「うちからだったら、妙高へ行くのと同じ距離ですよ」
つまり遠いんだぞ、と。でも日帰りできるぎりぎりのエリアかなと、新月さんが言いまして、首都圏から福島市というのはけっこうハードルが高いところだと、あらためて認識しました。
でもね、福島市から米沢市にかけての林道は、ビギナーにもつわものにも面白いルートを内包しているのですよ。しかも夏には視界ゼロの藪と化すため、雪解けしてから5月末までが限度という期間限定でもあるのです。
そうなったら行かないと損・・・といったロジックは、だんだん昔話になっているのも事実です。ことしのらいとにんぐ福島は、昨年のルートの倍の距離を使いました。全線ほぼフラットダートですが途中に渡河もあり、スタートからゴールまでおおむね35キロを走ってきました。
「SSレイドも攻略するルートで来ら、途中から燃料がリザーブになっちゃって」
青影さんが、途中から追いついてきて合流してくれました。最近のライダーは、秩父まで行って帰ってきたら疲れていやになるとか。
「我々の若いころからは考えられない。福島くらいひとっ走りだよ。あ、でも今夜どこかに泊まるけれど」
3時間とちょっとの高原で冷え冷えとしてきたので、麓のコーヒー専門店に避難となります。
「やっぱり栃木と福島の県境あたりの方が近いでしょうか。いわきなんかは呼びかけやすいのかな」
福島案内役のパジェケンさんも、どうやったら遊びに来てもらえるかを思案しています。確かに東北在住者の参加がないのはさびしいところですが、それはやはり、日常の交流が薄いからでしょう。3代目のユーザーさんには、林道ツーリング自体がなじまないのかもしれません。そこを解決していくことが重要なのでしょう。
まあそんなわけで、継続していくことも大事。次回もがんばりまする。