Trend-Blue

  ~懲りない傾向~

ビートルの軌跡

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オールドビートル2003年の今日、メキシコで生産されていたフォルクスワーゲン・タイプ1の最終組み立てが終了し、世にいうオールドビートルが65年の幕を引きました。総生産数約2153万台は、未だにどんなメーカーの車種でも打ち破れていません。

しかも、ドイツ本国では78年に生産終了したこの車種の2代目を20年後にデビューさせ、ビートルの愛称も正式なブランド名として継承させ、2011年には三代目へとバトンタッチしています。

そのニュー・ビートル、ザ・ビートルはいずれもそれぞれのデザインを有するものの、基本フォルムはあのスタイルを踏襲しているところに、歓迎と拒絶に分かれながらもビートルの存在価値を残しています。もちろんデザインだけでなく、エンジンそのもの、そのレイアウトと駆動方式、サスペンションの在り方は2代目でドラスティックに変わっています。

最近ようやく気付かされたことは、エスクードが4代目に移行したことと、オールドからニューへと変遷したビートルは、同じ歩みをしているのだという点です。ここまでのモデルチェンジは、おそらくジムニーにはできなかった英断でした(今後はわかりませんが)。さすがに初代の総生産台数は、世界中の実績で束になってかかっても敵いませんが、いま、街なかで初代のテンロクハードトップに出会うと、オールドビートルの半分にも満たない年月だとしても、元気に走っている姿には感銘します。

そして現役を受け継ぐ4代目が、ちらほらと巷に姿を現していることも、同じように頼もしく感じるのです。一方、そろそろ3代めの幕引きが近いという声が届いてきて、やろうと思えばローレンジで時速100キロへも引っ張り上げられるような「四駆」はもう出てこないだろうなあ(そんなことする人なんて一握りのマイノリティだしね)とも思わされます。