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  ~懲りない傾向~

小型車の軌跡 ~Maroさんからのメール~

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Maroさんからのメールを拝見して、しばらくぶりにDRIVER誌を買ってきて読んでみれば、べた褒めなイグニスの特集に連動したスズキの小型乗用車変遷が取り上げられていました。

小型乗用車なので、ジムニーエイトも1000も1300もワイドもシエラも完全にスルーされていますが、そりゃもう当然エスクードもない(笑)

 

と思いきや、企画ページの巻末にコラムとなって載っておりましたよ、初代のみ。あ、一言余計なこと言ってるけどX‐90も。

「なんてことのない記事ですが、紹介されていることがウレシクなってしまい」

Maroさんはそう語っておりました。

 

まあ、書かれていることはくすぐったいとしか言いようがない、時代に丸め込まれたSUV論理なのですが、要するにスズキの小型車の成功例というのは、思い切りがよかったかどうかに尽きるような気がします。今のクルマ雑誌は、スズキの商品企画についてニッチ、隙間という言葉は使っても、ダボハゼ商法などとは言わなくなりました。そこはスズキも小型車を作るメーカーとして認知されたということだと思います。あとは、ニッチ企画を通すか通さないかの決断でしょう。

記事においてもイグニスは「ありそうでなかった」と評されているように、残されたコンパクト枠の隙間を突いた企画であるということで、かつてはエスクードが四駆の1600枠(意外に隙間だった)でそれをやっていたわけです。しかし今やそこはスズキが撤退する予定の領域。これをクロスオーバー路線で引き継いでいるのがイグニスと言えるのです。

それであらためてエスクードが恵まれていたことにも気づくのですが、初代のテンロクに限って言えば、途中で抜けた貨物車、短期登場だったレジントップも入れれば、ハードトップ、コンバーチブル、ノマドという多彩な車体バリエーションを展開できたことは、現在繰り出されているスズキの小型車よりも優遇されていたのではないかと。

コンバーチブルとセダンを持っていたカルタスも、三代まとめての車種構成ですから、エスクードのバリエーションは群を抜いていたのです。