特装救急警察ソルブレイン行動隊部の一員、バリアブル・レスキュードロイドでありながら警部の階級が与えられているソルドーザーは、ロボット形態とブルドーザー形態を使い分けられる優れもので、出動時はソルドレッカーという汎用緊急車両の荷物室スペースに「搭載」、搬送されます。「彼」は自重2トンもあるので、積み込み、積み下ろしにはガイドレールが使われ、よっこらしょと荷室に腰掛ける状態で、後ろ向きに搭載されます。現場において即時行動が求められるための搭載スタイルのようです。
一方、岩手県大船渡市のマスコットであり、銀河連邦サンリクオオフナト共和国の一員であるおおふなトン(自重不明)は、時にマイクロバス、時にライトバンに乗って現場にやって来るのですが、その風体からドアの開口部に色々不都合があるらしく、最近は軽1ボックスの荷室に「搭載」されてくるようです。こちらは自らどっこいしょと乗り込む関係で、このようなスタイルになっているのですが、世にも珍しいおおふなトンのおしりの黒ジャージが見えてしまうというハプニングが発生します。
しかし銀河連邦サンリクオオフナト共和国の付き添いさんは
「何をおっしゃいますか、彼のお尻はあのドーナツ状のしっぽのあたりであり、断じて黒ジャージなどありえないことです」
と否定します。
「えっ、だってほら、赤い外皮がめくれちゃってて、なか・・・」
「中の人などいません」
という混乱の中、彼は二人がかりの支えでよたよたと降り立った途端に子供たちにもみくちゃにされておりました。
しかしそうだったのか。豚モチーフではないんだ。だからおばちゃんたちも平気でとん汁振る舞ってたのか・・・