高温と高湿度で嫌ンなっちゃってるちい。
悪いんだけど、これからもーーーっと気温上がって蒸し蒸しするんだけど。あと2~3ヶ月くらいずっと。
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4型へのマイナーチェンジに比べたら、きわめて分かりやすいマイナーチェンジが施された5型。グリルデザインやヘッドライト周り、バンパー形状を変えるのは常套手段。しかし今回は、以前から議論の的であった、スペアタイヤの廃止と代替策としてのパンク修理キット搭載が現実となりました。もう後ろ姿では何の車かわかんなくなってしまうかも。同時にクロスアドベンチャーもリリースです。例によってカタログモデルはモノグレード。5MTか4ATの選択は可能ですが、鳴り物入りで搭載されたESPは今回もオプションに。それだけセンターデフの性能に自信のアピールをしているということでしょう。
しかし荒野でも大地でもどこへでも入り込めるような論調で、自動車の性能を語るコピーは良くない。この辺は扱いが難しいところなのですが、三代目が入っていけるオフロードの度合いを考えれば、いささか誇大広告です。
クロスアドベンチャーは、フロントグリルがメッキ仕様の差別化を図っていますが、これはいずれアクセサリーリストから取り寄せ可能になってしまう? 電動サンルーフとルーフレール、ルーフエンドスポイラーが特別装備として取り付けられており、ESPも標準装備です。しかしあれほど言っているのに(誰に?)、タイヤ・ホイールは18インチ。ここもエスクードの正確設定を矯正する意味では、もはや正論になってしまった感があります。エンジェルアイ付きのフォグランプも流行・・・流行なのか? これはむしろ6年や7年は遅れているような気がします。撥水シートは、よほどメーカーが気に入っているのか生地が安いのか、特別仕様。でも、こんなものは標準化してしまってもいいと思います。あとはステアリングやシフトノブなどが専用品。
車両本体価格(消費税抜き)は5MT車で199万円、4AT車で209万円、クロスアドベンチャーが224万円と、買得感をクロスアドベンチャーに見出そうとしています。以前も書いたことがありますが、89年式の1600ヘリーハンセン5MTが、乗り出し265万円だったことを思うと、なんなんだろうこの価格破壊はと思わされます。
さて注目のバックスタイルのすっきりしたこと。スペアタイヤとホイール、取付ブラケットなどを排除することで、憶測として20キロくらいは軽量化されたでしょうか。この数字はカタログスペックには現れませんから、カタログ上の燃費なども変化していません。でもそれだけ軽くなるとしたら、ちょっとした改良扱いなのかも。 空きスペースには、皮肉にも待望のナンバープレートがバンパー下から引っ越してきました。
これで当たり前のステーションワゴンタイプのSUVに転向ながら、後ろ側のアングルは微妙に向上して・・・いませんでした。
「これですっきりした」「こんなのはいやだ」という賛否両論はあると思います。がしかし、これだけやっても「バックドアが横開きのままで不便だ」と、早くも言われているのが哀しい現実。さらに、「それだったらオプションでタイヤ背負えるようにしてナンバープレートを左横に移設できるような設定を」と考えたくなる人もいることでしょう。ところが、現在の法規制によって、それは認可が降りないそうです。なんで? と聞いたところ、ナンバープレートに死角を生じさせる障害物を作ってはならないそうで、この場合、スペアタイヤがそれに相当してしまうようです。
リアスタイルがすっきりしすぎたためか、現行ユーザーの多くが嫌がって外しているSマークが、バックドアのど真ん中にも付きました。おお、皮肉というかなんというか。これもあっさり外されちゃうのでしょうけど、外したら取り付け位置決め用の穴が空いているくらいのお茶目をしてもいいんじゃないでしょうか(でもきっと両面粘着テープ付け)
何に対して満を持したか捉え方は様々ですが、エスクードはようやくクロカン四駆という呪縛から解き放たれたのかもしれません。売れなきゃ話にならないのです。そのための不要なものを廃止したということは、メーカーもそういう判断を下したということでしょう。その体内にどれだけ優れた質実剛健の素地を残していようとも、見てくれがクロカン四駆の名残では時代遅れなのだと。これで売れなかったら、まあ恥の上塗りでもあるわけですが、誕生25年目にむけて、エスクードはこのカタチで突き進むこととなりました。そこは、否定してはならない。それが時代の趨勢だからです。重ねて言いますが、売れなければ喧嘩にもならないのです。
だけどね、これだけオフロード性能を煽っていながら、スペアタイヤの無い心細さというのは、逆に売りにくいんじゃないかなあ。ましてや「全車スペアタイヤに代わって応急修理セットを積んでいます」けど、「バーストなど修理対応できない場合があります」という二律背反の表記は失笑ものです。それ以上に、なんだかよくわからないほど小さな写真で応急修理セットを掲載している姿勢は、クレーム対策でしかないのでは?