オーストラリアで『鉄腕アトム』、ハリウッドで『ロボテック』。それぞれ実写映画化だそうですが、CGで作るというのはやっぱりアニメーションの一技法なんじゃないかと思うわけです。それでも海外のジャパニメーション世代がMADでは飽き足らずに本腰入れて映像化しちゃうというムーブメントは、頭でっかちになってしまった日本の制作会社やスポンサーに比べたらうらやましい限りです。
それにしてもロボットもの。リアルやシリアスという枷のことはあまり気にせず造ってしまうスタンスもうらやましい。日本じゃせっかくの特撮化でも二足歩行機械の否定論で武装することがリアルとシリアスだから。
ロボテックは『超時空要塞マクロス』『超時空騎団サザンクロス』『機甲創世記モスピーダ』のつなぎ合わせまぜこぜアニメーションでしたが、歩兵から要塞レベルまで変形メカのオンパレード。一方アトムは、あのアトムをそっくり三次元化するのか、それとも今の豪風に作り直してしまうのか。画が出てくるのがちょっと心配ではあります。
こんな勢いを海外にばかり持って行かれるのもなんだかなあ。もう早いとこ『マジンガーZ』の特撮版を日本で作っておかないと、いいとこみんな取られちゃうぞ・・・