくと言われています。

ビターラもその縛りと市場競争からは逃れられない。スズキは軽自動車では12ボルトで進めていくものと思われますが、それを考えると24ボルトくらいではだめなんでしょうかね。技術的に可能でも、ブランドイメージとして他社に引っ張られるのかもしれません。マツダのスカイアクティブには24ボルトが採用されるとの話もありますから、電圧自体もローコストでアピールする材料だと思うのですが。

まあこの手の話題は、実際に「エスクードのハイブリッド」が国内投入される際に分かることですから、今は静観です。

 

「花」についての偏った鑑賞

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先日、あらためて「風花」に登場したエスクードノマドの観察をしたので、このノマドが直後に撮られた「花」にも出ている関係から、ソフトを引っ張り出してみました。

前者は相米慎二監督の遺作で、後者は「風花」が日本で公開された翌年の封切りでした。「花」は相米氏を仰いだ西谷真一氏の初監督作品。「風花」へのオマージュと相米氏への鎮魂として作られたとも言われています。

どちらの映画にも出ているノマドは、これまでにも紹介した通り同一個体を映画のテーマに合わせて塗り直したもの。ただ、「花」ではセンターコンソール上部の方位計・温度計といったマルチメーターユニットが外されていました。それは些細なことなので追跡しません。「風花」ではカメラに対して左後方からフレームに入ってくる後ろ姿が最初のシーン。「花」ではロードムービーの出発点となる日本橋での後ろ姿から登場します。

「花」はこのあと「風花」をオマージュするように、ただし左後方から接近してくる姿を撮影しています。これらを撮影しているのは、西谷監督が招集した「相米組」の面々。クランクインは2002年4月7日で、相米氏が急逝されてから7か月後。極めて短期間で企画制作が立ち上がっていますが、短期間だったからこそエスクードの引き続き手配が可能だったのでしょう。この手の小道具、1年以上放置しておいたら維持費問題から高確率で処分されてしまうでしょう。

「花」の構造は日本橋から指宿までを走るロードムービー。「風花」は北海道内を走っていますが、単なる移動手段の表現でロードムービーとは言えないといった声もありました。その部分をこちらでは国道1から3号線を走りつなぐという説明と部分的な経由地描写でクリアしています。が、山陽本線にそんな駅がほんとにあるのか?(左の写真)というロケを実は枕崎駅の旧駅舎で行っていたり、大半が鹿児島で撮られているようです。クランクアップは4月27日。公開は翌年11月。

以前の記事で、原作を収録した短編集が2003年に出たと書いているのですが、この映画のメイキングではプロデューサーの田辺順子さんが相米氏の急逝後にそれを読んで企画に至ったと語られていて、いずれにしても原作と映画製作の年次がかみ合っていません。短編自体がどこかの媒体で出版前に発表されていたのでしょう。エスクードは2代目の後期時代でしたが、初代モデルが使われたことは、エスクードにとっても時期的にはラストチャンスでした。

 

 

Team WESTWIN Warriors#140

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多少日時のずれはあるかもしれませんが、狼駄さんがTA01Rを手放したのが2001年のことで、それが日付から遡って2003年末にはTeam WESTWINのトライアルマシンとして生まれ変わり、この一台が呼び水となって何台かのエスクードが同チームから耐久レースやダートトライアルに繰り出され、2010年にTA51Wが走り出しました。そのデビューに至るきっかけは、ひとつの決意によるものですが、それを促したのもやはりエスクードでした。

約20年の歳月、二世代のドライバーたちによって積み重ねられてきた九州のダートトライアルでは、この10年近く、2台のエスクードが席巻してきたのですが、チームのスタンスとは関係なくレースマシン自体の高性能化やエンジンスワップが当たり前の時代となり、彼らのポリシーであった「エンジンはノーマルで」という理屈では、常勝の域にとどめられなくなりました。川添哲朗君はTA52Wを継続して走らせますが、後藤誠司君は、エスクードをスイッチする決意に至りました。

この流れはいつか来ると思っていましたが、正直言って10年近く戦ってくれたことは予想外だったのです。だから後藤君の決意を押さねばなりません。あの外連味たっぷりながら格好だけではない速さと強さを見せつけた銀色のエスクードは、しばらくの間、封印される方針です(2019年末時点)。後藤君が次に何をパイロットするかはなんとなく想像できますが、2020シーズンインまで伏せておくことにしましょう。いずれ明らかになると思うけど。

しかし島雄司監督のもとでは、いよいよ第三世代のドライバーが登場を待っています。梅津知浩君、先シーズン最終戦でお父さんが整備したというパジェロミニを走らせ、全開余って前転させたという怖いもの知らずで鮮烈のデビューを果たしました。ギャラリーに訪れていた塙郁夫さんは同乗して曰く「ブレーキングを徹底的に仕込んだら大化けする」というお墨付き(後藤君の時もそう言っていたねえ)の、その時点ではまだ17歳のルーキーです。

「彼をうちで預かり、まずは例のレジントップを卸して走らせてみるつもりです」と、島監督は構想を語ります。梅津君の走りはまだ無垢のままであり、後藤スタイルになるのか川添スタイルになるのか未知数ですが、このプロジェクトが実現すれば、はた目には「力の後藤」「技の川添」を引き継ぐVersion3に成長するかもしれません。うーん・・・こういうのをどれほどの人たちがわかってくれるかなんとも言えませんが、これはドラマです。

「風花」の正しくない鑑賞

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連休中、神経痛にのたうち回りながら気を紛らわそうとディスクを磨き直して、現在所有のパソコンで再生していました。ワゴンセールで買ってきた、途中で読み込みできなくなっていた「風花」のソフトです。

この映画もトロントの映画祭で発表されてから20年も経ってしまいました。批評は引用したサイトでレビューされている、まあまさにそんな感じの出来栄えです。

怪我人が気を紛らわすために観るような内容じゃありませんから、例によってエスクード馬鹿な鑑賞。ツールとして出てくるTD01Wのシーンしか興味ないぜと送っていくのですが、それでも今まで気づかなかったところが出てきたということは、これまでは映画の物語に傾倒していたのだなとあらためて感じました。

そのひとつが、中盤でエスクードに乗り込む小泉今日子さんのカット。

相米慎二監督作品と言ったら一つのシーンを長回しする撮影が特徴ですが必ずしもその限りではなく、カット割りも多用されています。このあとタバコを吸うために「車を止めて」と運転する浅野忠信さんに告げるシーンがあるのですが、何かおかしいぜとお気づきになりますでしょうか? 映画だからこそなんですが、これは運転している人間が振り向かなければ見ることのできないアングル。ほら、おかしいでしょ?

これを「現場」的な視点で考えると、撮影では運転席にカメラがあって、しかしエスクードは走っているという「おかしいでしょ?」とは別の謎が浮かび上がってきます。それを突っ込んだら物語が成立しない無粋なお話になりますからスルーしていいのですけど、トレーラーで引っ張っての撮影はスタンダードな手法です。でも、だからこそ、このあと後席のドアから降りてくるキョンキョンに、おいおいと思ってしまう。

まったく、助監督や演出は何をやってんのよと苦笑いしていたら、牽引されず自走しているシーンで「エスクードあるある」のような場面もあります。かんとくーっ、と言おうとも相米さんもう故人なんで、粗拾いよりもエスクードをこれほど沢山出してくれたことに、むしろ感謝するのがエスクード馬鹿な視点の、たぶん正しくない鑑賞です。

始動 地表へ・・・

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仕事始め以前に、もう元日から走ってはいますけど、地球と月の往復を昨年末に残り20000キロの内側まで持ち込み、いよいよ今年こそ地表へ戻る道のりを辿ります。

その前に、先月の車検時にリアサスのみ交換しました。フロントのオールドマン・エミューは納品待ちです。まだエミューが手に入ることはうちの足回りにとって慶事です。

しかしリアで使っているランチョが、ストラットのアッパー部分で設計変更していたことをパーツの現物を見るまで知らなかった。これまで使っていたステム変換アダプターと寸法が合わないため、主治医とそのバックヤードでカラーの交換加工などをやってくれて、無事に取り付けることができました。振り返ってみたら3年ぶりの交換なので設計変更されていても無理もないんですが、この間に170000キロも走ってましたよ。