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  ~懲りない傾向~

今尚近未来の1980年

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shadoロバート・マイアルが書いた早川文庫のノベライズ(もちろん和訳されてるやつね)を読み始まってしまったのです。
45年前に描かれた“10年後の近未来”が、いまや35年前の時代の物語。
『謎の円盤UFO』のテレビ放送は1970年、文庫は75年に発刊されているのですが、読み返してみると、まだ近未来で通じる部分があり、実用化されてしまった技術と入り混じりながら、人類其処まで到達できてない世界が広がっています。
しかし70年とか、75年かい。
「アポロ11の月面着陸」で科学的なことなど判らずテレビに食い入った1年後、
「1980年、既に人類は・・・」

とやられてしまって、「月」という天体が脳裏にぐりぐりと食い込まされたのは、どうもこの辺が元凶であったらしいです。

この当時、自家用車が30万キロを走るなどということは、およそ考えられないと思われていたでしょう。
実際、この頃の我が家のクルマは10万キロを走るどころか、せいぜい3万キロ程度で、車検毎に乗り換えられていた(くそお、なんてもったいない)
道路事情も悪かったし、クルマ自体の耐久性もなかった(ろくなクルマに乗っていなかったという説も・・・)。ところが海の向こうでは、超近代兵器が未確認飛行物体と闘っていらっしゃるようなドラマ。
しかも、羨望の的であったウルトラ警備隊の超兵器など足元にも及ばないかっこよさ。ただし登場人物が常用する自動車だけはモーターショーのコンセプトカーみたいに現実離れしすぎていて好きには慣れなかったけれど、防衛兵器の映像に関しては カルチャーショックでした。

小説の方を読む弊害としては、これらの映像が場面を補完してしまうことで、脳内ではBGMまでリピートされ、登場人物が声優の声でしゃべるのがいけない。もっとも小説自体が「UFO」の番組シナリオからいくつかのエピソードを抽出して構成されているので、ある程度記憶がリピートされてしまうのですが。