「空前の出来事 もはやこれは伝説だ」と、ジェームズ・キャメロンさんは友情出演でコメントしたのか、この一言に伝説的なギャランティが発生しているのか。いずれにしても、何をおっしゃりたいのか良くわかりません。
でもなー、ジェームズ・キャメロン氏といったら、殺人魚フライングキラー→ターミネーター、アビス→ターミネーター2の「どん底から急浮上」だったり、絶対当たらないといわれたタイタニックで大穴(失礼)当てて、こんなんで記録更新なんですかのアバタ―だったりと、映画の世界じゃわらしべ長者ですからね。
誤解の無いよう付け加えますが、キャメロン氏がこの映画を撮るわけでもなんでもありません。神輿を担いでいるだけです。その担ぐ相手の映像のスタイルがこれなのかと思うと、氏のコメントが理解できないのです。フルCGで作ろうが声だけ役者を使おうがどうでもいいけれど、今回フルCG方式で作っている絵の雰囲気が、予告編に関してはゲームのデモ映像レベルにしか見えない。特撮と生身の役者のキャスティングが困難だから採った手法でしょうから、何かひと工夫するのかなと思っていたのですが、このままなのかなあ。
宇宙海賊キャプテンハーロックの元々の世界観は、活劇に近い印象を持っています(僕は、ね)。初期のテレビシリーズよりも、客演として登場した銀河鉄道999での雰囲気が、最もイメージ通り。となると、テレビシリーズから連綿と引き継がれる反逆者としての地球との構造を描く上での、どよーんとした暗い雰囲気は、たとえば副長に正論で口答えされたときに、素直に「すまん」と言いきるようなハーロックは無いだろうと。
福井晴敏さん、脚本上にそんな腹芸まで持ち込んでくれるかどうか。観るか観ないかはそのへんにかかってます。
あっ・・・ひょっとして、キャメロン氏の次の作品が大当たりになるという、そういう予言めいたコメントなのか?