廃校となった校舎を改装して経営するレストランは、ローカル性ゆえに顔見知りのお客が大半というアウェー環境。しかし一見の客にも心地よいもてなしをしてくれました(要予約)
あくまでこちらの都合なんですが、界隈の立ち寄り観光スポットが軒並み16時で閉館で、ここの夜時間の開店が18時という点だけが、なんとかなんない? と思った唯一の注文です。
コース料理は地鶏や真鱈や牛を交えたもの。特筆すべきはそれらの主材ではなく、組み合わされている温野菜がどれもこれもおいしいことです。
毎週通えるような距離ではないことが悔やまれますが、そういう部分も含めて、訪ねて正解だったのだと感じます。ギャルソンの計らいでシェフとも対話させていただけましたし、また来ようと内心無茶なことを考えます。
昭和2年築という校舎は、1階部分がすでに5階建てに等しい高台にあり、農村の風景が暮れなずむなか、晩餐を楽しめます。残されている長椅子が、自分の通った学校にもあった。そんな小さな発見も面白かった。